神のみぞ知るセカイII FLAG 1.0(新)
『一花繚乱』
≪あらすじ≫
ギャルゲーが大好きで無数のギャルゲーを攻略したことから『落とし神』の異名を持つギャルゲーマー・桂木桂馬(かつらぎ・けいま)。ひょんなことから、桂馬を二次元ではなくリアルな三次元での『落とし神』と勘違いした地獄の悪魔エリュシア・デ・ルート・イーマ(通称エルシィ)が、彼を地獄の騒動に巻き込んでしまう。
その騒動は、地獄から逃げ出した「駆け魂」という悪い悪魔の魂が人間界に来ているというもので、その「駆け魂」を捕まえるには逃げ込んだ女の子の心のスキマを埋めてオトさないといけない。桂馬はその「駆け魂」を集める協力者になってしまい、しかも協力しないとエルシィともども首に付けられた爆弾によって死んでしまうという事態に!?
しかし、桂馬が得意とするのはあくまで“二次元の女の子”。果たして、桂馬は“三次元の女の子”を得意とギャルゲーの知識と熱意で攻略することが出来るのか?
四人の女の子から「駆け魂」を吐き出させて捕獲に成功した桂馬とエルシィ。次のターゲットは、桂馬たちも通う私立舞島学園高校に通う先輩で、さらに古式武術春日流羅新活殺術の伝承者である春日楠(かすが・くすのき)。軟弱な者を嫌う武道派の彼女に近づくため、桂馬は自分の軟弱さを逆手にとって彼女一人しかいない学園の女子空手部へ強引に入部を決める。
そこで見つけた、桂馬の攻略へのルートとは――
≪感想≫
待望の第二期スタート
当初より変則分割二クールだったため、前々期に第一期放映、前期は夕方枠で再放送と実は断続的にここ半年放映が続いてきた『神のみ』。いよいよ、最新シリーズとなる第二期のスタートだが、アナログな「ふっかつのじゅもん」から入る辺り本作らしいな、と思う。
そして、何よりも秀逸だった第一期のOPに続き、第二期のOPもかなり秀逸な出来栄え。こういう場合、前作の出来が良いと後続のシリーズだと負けてしまうケースも多いが、本作のOPはそんなことはない。今作でもオラトリオ形式と思われる雰囲気は本作らしさを強く印象付けてくれており、OPの演出も前期からの続きとはいえ十分過ぎるハイクオリティだった。
極めし者と未熟者
劇中では、「極めし者=楠」「未熟者=桂馬」と言うことを印象付ける形で始まったが、実際のところは「極めし者=桂馬」「未熟者=楠」という構図が真相のストーリーとなりそうだ。実際に「師匠と弟子」と言う構図で一見すれば楠が師匠として弟子である桂馬を引っ張っているように見えて、その内容は(桂馬が攻略しようとしていることもあって)桂馬が楠を引っ張っていくスタイル。
そもそも何を以って“極めた”と結論付けて良いのかどうか、と言う論議もありそうだが、現状ではそこには目を瞑っておいて欲しい。大切なのは、自他共に認めるほど一つの道を極めた経験を持つ桂馬と、未だ極めようと奮闘中の楠と言う構図なのだから。
桂馬が極めたのは武の道ではなくギャルゲーである。しかし、彼がその道を極め自他ともに「落とし神」と呼ばれ崇められている事実に変わりない。そして極めた先にある境地に達した桂馬が出した答えが何だったのか、ぜひ第一期を視聴した方々にはここで思い出してもらいたい。
彼はギャルゲーをこよなく愛したのである。バグだらけで誰も攻略出来ず手放したような最悪なギャルゲーも、時間がなくてドンドン積まれていくギャルゲーたちも、その全ての作品と全てのヒロインたちに変わりない最大級の愛情を注ぎ、攻略してきた。その先で桂馬が得た境地こそ、前期最終話で桂馬が「ギャルゲーが大好きだ。毎月、毎週たくさんのギャルゲーたちよ、発売されてくれてありがとう」という愛情と感謝の気持ちだ。
これが極めた者の境地、と言うものではないだろうか。
それに対して、極めることを目指している楠は、自他に厳しく、その成果もあって確かに並みの不良など相手にならないほどの実力を身につけてきた。しかし厳し過ぎて所属した空手部はわずか二日で部員がいなくなってしまうほどであり、可愛いものを愛でることや恋愛すら「軟弱」の一言で片づけてしまうほど硬派。
でも、彼女はそこまで犠牲にして極められたのかと言えば、そうではない。それどころか、どんなに律し排しようとしてもし切れない「軟弱」を好む自分の心との葛藤で悩まされている。
そう言えば、桂馬がエルシィを泣かせたシーン。私はてっきり楠が「男のくせに女を泣かすな! しかも軟弱者の貴様が!」みたいな展開になるかと思いきやそうではなかった。おそらく彼女は、外で泣くことが出来るエルシィを羨ましく思ったのだろう。そう言えば、桂馬の顔は可愛い部類に入るのか? それとも一目ぼれ? まぁ、桂馬は童顔と言われれば童顔だし。
さて話を戻すと、桂馬と楠の決定的な違いはその精神だろう。共に極めようとしている道では、自他共に認めるだけの実力を身につけている二人。ならば、二人の違いは何だろうか。それは、桂馬は誰に何と言われようともギャルゲーを愛していることを公言して憚らないほどの自信と愛情に満ち満ちた精神を有し、逆に楠は周囲の目線を気にし自分が厳しく強くあることをアピールし続けなければならないと強迫観念にも近い精神と本心の間で揺れ動いているという部分ではなかろうか。
桂馬流に言えば攻略パターンは、前期の青山美生や汐宮栞に近い。青山美生は元社長令嬢としての立場から彼女は他者の目線を気にし続けていた。汐宮栞は桂馬同様、本が好きで本の道をある意味極めようとしていたが、その一方で彼女もまた他者のことを気にし続け、自分とは違う世界に生きる他者を求めていた。
(※栞は一見すれば楠とはタイプが違うように見えるが、何かを極める代償として他者を切り捨てることが出来ないと言う点で酷似している。もし楠が後継者に相応しいように武道を極める代償として打者を切り捨てることが出来るならば、そもそも他人の目線など気にしない。可愛いもの好き=軟弱と言うものを他人に見せたくないと気にしているから、逆に彼女は表面上強く自分を律するのである)
楠も同じように、厳しい自分を周囲にアピールしないと自分が保てないようなイメージすら抱く。
だが、桂馬は「駆け魂」の影響で強くあろうとする表面上の楠と、軟弱な者も愛でようとする本心の楠の分離を見て「軟弱な自分を倒すチャンス」と発言し楠を誘導した。展開から考えれば、「軟弱な自分も自分なのだ」「軟弱なことは、弱いことじゃない」と言うことを伝え認めさせることが攻略への近道のような気もするが、敢えて桂馬は遠回りになりそうな選択肢を選んだわけだ。
これは彼なりにゴールまでのルートが見えた末の選択なのか、はたまた彼らしくない初歩的なミスなのか。果たして桂馬は彼女をどう攻略していくのか、今から楽しみである。
おまけ
エル「神さまって床拭きのプロですね!」
桂馬「フフ! 床拭きは、とあるゲームで散々やったからな!」
ど ん な ゲ ー ム だ そ れ は w w w
しかし、優秀な成績を収めている割に、エルシィって本当にあんま役に立っていないような(マテコラ
FLAG 2.0『一挙落着』
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- at 17:38
- [アニメ(放送終了):神のみぞ知るセカイII]
- TB(61) |
- CO(4)
- [Edit]
つ、罪作りな主将のボディのせいだ!><
たしかに攻略キャラ達はどの子も信念強いですね
今期からかギャグ部分の描き分けをしてる印象があってわざと背景を歪めたり工夫してますね
一期8話の喫茶店の陶器やらモブに小説キャラいたり作品愛に溢れてます
今回はさりげに女子バスケ部が休部してたのは驚いたのが原作既読者としてニヤニヤしてます