STEINS;GATE 第2話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Steins;Gate]
『時間跳躍のパラノイア』
≪あらすじ≫
“鳳凰院凶真”を自称する岡部倫太郎(おかべ・りんたろう)は、殺されたはずの天才少女・牧瀬紅莉栖(まきせ・くりす)を前に混乱する。しかし、倫太郎以外はその日の出来事について親友のダルも、幼馴染のまゆりも、殺されたはずの紅莉栖も身に覚えがない。
さらに倫太郎の混乱を助長させるように、2000年に現れた自称・タイムトラベラーである“john titor”が再び出現したのだが、2000年に現れたことは誰も知らないどころか、“john titor”自身も「2000年に現れたことはない」と告げられる。
自分の知識と歴史がずれていることに動揺する倫太郎。そんなある日、ラボで“電子レンジ(仮)”で行った実験で、摩訶不思議な状態を発生させて――
≪感想≫
タイムパラドックス
ここ最近では『まどか★マギカ』や『世紀末オカルト学院』でも一つの題材となったタイムトラベルとタイムパラドックス。第1話でもうすうす感じていたが、今回によって幻影や幽霊などの要素は消え、本作でもそのタイムトラベルとそれに必然的に付随するタイムパラドックスが一つの題材・焦点となる作品になりそうだと言うことが明確に判明した。
原作未プレイなので、この辺り考察はすごく楽しく出来そう。と言うわけで、時間と余力があればこうした記事も書いていきたい。
さて、本作では「世界線」と言う「一般相対性理論」の中で実際に存在している四次元を示す理論が使われているようだが、理系ではない私にはさっぱりなのでちょっと独自に解釈。
つまるところ、本作による「世界線」とは一つの世界の形と捉えて良いのではないか。例えば世界線Aと世界線Bがあればそれは異なるセカイ――パラレルワールド的な存在だと思われる。劇中の言葉で、「仮に誰かが殺される運命をjohn titorが止めた」ことで世界が「誰かが生きる未来」と「誰かが死ぬ未来」の二つに分岐されるのであれば、それは「生きる未来(世界線A-α)」と「死ぬ未来(世界線A-β)」と言う感じで分岐するはず。
この辺りは、基礎的なところで問題は劇中でもっと具体的に語られた部分である。
つまり、岡部倫太郎が体験した中鉢教授の講演+牧瀬紅莉栖殺害の未来と、実際の講演中止+牧瀬紅莉栖生存の現実とのギャップ。あるいは2000年に登場した“john titor”に関することとのギャップ。
仮に岡部倫太郎が正常な状態にあったと仮定する。彼は主人公なので、私たちは「彼だけが正しい」と考えられるが、実際には周囲が正しくて幻覚オチ・夢オチの可能性もないわけではないので一応、仮定しておく(『ひぐらし』の序盤みたいに)。
さて、岡部倫太郎が正常な状態だと仮定した場合、ここでタイムパラドックスに近いことが起きている。岡部倫太郎の情報が正しいならば、中鉢教授の講演は行われ、牧瀬紅莉栖は殺害されたはずである。しかし、現実には講演は中止になり、牧瀬紅莉栖は生きている。先の世界線に当てはめれば、岡部倫太郎が体験したはずの「牧瀬紅莉栖が死ぬ未来(世界線A-β)」は、講演場所に衛星が墜落したせいで「牧瀬紅莉栖が生きる未来(世界線A-α)」へと分岐し直したことになる。
※そもそも人工衛星が大気圏突入後あそこまで形状を維持していること、本当に落下していればビルが形状をとどめていることなど本当にあれが人工衛星なのかと言う疑問はあるが、今回は割愛。
世界線は分岐したわけだから、「牧瀬紅莉栖が死ぬ未来(世界線A-β)」の記憶や経験は誰も持ち得ない。過去の改編によってそちらの未来は(簡単に言えば)選ばれなかったわけだから、その内容は誰しもが知るはずのない内容へと変えられ封印されるはずである。一つの世界の歴史が改竄された結果の矛盾(タイムパラドックス)の解消法の一つが実際に牧瀬紅莉栖やダル、まゆりたちの記憶では起きている。
だが、たった一人の例外・岡部倫太郎は「牧瀬紅莉栖が死ぬ未来(世界線A-β)」を記憶したまま「牧瀬紅莉栖が生きる未来(世界線A-α)」を生きている。また、“john titor”に関しても同じことが言える。「“john titor”が2000年に来た過去」と「“john titor”が2000年に来なかった過去」が存在し、「来た過去」は何かがきっかけとなって「来なかった過去」へと分岐し直した。
「分岐し直す」と言うのもおかしな感覚だと思うが、過去が何者かによって改竄された結果として「分岐し直して」おり、その影響が未来まで伝播しているわけである。そしてその影響によって歴史や記憶は修正されているようだが、岡部倫太郎だけは修正されていない、と言うこと。
可能性としては、「分岐し直した」のではなく岡部倫太郎ただ一人がもっと特殊な人間である、と言う可能性もある。それは、岡部倫太郎が世界線を観測することが出来る、と言う可能性。
無数の未来の可能性を無限に秘めた世界線が存在しているのであれば、それを視ることが出来てしまえば、岡部倫太郎は自分のいる世界線とは違う世界線の出来事を視聴し経験することも可能かもしれない。
例えば地平線の彼方まで一本道の道路があったとする。その道路は普通の人間には一本道にしか見えない。だがハシゴを使ったり、ヘリを使ったりして上空から見渡すことが出来れば一本道の先に分岐路があったり、一本道の左右に別の道があることを視て知ることが出来るかもしれない。
ここで言う「道路」は世界線、「普通の人間」はそのまま一般人、「ハシゴやヘリなど道具を使って上空から見渡せる人間」が岡部倫太郎と言うことになり、一般人が観測出来ない世界線を実は岡部倫太郎は観測出来てしまっている、とも考えられるわけである。
バナナとゲルバナナ
電子レンジ(仮)を使った現象は何だったのだろうか。結論から言えば、本当にあの電子レンジ(仮)はタイムマシンに近い性質を持っている、と言うことだろう。劇中で倫太郎たちは「テレポート」と口にしていたけれど。
第1話ではただバナナがゲル状になっただけだったので出力がおかしい電子レンジだと思っていたが、今回「ちぎったバナナの一本」が「元の房」に戻っていた(しかもゲル状で)と言うのは大きな意味を持つ。
そもそもちぎった痕跡なくバナナが元の房の状態に戻っていた、と言うのであればこれは「バナナがタイムトラベルし元の状態に戻った」と考えるのが妥当だ(もちろん、他にもバナナが瞬間移動し瞬間再生したと言う可能性(劇中で倫太郎たちが口にした「テレポート」説)もあるが、それはバナナが元の房に戻ったことを考えればあまり妥当ではないだろう)。
大切なのは「ゲル状で戻った」と言うこと。あの電子レンジ(仮)を使うとバナナはゲル状になってしまうことが第1話で明らかになっている。つまり、元の房に戻った時、電子レンジ(仮)の中に入れたバナナだけがゲル状になって戻っていたと言う事実は、「そのバナナが電子レンジ(仮)を介した」と言うことを証明する。
つまり、電子レンジ(仮)は物体(バナナ)を分子をバラバラに分解して(ゲル状にして)タイムスリップを引き起こすと言うことになる。問題はタイムトラベル第1話との違いは何かと言うことか。一つは重量の問題かもしれない。バナナ一房ではタイムトラベルさせるには重過ぎたわけだが、バナナ一本なら可能な重量だった、と。
あとは、どうやってタイムトラベルを実現させたのか、と言うこと。具体的な理論ではなくタイムトラベルする日時がどう設定されていたか、なのだが、あの実験直前にバナナ一本がタイムトラベルしたのは偶然なのか。それとももっと前に戻っていたのか。
その辺りを、突然ラボに現れた牧瀬紅莉栖に天才っぷりを発揮してもらって解説してもらえればなぁ、と思う。
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