DOG DAYS EPISODE3
『帰りたい!帰れない?勇者inフロニャルド』
≪あらすじ≫
勇者として召喚され、見事にビスコッティを勝利へと導いたシンク。しかし、勇者召喚では帰還する手段がないと知らせれて一気に落ち込む。そんな彼を気遣ってエクレールはこの“戦”というシステムの成り立ちや、基本的なことを丁寧に教えていく。
一方、戦勝コンサートが控えるミルヒオーレだったが、自分の不用意な召喚でシンクを困らせてしまった事態に謝罪したくともタイトなスケジュールのせいでそれすら叶わない。そんな彼女に代わってシンクが帰還する術を考案するのはリコッタ・エルマール。ビスコッティ国立研究学院の主席研究士の彼女の研究成果によって、なんとか地球と携帯電話で交信することは出来たシンクは一安心。
そんな折、ビスコッティには国を離れていたブリオッシュ・ダルキアンとユキカゼが近々戻ってくると言う朗報が入る。しかし、それとは対照的にビスコッティには敗戦国となったガレットの若き王子にしてレオンミシェリの弟ガウル・ガレット・デ・ロワと、その側近部隊の魔の手が迫っていた――
≪感想≫
命のやり取りは必要か否か
この世界特有の「戦」と言うシステムと、どうして住人たちが死なないのかと言う説明が3話目にしてようやくなされた。「ようやく」と記述したが、個人的にはこれくらいのタイミングでも良いのかもしれない、とも思うけれどね。1、2話で長々と説明セリフが続くことを嫌悪する視聴者も多く、より多くの人に視聴してもらう環境としてはひと段落したこの辺りでの解説が無難なところなのだろう。
せっかくなので「戦」のシステムと興行について語ってみるのも良いのだが、個人的に1,2話の感想を巡った時の感想なんかも交えながら、「どうして『戦』で死なないのか」と言う説明がなされたことについて一考。
1,2話の感想を巡ると、割と人が死なないことに対して批判的な意見も目にしたことが、私個人としてはショックだったのは記憶に新しい。人の“命”や“生き死に”を扱うのはとてもデリケートであり、ヘヴィなのだ。それは作る側はもちろん観る側にとっても同じことが言える。そうしたものをテーマや題材として取り扱うからこそ出来る作品があるのは事実だ。だが、そうしたテーマや題材を取り扱わなければ面白くならないと言うのは偏見以外のなにものでもない。
この作品が、そうした“命”や“生き死に”を扱うべきなのか否か。全話視聴し終えた後で、理由をつけて「扱うべきだった」と批判するならまだしも、この序盤で結論付けるには早過ぎる。まぁ、アニメに限らず、作品であり芸術である以上「合わない人には合わない」ことが当然あるので、「合わない」と思ったらスパッと視聴継続を断念するのも一つの手段だけどね。
それはやっぱりあることだし、それについて私は批難するつもりはない。今期は、何気に数も多いことだし、私にだってそういう作品がないわけじゃないし。人の趣向なんて十人十色なわけだから、「オレは超シリアスでヘヴィな作品が好きなんだ!」と言う人や「現実ではなかなか出来ない命のやり取りはアニメだからこそ」と言う人だっているだろう。
まぁ、何が言いたいかと言えば「合わない」と言って視聴を断念することと「合わない=つまらない」と言って批難することは違うんじゃないかってこと。「合わない」ならそう感想を書けばいいのに、それを「つまらない」と結論付けるのは何かいろいろと間違っている気がする。
いや、「つまらない」ならそれはそれで良いけれど、それを感情的に羅列するだけの感想記事は(本作に限らず)正直目障りというか、これを読むかもしれない人のことをまるで考えていないマナーのない人間だなと思ってしまう。そもそもつまらないのなら感想記事なんてアップしなきゃ良いのにね、別のことに使えよ、その時間、と言いたい。
それはさておき、「合わない≠つまらない」だと思う……まぁ仮に全話視聴した後なら「合わない=つまらない」理論でも許せる部分もある。全話視聴した後の「合わない」は全話視聴するだけの時間と労力を費やしてそれでもその人の感性にまるで引っかからなかったわけだから、「つまらない」と言われてしまうだけの部分があったのだろうと思えるしね。
思いっきり話が脱線してしまったが、死なないことに対する批判をしていた人にとっては吉報か凶報か、ちゃんとこの世界なりの「死なない」説明と死ぬ可能性が説明されたわけだ。要は「戦」の舞台の上ならば死なないが、それ以外の場所で戦えば怪我もするし、死ぬ可能性もある。
こうした設定が、1、2話で見られた批判に対する回答のために用意されたものなのか、あるいは後々の物語で本当の戦争が起こって、人の命のやり取りをしなければならなくなる布石なのか。個人的には前者であって欲しいが、やはり『リリカルなのは』の前例がある以上、後者である可能性も否めないのかなσ(^◇^;)
本当にワガママを言わせてもらえば、この作品には人の命のやり取りではない部分でのメッセージを期待している。こんなご時世だからかもしれないが、ポジティヴシンキングで前向きなシンクが全話を通して私たちに発信してくれるメッセージは、きっと今の日本に必要なものではないかとも思えるから。
まぁ、あくまでワガママであって今の段階で十分満足していて、ここから中盤以降急転直下な展開を起こしても今のところ批難するつもりはないけれどwww
本日の二大ヒロイン(ぇ
勝手に二大ヒロインに位置づけてしまったわけだが、やっぱりレオンミシェリとエクレールが二大ヒロインじゃないかなって思う。ミルヒオーレ? ……あぁ、うん、そうだね(マテコラ
ミルヒオーレは今後に期待と言うことで、今のところキャラクターが立っている二人であるレオンミシェリとエクレール。
レオンミシェリには、ミルヒオーレと幼馴染と言う過去を持ちながら、今では「犬姫」と呼びコンサートにも顔を出すどころか歌すら聴かなくなってしまったそうだ。前回の清々しいまでの潔さとは裏腹なネチネチとした部分だが、彼女にも想うところがありそうである。
やはりそれは彼女が一国の領主になった部分が大きいのだろうか。武勇に秀でた彼女ならば、「敵国の姫と仲良くし敵国の姫の歌を、国民はともかく首長たる自分が聴くとは何事か」と思っているのかもしれない。レオンミシェリにはガレット獅子団領主と言う顔と、レオンミシェリ・ガレット・デ・ロワと言う一人の女の子と言う顔と、ミルヒオーレの幼馴染のレオン姫と言う顔が少なくとも存在している。
領主と言う立場からすればどうしても、最初の顔を強く前面に打ち出していかなければならないのだろう。『伝説の勇者の伝説』でも、主人公の一人である国王が、「王である自分」と「(主人公の)友人である自分」の板挟みに苦しんでいたわけだが、レオンミシェリにも同じことが言えるのだろうか。
個人的には「実はレオンミシェリは(女の子らしく)歌は大好きだけど唄うことが苦手で、唄うことが上手いミルヒオーレに敵わないし、比較されるのも嫌だから倦厭しているだけ」という微笑ましい理由を妄想している。うん、後悔も反省もしていない。もし、本当にこんな理由ならレオン閣下可愛過ぎるのですがwww
さて、もう一人のキャラが立ったエクレール。前回、散々サービス要員として使われてしまった反動か今回は割とまとも。でも、何だかんだ言いながらそれでもシンクの面倒を見るエクレールが、個人的には一番魅力的だった。
ミルヒオーレが絡むと熱くなってウザくなってしまいがちなキャラだけど、普通にしていると面倒見の良い可愛い同級生的ポジションだからね……あれ、レベッカの立ち位置危うくね?
どうして「戦」では死なないのか?
どうやらフロニャ力の中でも特に守護の力が強く働く場所では死なないようで、そうした場所を選んで国が建国され、「戦」場が造られているようである。
原理を考えるなら、「守護」と言う言葉を考えても大地のフロニャ力が働いて一人一人を防御してくれているのだろう。紋章術や紋章砲のエフェクトを見る限り、「守護」のフロニャ力が働いてそれらの出力を減衰しているとは考えづらいし、そうなると減衰上限を上回るとケガをしてしまうことになる。
ならば、「守護」のフロニャ力は攻撃する側ではなく攻撃される側に働くと考えるのが自然だ。その一定の力以上の「守護」がある土地の上では、その場にいる全員に対して全身にフロニャ力による膜のようなバリアを張っているのではないだろうか。その「守護」の力によって構成されたバリアは、攻撃手段である紋章術や紋章砲の爆発から対象者を守る。
あとはあの猫玉や犬玉のような形態になるのも、こうした力が働いた一環であるとも考えられる。やられた後に、ぬいぐるみのような猫玉や犬玉になることが日常的に起こることなのか、それとも「戦」場特有のことなのか。後者ならば、ああした形態になることで衝撃を拡散・緩和して対象者を守護するようにフロニャ力が働いているとも考えられるわけだ。
ちなみに前者なら、それはそれでこの世界の住人たちが長い歴史をかけて進化した証だと言うことだ。エクレールが口にしたように「“長い歴史を紐解けば”命のやり取りをする戦争もあった」わけだが、裏を返せば「“長い歴史を紐解かなければ”そのような争いはなかった」とも取れる。
長い歴史の中で、命のやり取りではない「戦」を続けてきたフロニャルドの住人にとって大切なのは強固な肉体でも高い戦闘能力でもなく、衝撃を緩和する軟らかな肉体か緩和出来るような形態をとることが出来る、と言うことだろう。
それならば、ああした形態の変化はこのフロニャルド人たちが積み重ねてきた進化の結果と言うことになる。
雑記
土地神なるものも登場。まさか、終盤での暴走フラグとかじゃないですよね?(苦笑
そういえば、シンクが文字を読めないことを誰も追及しない点についてwww いや、そこは異世界から召喚したんだからいろいろと考慮してあげようぜ、と思ってしまった(笑
そういえば勇者と言う言葉がある以上、そこには前例があると言うことだろう。ならその前例に照らし合わせても「帰れない」と結論づいたのだろうか。正直、あの魔法陣の注意書きを読めて納得したうえで召喚された勇者が歴史上何人いたことやら(ノ∀`*)アイター そうなると、そうした過去の歴史があるはずなのだが……それが出てこないのは物語上面白みを欠いてしまうから、はたまた今後シンクと同じ境遇だった過去の勇者キャラが登場予定だからか……。
EPISODE4『突撃!姫様奪還作戦!!』
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- at 01:00
- [アニメ(放送終了):DOG DAYSシリーズ]
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- [Edit]
NoTitle
>1,2話の感想を巡ると、割と人が死なないことに対して批判的な意見も目にしたことが、私個人としてはショックだったのは記憶に新しい
この意見に私は非常に参道します。
その後の意見にも非常に激しく同意するものであります。
人が死なない戦争を行う、または行えるということがいかに精神的に進化した結果なのかと、改めて実感したりした私です。
また、作品の序盤の段階で好みに合わないと言うのは良くある話なのですが、自分の好みに合わないからとその作品を否定する態度がみっともないなと思うのも同じくであります。まして、その作品が完結していない段階での否定的批評は原作者に対して失礼だと思うのですよね。このスタンスが私だけではないと判っただけでも非常に嬉しいのでコメントを残させて頂きました。
ではでは、