DOG DAYS EPISODE5
『激闘!ミオン砦!』
≪あらすじ≫
事実上のタイムリミットのある要人奪還作戦に挑むシンクとエクレール。ビスコッティに舞い戻ったブリオッシュとユキカゼの力を借りて、二人はさらにミオン砦の奥へと進む。待ち構えるガウルとその親衛隊たちに二人は苦戦する。
一方、戦勝国の宴を邪魔する形になったガウルの要人奪還作戦と、それを容認した新米勇者シンクに激怒するレオンミシェリは、自ら単騎がけでミオン砦に乗り込んでくる。
レオンミシェリの介入で戦闘は収まったが、コンサート会場までは最短経路で1時間。しかし、姫の出番までは残り20分。絶望的な状況で、シンクが出した答えとは――
≪感想≫
※複数の雑誌にして「きりょく=輝力」となっているようなので、修正しておきます。
◆紋章術 -強化術・移動術-
強化術、移動術というは便宜上つけたものなので公式なものではありませんが、まぁひとまず考察のしやすさに重点を置いた解りやすい名称にしてみました。
今回の見どころは何と言っても、多様化の様相を見せてきた紋章術とその使い方、そして可能性だろう。一見して攻撃術として使われてきた紋章術だが、当然それだけのはずはなく、それ以外の要素を濃密に魅せてくれる展開は、戦闘シーンとしても面白味があった。
ガウルが使った獅子王双牙(?)は、OPでも使われていた紋章術で、両手・両脚に獣の爪を模した輝力を練り上げて具現化し付加させることで、腕力と脚力を強化しつつ爪による裂傷攻撃も期待出来るタイプの紋章術と考えて良いだろう。この場合、爪による攻撃がメインではなく、あくまで紋章術による腕力と脚力の強化がメインである点がポイント。
爪による攻撃がメインとなれば、それはそれで強力だが身体能力に差異が出ないので、あの攻撃速度は実現し得ないはずである。加えてガウルの紋章術を参考に、シンクのあの尋常ではない脚力と浮遊するスライダーモード(?)を生み出したのであれば、それはやはり(逆説的だが)強化系の紋章術であった証でもあるのだろう。
紋章術で肉体の強化が出来るのかどうか、と言う疑問はもちろんあるものだろう。だが、紋章術が輝力を原動力とするのであれば、その輝力を体内に充満させることで筋肉や細胞運動を活性化させ、神経伝達速度を向上させることで身体能力の強化を図れる可能性は十分ある。ユキカゼはこのタイプではないかと思っている(紋章術を使っている様子はないので、事前に使用し一定時間効果を保つタイプとも考えられる)。
また、練り上げた輝力をそうしたエネルギー変換するのではなく、特定の部位に蓄積してからそれを噴射させることでその反発力を利用している、と言うのも考えられる。シンクで言えば両脚に輝力を溜めて、それを足の裏から噴射することでジェット噴射の要領で加速とスピードを増させたと考えられるし、ガウルの両手・両脚の爪もそのためのものであるとも考えられる。
まぁ、こうしたジェット噴射の要領は割と使い勝手が良い設定なので各所で見られるものでもある。例えば『Fate/stay night』のメインヒロインの一人・セイバーは特殊技能の一つに魔力(本作における輝力のようなもの)を噴射することでパワーやスピード、防御力まで強化している。
強化術と直近の応用ではないだろうが、近縁の応用技術が移動術になるのだろう。前述のジェット噴射の要領と勇者が持つ自在に形状を変化させられる神剣の力によって可能にしたスケートボードのようなスライダー方式の移動術。そのエネルギー源は当然輝力だろうし、それを後方から噴射しつつ二人が乗っていたボードの角度と面積によって浮力を獲得し、長距離の高速飛行を可能にした。
単純計算なら本来1時間かかる道のりを約10分(残り時間20分でスタートし、出番10分前に到着)で走破したのだから6倍の速度になるスゲー移動術。しかしこれは陸路で最短1時間であり、目的地まで一直線に直線距離を障害なしに突き進める空路ではないので、実際には3~4倍程度の速度だったのだと思う。
が、それでも十分な高速移動術なわけである。
この辺りに、シンクの設定が中学生であると言う部分がちょっと活きているのかな、と思う。今回のこの飛行の成功は気力が秘める可能性と強化術の前例、そして神剣があって出来たもの。だが、そもそもそれを行うシンクのアイディアと行える行動力があってこそ、だ。柔軟なイメージによる豊かな発想力、そして失敗を恐れない行動力と実行を決めた決断力。これらのイメージはやっぱり大人びて来る高校生よりも素直さや柔軟さを残す中学生の方が似合っている気がする。
そういえば、フロニャルドでは飛行船は実現しているが、飛行機は実現していないようだし、何気に今回のシンクの行動によってビスコッティで飛行機に近いものが完成するのかもしれない……もっとも、そのエネルギー源が輝力である以上、そこそこリスクのある乗り物になりそうだが(気力切れなど
◆作画バランスの良さ -これぞ週一アニメ-
最速で記事を挙げているつもりだし、記事作成前に他の方の記事を読むことがないので何とも言えないが、今回は「作画」「作画」といろいろ言われていそうな気がする。いや、出ないなら出ないに越したことはないので、出ないならこの部分はあとあと削除しようかな、とも思うが(苦笑
確かにところどころを抽出すれば、今回の作画は必ずしも良いと言えるものではなかった。塗りがベタ塗りで平面っぽさが出てしまうシーンも多く、特に引きのカットでは多く見られた。
だが、その分アップのシーンでは丁寧な作画だったと思うし、今回の見せ場の一つだっただろうシンクとミルヒオーレによる空中での会話シーンの作画はかなり力が入っていた。
週一放映のアニメは時間との勝負である、と勝手に考えている。決められた期日までの完成させなければ放映に穴を空けてしまう。スタッフは少しでもクオリティが高いものをと望みながらも、毎週毎週迫る締め切りに四苦八苦し身を削りながら作品を生み出している。
そこで求められるのは作業量(人員、時間、素材、機材などを含めた総合的な作業力による完成までのスピードや仕上げられる量)の配分ではないだろうか。例えば今回なら前述のようにシンクとミルヒオーレのシーンは作画が良く、コンサートに来ている親子の作画は正直良いと言えるものではなかった。その二つがあり、作業量が10しかない時、スタッフには二つの選択肢がある。
一つは平均的に二つのシーンに「5」ずつ作業量を振り分けること。
もう一つは重要なシーンに多くの作業量を割り振り、(語弊もあるだろうが)さして重要ではないシーンには作業量を振り分けないこと(極論を言えばシンク・ミルヒオーレのシーンに「9」の作業量、親子のシーンに「1」の作業量を振り分ける)。
その二つの選択肢があった時に、本作のスタッフは後者を選んだ。私はただそれだけだと思っている。もちろん、作業量というものは一概に数値化出来るものではないが、おおよその目安としてこのようなことが言えるし、製作現場でもそれに近い判断をされているのではないだろうか?
その点で考えれば、今回は作画の作業量をバランスよく割り振ったなと思っている。完璧だったかどうかとなるとまた話は違ってくるが、大まかなところでの「作画のクオリティが欲しいところ」と「さしてそうでもないところ」の判断とそれぞれの作業量の割り振りはバランスが整っていた気がする。
「作画が良くない」「作画崩壊」と感想を口にするのは簡単で、もちろん例えば今回の親子のようなシーンが全編通して続くようならばそうした感想は批判や批評としてあるべきだと思う。ただ、そうした部分だけではなく、飛びぬけてスタッフが明らかに作画に力を入れたシーンがあるのなら、私たちはむしろそちらに注目し、称賛を贈るべきではないだろうか?
あくまで個人的な持論であってそれを全ての人に押し付けるつもりなんてありません。アニメ好きなアニメファンの一つの意見として「あぁ、こんな知ったかな意見を言うやつもいるんだな」という形でも覚えてもらえるなら幸い。悪い部分を見てもつまらないじゃない? もっと良い部分を見て楽しんでみた方が、きっと私たちは私たちが考えている以上にもっともっとアニメを楽しめる……。
EPISODE6『星詠みの姫』
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- at 00:40
- [アニメ(放送終了):DOG DAYSシリーズ]
- TB(60) |
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- [Edit]
誰も死なない・怪我しない戦争→「ただし勇者、お前は死ぬから」ってことですよね…。
今のところ命に関わるようなシリアス方向に行く気配は見えませんが、ゆるい空気なのは今だけかもしれませんね。