2011.04/02 [Sat]
GOSICK 第11話
- ジャンル：[アニメ・コミック]
- テーマ：[GOSICK-ゴシック-]
GOSICK 第11話
『そのドリルは雄弁に愛を語る』
≪あらすじ≫
聖マルグリット学園の図書館に蔵書を寄贈したいと申し出たのは、グレヴィールが何やら親しげにしていた女性・ジャクリーヌであった。
ジャクリーヌは、かつてグレヴィールがヴィクトリカに事件解決を依頼しその代償としてドリルのような髪型になってしまった事件に大きく関わる人物であり、何よりグレヴィールが幼少期よりずっと愛している女性でもあった。
興味の尽きぬ一弥に事件の真相を語るヴィクトリカ。一方、ジャクリーヌが学園に向かったことを知り、ヴィクトリカが余計なことを口にしないかと焦るグレヴィールも学園へと急ぐ――
≪感想≫
ヴィクトリカならきっと…
愛を知らないヴィクトリカが、グレヴィールに対して申し出た代価はまさかの髪型。いくらおかしかろうが、それは耐えられること。グレヴィールは「自分に二度とジャクリーヌを愛すなと言うべきだった」と彼が耐えられないような申し出をすべきだったと言う。
ヴィクトリカが愛を知らぬことを「薄汚い灰色狼だから」と言うグレヴィールだが、実際にはあんな地に幽閉して育てたわけだから、むしろ言語を覚えてコミュニケーションが取れていること自体が奇跡なのだ。まぁ、その辺のことはかなり前の10話の感想で書いたので割愛するが…。
ここからはIFの話である。もし、ヴィクトリカが普通に育ち、今のように人の愛情を知っていたとしたら、彼女はグレヴィールが言及したような代価を求めただろうか？
答えは否だろう。
おそらく愛を知っていたとしてもヴィクトリカはそんな代価を求めない。苦しむことの辛さを知る彼女が他人にそれを押し付けるとは思えないし、それこそ「君はそんな頭になっても彼女に愛を向け続けたまえ」とか言って同じことを要求した気がする。
結局のところ、誰かから希望を奪い絶望を与えるということはヴィクトリカの本質とは程遠い。
では、どうしてグレヴィールはそこまでのことを思っているのか。そもそもどうしてヴィクトリカがグレヴィールに復讐したいと考えていると、彼が思っているのだろうか。それは彼女を幽閉しているブロワ家を恨んでいると考えているからなのか。
この辺りが観ている側としてはチグハグしている。それとも、幽閉されていた頃のヴィクトリカはいま私たちが知るヴィクトリカとは違っているのかもしれない。
また、グレヴィール自身がどう考えているのかも微妙なところだ。厄介者扱いしている節もあるが、本当にそうならば彼は彼女にどんな状況にあったとしても助力を請うべきではないし、請うようなこともしないだろう。彼がヴィクトリカに助力を求めているのは、どんなに微量であっても彼はヴィクトリカを腹違いでも自分の妹だと感じているのだろう。
幽閉が軟禁に変わったのも、彼の許可があればあの図書館最上階の植物園から出られるのも彼の功績なのだから。「張りぼて」と言う自身の名誉。それでもグレヴィールが地位と名声を求めて警察内で立身出世しているのも、もしかしたらそれにはヴィクトリカのことも入っているのかもしれない。
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『そのドリルは雄弁に愛を語る』
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ヴィクトリカならきっと…
愛を知らないヴィクトリカが、グレヴィールに対して申し出た代価はまさかの髪型。いくらおかしかろうが、それは耐えられること。グレヴィールは「自分に二度とジャクリーヌを愛すなと言うべきだった」と彼が耐えられないような申し出をすべきだったと言う。
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ここからはIFの話である。もし、ヴィクトリカが普通に育ち、今のように人の愛情を知っていたとしたら、彼女はグレヴィールが言及したような代価を求めただろうか？
答えは否だろう。
おそらく愛を知っていたとしてもヴィクトリカはそんな代価を求めない。苦しむことの辛さを知る彼女が他人にそれを押し付けるとは思えないし、それこそ「君はそんな頭になっても彼女に愛を向け続けたまえ」とか言って同じことを要求した気がする。
結局のところ、誰かから希望を奪い絶望を与えるということはヴィクトリカの本質とは程遠い。
では、どうしてグレヴィールはそこまでのことを思っているのか。そもそもどうしてヴィクトリカがグレヴィールに復讐したいと考えていると、彼が思っているのだろうか。それは彼女を幽閉しているブロワ家を恨んでいると考えているからなのか。
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