ブラッディ・クロス キャラ紹介【アルカナ編】
紹介文も長くなってきたので、勢力別にしてみました。ここはアルカナ勢力のページです。
掲載キャラクター
・和泉
・牧野
・九妃
・上杉
・その他社員
未掲載キャラクター
最終更新日:2015年09月21日

和泉(いずみ)
概要
種族:魔族(純魔族)
性別:男性(写真左の男)
年齢:不明
能力:不明
初出:7話『第二の遺産』
死亡:68話『カウントダウン』
備考:作中最強キャラの一人
軍事犯罪組織「アルカナ」を束ねるトップ。自身を「代表取締役」と呼称し、周囲の人間は彼に敬意を払い「閣下」と呼ぶ。
緩いウェーブのかかった黒髪を切りそろえた長身の青年。アルカナ本社襲撃事件以降は、力を使った影響らしく、黒髪は金髪(おそらく)に変色し、切りそろえていた髪も後ろで束ねるようにすることが多い。年齢は不明。常にスーツを纏っている。
長らく人間だと思われていたが、その正体は魔族だった。さらにその魔族を総べる「純魔族」だとも自ら明言しているが、具体的な違いは不明。魔族としての種族は明らかになっていないが、血を好んで飲む習性があるらしく、吸血鬼や吸血種である可能性がある。
その真の目的は、天使たちに独占されてきた聖戦に「この世は天使だけのものではない」とし、魔族の治める世とすることが目的。しかしながら個人的な理由として、未来視の結果として自分が「聖戦で神候補の続に殺される」という確定されたヴィジョンを視たことでその運命に抗うことも大きな理由だったようである。
そのために皐と協力関係を結び、皐から聖戦に必要な神の遺産の情報を教えてもらう代わりに、アルカナの軍事力を提供していたが、第22話以降は皐との協力関係は終了し新たに続と協力関係を結ぶ。しかし、第八の遺産を巡る戦いから同盟相手の続に対する不義が多発し、第49話で続から同盟を強制的に破棄された。ただ、和泉にとっては「いつ切っても良い状態だった」と未練等はない模様。
彼自身の固有能力として、時間制御が挙げられる。序盤では未来の映像を視ることに終始していたが、その後は九妃すら一瞬も反応出来ないうちに殺害され、日向ですら彼の移動を全く検知出来ないほどで、自身にかかる時間を早めたか、自分以外の時間を止めたものと思われる。
またそれを除いても、彼曰く「神候補とも渡り合える純魔族の力――魔族を統べる者の力(が自分にはある)」があり、さらに遺産を除けば最高位の遺産「創造の聖杯」をも有しており、間違いなく作中最強キャラクターの一人。
それらを含めて組織として恐ろしいほど高い精度の情報網と、武器型の遺産だけで20以上保持している軍事力がアルカナを支えている。その中でも特に重要なのは神葬が欲した“創造の聖杯”と呼ばれる、遺産の中でもかなり上位(月宮)のシロモノを保有しており、それを和泉は誰にも告げることなく自身が肌身はださず持つポケットサイズの鏡の中に封印し隠していた。
性格は敬語や優しく語りかけるような口調・笑顔を変えず、配慮や気配りもある紳士的な態度だが、自分の期待に応えられなかった部下(上杉や九姫の一人)を容赦なく切り捨て殺害するなど残忍で野心的な側面を隠し持つ。狡猾に交渉を行い、皐と自分たちの不和を演出しながらも、「対天使用遺産」「対堕天使用遺産」の二つを戦線に投入することで、続と皐がどう動くかによってアルカナがどちらと手を結ぶべきかの判断材料にしようとした。
その後、皐、続と同盟相手を変えたことで全ての聖戦用の遺産のデータを入手。そのデータを聖戦の“核(コア)”に誤認させることで自分たちにも“神託”が下るようにし、続・皐に次ぐ第三勢力として聖戦に名乗りを上げた。
聖戦最終戦においては神の遺産、黒印の生贄の血を全てコピーデータで賄う形によって神座への入室権を得るが、最後にはそのやり方を逆手に取られ、自身が視た未来の通り続によって討たれる。
(以下、巻ごとの動向)
皐の命で訪れた桃瀬と協定を結び、皐との協力体制を整える。その際に、神の遺産「絶つもの(セイバー)」「氷雨」を一瞬で扱いこなし、桃瀬を戦闘能力で圧倒した。その後、桃瀬と共に第二の遺産出現ポイントで待機していた。(二巻)
第二の遺産“深淵の章”を皐が獲得するのを確認すると未来視を慣行。その後、“深淵の章”にあったものと同じ刻印を月宮が持つことを察知すると、彼女を生贄に聖戦をスキップするための儀式を始めようと画策する。(三巻)
聖戦をスキップするための儀式は失敗。その後、第三、第四、第五の遺産出現を感知した皐から情報を提供される。次の聖戦では「本来登場しないはず」の神の遺産を割り込ませることで自身が視た未来を捻じ曲げ介入することで、自身が次の戦線終了時に神になることを画策。自身の期待に応えられず遺産奪取に失敗した「九妃」の一人を殺害し、アルカナの部下たちに次の聖戦が特別であることを印象付けた。(四巻)
九妃を使い第四の遺産を手中に収めると、均衡した状況を打開するため「対天使用遺産」と「対堕天使用遺産」を使って状況の打破を試みる。その最中、日向の言動を監視し彼が続のスパイであることを見抜き拘束。その一方で、続と皐が五分五分の状況になったことで続側に一定の条件を付けて交換交渉を提案する。交渉成立後、皐との協力関係が途切れると、続と協力関係を結び直す。(五巻)
続と協力関係を結んだ矢先、神葬の襲撃を受け、本社に保管していた神の遺産のほとんどと協力関係にあった続の戦力である月宮を奪われてしまう。和泉自身は、現時点で神葬のトップと思しき常盤と直接戦闘し、時間を停止させる能力(と思われる力)を使い、常盤すら圧倒する戦闘能力を発揮。神葬戦後、セキュリティ上の問題があるとして本社を放棄。第二支部へ移動すると、自らに恩を売ろうとする日向を逆に利用し、神葬の情報と奪っていた遺産の在りか、月宮に関する情報をスパイとして入手することを条件に日向への報酬と尚の混血の呪いを解くことを術式によって契約した。(六巻)
スパイとして送り込んだ日向・尚に加え、事前に買収していた香撫・大間に神葬に関する機密情報を収めた神蔵と、遺産情報を入手させ、神葬への反撃を試みたが、神葬の対応が想像以上に早かったため、予定していた被害よりもかなり小規模に収まってしまった。(七巻)
第六・第七の遺産を巡る聖戦においては、続への対天使用の遺産の効果を封じる腕輪の製造など主に技術面におけるバックアップに終始。その後、すでに遺産が開始前に皐の手によって奪われていた事実や、続の弱体化によって次の聖戦で確実に続を討ってくると予想。香撫の密告によって、尚が自陣営におけるスパイだと判明したが、確証が無かったからか、単に様子を見たかっただけか、第八の遺産を巡る戦いにおいては続への戦力提供を拒んだ。(八巻)
第八の遺産を巡る戦いにおいて戦力の提供を拒んだことで続の不信感を買い、最優先事項と決めたはずの月宮奪還でも戦力提供を拒んだことで完全に続との溝が深まる。その後は静観していたものの、香撫に仕込んでいた盗聴器から続が自分たちとの同盟を破棄し神葬と同盟を結んだことを知ると、ここまで入手した聖戦用の遺産のデータを使って第三勢力として名乗りを上げることを決める。(九巻)
当初の目論み通り、八つの遺産のコピーによって自身を神候補と聖戦の「核」に誤認させることに成功して聖戦最終戦の前には続・皐と同じように聖戦の「核」から第三の神候補として神託を受ける未来を視ると、その後「潜伏期間は終わりだ」と判断してアルカナ社員全員に抑制していた魔族の力を解放する薬を打つよう命じた。実際に神託を受け、その後は続が開示した遺産の情報を元に少なくとも一つは確保するに至っている。(十一巻)
聖戦最終戦では新しく出現した遺産に対して当初から遺産をスキャンしコピーすることだけを目的とし、早々に十三の遺産のデータを入手し、自らの体内に取り入れる。また生贄として必要な黒印の血も九妃の一体に黒印のデータを移植してその血液を使うことで代用に成功し、神座への入室権を獲得した。
しかしながら、事前に続が第九の遺産に仕込んでいた致死性のウィルスが発動して力が弱まると、さらに遅れて登場した牧野によって外部からさらにウィルスを強化されると立つことが困難なほどに衰弱。そこを続に討たれる。聖戦崩壊前に死亡したため、再構築された世界ではその存在は神葬のメンバー以外の記憶にも記録にも残っていない。(十二巻)
特殊能力
時間制御
詳細不明。名称は仮のもの。現状では未来を視ることが出来る「未来視」と対象の時間を止める「停止」のみ確定しており、汎用性の高い能力である。特に時間停止は、輪廻転生の輪から外れている神葬のメンバーや神候補である続にすら有効なほどの鑑賞力を有する。
本格的に能力を使った場合、髪の色が黒から金へと変わり、長髪になるという性質がある。

牧野(まきの)
概要
種族:魔族
性別:男性(写真右の眼鏡の男)
年齢:不明
能力:不明
初出:8話『満月の行方』
備考:底の見えないアルカナのNo.2?
アルカナで和泉に付き従うアルカナの構成員の一人。くすんだ金髪と眼鏡を常に着用しているのが特徴の青年。
長らく種族など詳しいことが不明だったが、魔族であることが判明。蝙蝠型の魔族のようである。花村が気づいている節があるものの、他の面々は普段人間の数値(パラメータ)まで能力を抑えているため、彼が魔族であることに気づいていない。
表向きアルカナではそれほど高い地位ではなかったようだが、第二の遺産争奪戦では上杉始め多くの部下が和泉によって囮として利用されながらも、彼だけは和泉の傍にいることを許されていたところから、事実上は和泉に次ぐNo.2程度の地位はあるものと思われる。本人曰く「アルカナ社員その他大勢(ザコキャラA)からレギュラーキャラに出世した」とのこと(巻末あとがき漫画)。七巻では、どこまで本当なのか続の決起集会に「社長代理」として参加した。
戦闘能力は一切不明だが、それは通常時に能力を抑え人間として振る舞っているためで、普段は武器型の神の遺産を利用したり、幻術空間の主導権を借りたりと戦闘能力を自分以外に依存している。しかし、魔族としての能力を解放すれば日向たちに気づかれず逃げ出すことや、縄で頑丈に縛られた状態からでも自力で脱出が可能な力があり、また魔族であるので花村らと同じように自身の源流である動物(蝙蝠)に変化が出来る。
ただ詰めや脇が甘いところも少なくなく、日向がアルカナの味方だった時に携帯電話(スマートフォン)を改造されていて、それを日向が悪用するまで細工されていたことに気付かなかった。
性格は軽くフランクだが、和泉には絶対の忠誠を誓っているようで常に敬意を払っている。アルカナに潜入し表向き協力していた日向とは良くコンビを組んだようで、「残念な性格」としながらもそれ以外の能力や知識、技術に関しては称賛し認めている。似たような立場のためか、花村とは気が合いそうな素振りを見せている。
(以下、巻ごとの動向)
第二の遺産争奪戦で続と花村の迎撃として他のアルカナメンバーと共に神の遺産で武装して迎撃していたが、その正体は皐であり、本物の牧野は事前に和泉と合流していた。(二巻)
第二の遺産“深淵の章”入手を見届けた後、聖戦には直接関わらない遺産の獲得に奔走。その途中で月宮、尚と遭遇し窮地に陥るも、あっさりと降参しその時持っていたナイフ型の遺産を月宮に提供しその場を切り抜けた(それそのものはアルカナにとっても月宮にとっても重要な遺産ではなかったため)。その後、儀式に必要な月宮を何者かの幻術空間の主導権を借りることで捕縛に成功し、死ぬことはない幻術の自分を尚と戦わせた。(三巻)
拉致監禁した月宮に一瞬の隙を突かれて逃げられるも、日向の力を借りて再度拉致に成功し儀式を執り行う。儀式失敗後は、次の聖戦に向けて日向と共に他の遺産の奪取に明け暮れ、その時に日向の能力を認めていた。第三、第四、第五の神の遺産争奪でも日向とコンビを組み第三の遺産を狙うが、応援要請で駆けつけた先にいた続に一蹴されてしまう。(四巻)
続によって敗北し、左腕を骨折。その後の会議で情報を流出させているスパイが日向ではないかと踏むが、その時は日向にかわされてしまった。続と和泉の交渉には同行し、交渉成立を見届けた。聖戦終了後は変わらず和泉の秘書的な立場で活動。同盟を結んだ続の従者である花村とは気が合いそうに和気あいあいとしていた。(五巻)
アルカナ本社にいたところを神葬の襲撃に遭う。成す術なく捕まってしまうと、そのまま脱出の機会を逸してしまい、神葬に連行されかけるが、神葬の方が利用価値がないとして途中で放置し事なきを得た。(六巻)
神葬本拠地がある空間の術式サンプルを解析し、日向たちが得た情報を使ってスムーズに奪われた遺産の奪還を計画していたが、相手の出方が早く三割程度しか回収出来なかった。その後、和泉の代理として続の決起集会に「社長代理」として参加したことを誇っていた。(七巻)
第六・第七の遺産を巡る聖戦では、アルカナ全体として技術的なバックアップのみにとどまっていたため実際には不参加。第八の遺産を巡る戦いでは、戦場となった古代神殿群では、内部で探索をする続たちのため遅れてやってくる神葬(皐)勢力の足止めの役目を負っていたが、社長命令によって行動せずに傍観することしか出来なかった。ちなみに彼自身が戦場に赴いてきたということは何らかの戦闘力を手にしていることだと思われるが真意は不明。(八巻)
基本的には和泉の補佐として活動。裏方・事務方としての仕事が多かったようで、その理由が続・皐の両陣営にある聖戦のデータを入手することであったことが判明した。そして和泉の望んだとおり、完璧な遺産のデータを入試しデータ上で復元して見せた。その精度は、聖戦の“核(コア)”に「本当にそこに遺産がある」と誤認させることが出来るレベルだと言う。(九巻)
アルカナが皐に続いて続ともあっさり同盟破棄を容認したことを日向に不信がられ、日向に拉致される。その後、魔族としての力を一時的に解放するなどして脱出するも、ひなたの手のひらのうえで踊らされ、聖戦の遺産のコピーがあることを漏らしてしまう。(十巻)
和泉の右腕としてあちこちで活動。和泉に促されすでに魔族としての力を抑制するための注射を打っている。アルカナに潜入した日向を追っていたが、あっさり煙に巻かれてしまう。その後、和泉が日向を捉えたあとは別件として続が開示した神の遺産を入手するため行動していたようである。(十一巻)
最終戦でもスキャナー片手に出現した全ての遺産のデータを入手し、それを和泉に転送して役目を負え、アルカナ本社の警備に回った。しかし時すでに遅く和泉が討たれたことを知ると、残存する九妃らと共に弔い合戦をしようとしていたが、どうやらあまりうまく行かなかったようである。
聖戦が消滅し再構築された世界では、前の世界の記憶を全て失った状態で存命。相変わらず社畜のようでサラリーマンとして生活しているようでパソコンを前に苦闘している様子が描かれている。ただ、聖戦に関する記憶を消失しているため街中で月宮とぶつかってもお互い何の反応もなかった。(十二巻)
特殊能力
量産型簡易呪符テストタイプ
遺産の収集の時に使っていた呪符。文字通り、量産タイプの簡易型だが、月宮を一定時間閉じ込められるだけの封鎖する強度を持ち合わせており、牧野はそのテストを良好と判断し量産・商品化を進言した。
一枚なら封鎖、数枚組み合わせると共鳴し地面を陥没させることが出来るらしいが具体的なことや詳細は不明。
スキャナー
サイズは携帯電話程度で、形状も折りたたんだ携帯電話のようなタイプ。その機能は聖戦用の遺産をスキャンしその構造などの構築データを採取するもので、遺産に数十秒近づければそれで完了するという高性能なシロモノ。
実は月宮を捕え擬似的に聖戦を終わらせようとした段階(第四巻)で完成しており、その際に月宮から黒印のデータをスキャンしコピーしていた。
薬
普段は人間に偽装するため落としている能力値を、一時的に魔族の血を解放することで取り戻すための薬。錠剤形式のようで、発動までの時間、効果持続時間、副作用などは不明。
ただし簡易型で一時的な力の解放しか出来なかったものなので、和泉の指示で潜伏命令が解除されると本格的に力を解放する注射型の薬を打つこととなったため不要となったようである。
発信器内蔵ペン
内蔵しているボタンを押すことでSOS信号を発信出来るペン。神葬の異空間では電波が届かない可能性が高いことを知りながら、一応助けを求めるために使用した。通常空間に戻った際にその信号は九妃がキャッチしている。
九妃(くき)
概要
種族:混血(半吸血鬼、人工生命体)
性別:女性
年齢:不明
能力:血液操作
初出:5話『新たなる衝撃』
備考:月宮に次ぐハーフヴァンパイア
アルカナ所属の半吸血鬼(ハーフヴァンパイア)で、アルカナによって生み出された人工生命体。和泉曰く「神の力と相性がいい肉体」らしく、どうやら月宮ともども半吸血鬼(ハーフヴァンパイア)は神の力との相性が良いようである。
第4巻で「九妃」が特定の一人の個体ではなく、同一の容姿と能力を持った九つ(かそれ以上)の個体の総称であることが判明しており、その名の通り九体存在しているのではないかと思われる。現に、聖櫃争奪戦に登場した「九妃」は右腕を犠牲にしたが、再登場した時には右腕を喪失した個体は存在しておらず、廃棄された可能性もある。九妃同士は見分けるためなのか、違う柄のスーツを着ていることもある。
半吸血鬼らしく高い身体能力と血液操作能力を持っているが、月宮のように言葉の嘘を見抜く力はない。身体能力は月宮と同等以上にレベルが高く、預けられた武器型の神の遺産【雷槍 グングニル】の力も相まって、聖櫃争奪戦では日向と月宮を同時に相手にして互角に渡り合った(最も月宮も日向も戦闘がメインではなく聖櫃の争奪と空間からの脱出がメインだったことも理由だが)。
登場数が少なく性格の解析は出来ないが、和泉に強い敬意と親愛を抱いている模様で彼の血を飲ませてもらうこともあるようだ。
彼に付き従っていたうちの一体は、最終戦で黒印のデータを移植された上で自害することで生贄として必要な黒印の血の代用を全うして見せた。
(以下、巻ごとの動向)
聖櫃の争奪戦に当初から参加。聖櫃を強奪しようと途中参加した(続の命を受けた)月宮と日向を同時に相手にして互角に渡り合うも、日向の画策と月宮の時間稼ぎによって奪取に失敗する。(二巻)
第4巻で特定の一個体ではなく、まったく同じ容姿をしたクローンのような存在が多数いることや「九妃」と呼ばれてアルカナに属していることが判明する。遺産の争奪に失敗(これが第二巻での聖櫃なのかどうかは不明)にしたことにより、九体いた「九妃」のうち一体は見せしめのように和泉に瞬殺された。その後、三体の「九妃」で第四の遺産争奪に向かうが、尚の"強制転移"によって争奪出来ずに離脱させられた。(四巻)
桃瀬から第四の遺産を四人がかりで奪い取る。その後、対天使用遺産を巡って桃瀬(が化けた月宮)や本物の月宮と争奪戦を繰り広げるが、おそらく月宮に敗北したうえ、第三の遺産の片割れまで奪われたものと思われる。(五巻)
神葬によるアルカナ本社襲撃の際には、和泉の命を受けて真っ先に神葬迎撃に向かうが、逆に神の遺産の日本刀を持った菊坂に返り討ちにあい消滅。ただし、完全に消えたわけではないようで、襲撃後の第二支社には別に和泉に付き従う九妃の姿も確認出来ている。(六巻)
本社付きのようで本社のシーンではたびたび登場。第八の遺産を巡る戦いでも、アルカナ側の戦力として出撃している姿が確認できる。(八巻)
第八の遺産を巡る戦いでも戦力として招集されたが実戦投入はされず。その後は社長秘書のような活動をしていたほか、負傷した香撫の治療も彼女が請け負った。(九巻)
日向に拉致された牧野の救難信号をキャッチして出動したが、特にすることはなかった。ちなみに牧野が同行予定だった和泉には、救難信号をキャッチして出動した九妃とは別の九妃が同行したとのこと(十巻)。
登場数はほとんどないが、覚醒後の和泉に血液を提供している。(十一巻)
最終戦では侵入してきた日向の監視と警備の任についており、月宮をおびき出すために日向に心理的動揺や策略を行うなどこれいまで以上に積極的に聖戦に携わる。
その後、和泉が十三の遺産全てのコピーデータを手に入れると、今度は日向を「儀式が失敗した時の保険」として和泉の前に連れて行くと、自身は黒印のコピーデータを体内に移植した上で自害することで神座を開くのに必要不可欠な黒印の血液の代用としての役目を全うした。
その後、残った三体の九妃は牧野の命令で神葬と交戦していたようである。
聖戦が消滅し再構築された世界では唯一生死が確認されていない。残った三体の九妃が、聖戦崩壊前に死亡したか、人工生命体だったため再構築の際に世界から除外されたか、あるいは生存しているがただ描かれていないかだと思われる。(十二巻)
特殊能力
血液操作
自らの血液を自在に操る。【雷槍 グングニル】を貸してもらっていたせいか、月宮のように血液を直接武器化することはなく、戦闘や移動の補助に使う程度だった。
“血液”:血液の状態のまま操る。主に対象の束縛や剣では届かない距離への鞭状にした攻撃に使う。血液は見た目以上の質量を持っているようで、レンガ片や床を砕いたり、身体を貫くことも可能。また、月宮同様、相手の血液を飲むことによって相手の知る情報を知ることも出来る。
上杉(うえすぎ)
概要
種族:人間
性別:男性
年齢:不明
能力:不明(無し?)
初出:7話『第二の遺産』
備考:特になし
アルカナで和泉に付き従うアルカナの構成員の一人。名前のある構成員は「牧野」「九妃」とこの上杉のみである。
おそらく種族は人間で、表向き和泉の側近として活動していた。もしも彼が本当に人間だったとすれば、魔族ではなかったから捨て駒扱いされた可能性もある。
戦闘能力は牧野同様無い可能性が高く、アルカナが組織として集めていた武器型の遺産を使っていた。
性格は生真面目であったが、後輩の牧野と冗談のやり取りもしていたようだ。和泉の命令や作戦に絶対の価値観を持っていた模様で、続と花村の時間稼ぎに失敗し多くの仲間を喪うと一時撤退して体勢の立て直しを決定するが、牧野に扮して紛れ込んでいた皐に焼殺された。
(以下、巻ごとの動向)
皐の命令でアルカナと協定を結びに来た桃瀬を、牧野と二人で応対。その後、和泉と桃瀬の会談にも牧野同様同席しており、アルカナの構成員の中では比較的高い信頼を得ていたように思われる。しかし、第二の遺産争奪戦で武器型の遺産と仲間を率いて続と花村の足止めを命じられるが失敗。その後、体勢を立て直そうとするが牧野に扮した皐に焼殺された。おまけにこの争奪戦で出現した遺産“深淵の章”は「アルカナが欲しかった遺産」ではなかったため、真の側近であった後輩の牧野に「死に損」と言われる始末だった。(二巻)
特殊能力
特になし
その他社員
基本的にほとんどが魔族と思われるが、一方でランクによって社内の行動領域が決められていたことからも、魔族ではない人間を表向きの会社として雇っていた可能性もある。
魔族としては蛇をしていたり、腕が刃物になったり、昆虫っぽかったりと多種多様。
- at 17:21
- [特集:ブラッディ・クロス -BLOODY CROSS-]
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