2011年4月新番チェック(戦国乙女、花咲くいろは)
戦国乙女~桃色パラドックス~
第1話『転送乙女』
前期の『Rio』同様に、パチンコを原作とするアニメ(『Rio』はスロットだけど)。戦国時代の有名な武将を可愛いorカッコ良い女の子キャラクターに置き換えたものである。
アニメ版のストーリーは、異世界召喚モノで奇しくも今期本命の一本『DOG DAYS』と設定的には重なっているが、『DOG DAYS』と異なり、こちらの方が異世界召喚モノとしては王道な第1話となっている。明らかに周囲の環境が違く、目の前の明らかに年上の人にも礼儀が出来ないのは昨今の女子高生のスタンダートなんだろうか? ちょっとバカにし過ぎじゃね? 幾らなんでも、その辺りの礼節は持ち合わせてるだろ……たぶんだけどw
まぁ、ヒデヨシの場合、単純に礼節に欠くと言うよりも、ちょっと異世界に飛ばされたっぽいことを実感しながらも、自分の価値観や環境(携帯、コンビニ、ジャンクフード)に強引に適合させようとすることで、飛ばされたショックを忘れようとしているのかもしれないけれど。
とりあえずノブナガが思いのほか早くデレてくれたのが良かったが、この手の異世界召喚モノは合う合わないが激しいのが不安。今のところは無難な感じだが……。
ストーリーは前述のように割と王道な異世界召喚モノになりそうな予感がする。主人公の立ち位置などを考えても『ゼロ魔』とかあんな感じに近くなりそうだ。王道な展開ならば、余計な捻りや工夫を入れず、ストレートに王道展開を突っ走って欲しい。実際に『Rio』はB級路線を最後まで貫いたことが個人的には非常に好印象となった要因でもあったし。
残念なのはオリジナル声優からアニメ版声優が刷新されてしまったことか。
ちなみにオリジナルは、ヒデヨシが松本彩乃、ノブナガが田村ゆかり、ミツヒデが釘宮理恵、(上杉)ケンシンが植田佳奈、イエヤスが千葉妙子、(今川)ヨシモトが山本麻里安、シンゲンが高橋美佳子、マサムネが中原麻衣という超豪華声優陣で固められていた。当時私もその声と大当たり中に流れる曲目当てでパチンコを打っていた記憶がある(笑
コスト的な問題だろうが、オリジナル声優でやって欲しかったのが本音。そうしたら間違いなく視聴率上がっただろうに(苦笑 刷新された声優が吉と出るか凶と出るか……。
花咲くいろは
第1話「十六歳、春、まだつぼみ」
これまたメッセージ性が強そうだが、その分観ているだけで憂鬱になりそうな予感のあるアニメである。普通に考えれば、今期最も明確なメッセージ性を感じられる可能性のある作品である。アニメオリジナルと言うこともあって、原作を持つ作品よりもずっと強く監督や脚本家の示したいメッセージが具体的に目に見える形で表れるかもしれない。
そう思うと観たいし感想も書きたいのだが、やっぱりあの展開やこの先の展開がどう考えても試練や軽度の憂鬱になりそうな展開が目に見えているので、精神的にハードルが高いwww
緒花と言うキャラクターが思いのほか熱かったことは好印象。普通「私もぶって下さい」「(ぶたれて)ありがとうございました」はなかなか口には出来ない。
そう思う反面、『戦国乙女』ではないが今の女子高生ってこんなに常識や礼節に欠くのが一般的なイメージなのだろうか、と思ってしまう。それとも自分も今でこそこんなんだが、当時はあんなんだったのだろうか。
もちろん、そういうのは大きく個人差があるものではあるのだけれどね。この手の作品は主人公と周囲の環境の価値観や行動原理のギャップが第一の関門でもあるし、作品によっては主人公の価値観をどうやって周囲に伝えていくかがポイントになることも多いのだが、逆にそういう展開だと主人公の価値観が常識からズレていることも多いのが難点。本作でもそんな感じ。
礼節…と書くと語弊が生まれるのかな。心の礼節というか、緒花は割と納得いかないと他人の心の領域にもズカズカと土足で踏み込んでくるタイプ(悪く言えば)。実際に今回も騒動や「死ね」少女(民子?)との関係もそこから始まったわけだし、そういう物理的に礼節のない輩も嫌いだがそれ以上に精神的に礼節のない輩は個人的にあまり受け付けないのが、今後見続ける最大のハードル。
とりあえず、一般的に嫌われそうな祖母よりも、夜逃げという選択肢やあっさり娘を手放したあの母親をぶん殴りたい(笑
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