とある魔術の禁書目録II 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[とある魔術の禁書目録]
超能力が科学の力によってなんとか実現可能になった世界。超能力者を発現・育成させる世界で唯一の教育機関“学園都市”で生活する高校一年生・上条当麻。彼は、学園都市内部における超能力測定でレベル0と言う最低ランクを与えられながら、しかしその右腕にはあらゆる異能を打ち消す『幻想殺し』という力を宿していた。
そして世界には、科学とは真逆のアプローチと起源を持ち似て非なる能力を発揮する魔術が存在していた。
無数の魔道書を記録する“禁書目録”の名を持つ少女、学園都市最強ランクのレベル5第三位の超電磁砲の異名を持つ少女、能力者たちによる無意識の特殊な力場によって誕生する女性や聖人として世界最高峰の力を宿す女性たちが巻き込まれる事件に、当麻は右腕の異能と持ち前の正義感で救いの手を差し伸べる!
大人気ライトノベル『とある魔術の禁書目録』待望の第二シリーズ!
そんな『とある魔術の禁書目録II』の私の評価ですが...
A
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
とある魔術の禁書目録II 総評
放映日:2010年10月~2011年03月(全24話)
私が視聴した放映局:テレビ埼玉、東京MXテレビ
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:B
シナリオの構成自体はアニメ作品として秀逸のものではなく、原作であるライトノベルに大きく依存していると思っている。現に、説明不足のまま進む展開はライトノベルをそのまんまアニメ化しているだけ、と言うイメージが強い。
「解らないところは原作で補完してね」と言うスタイルが良いか悪いかは人それぞれだが、少なくとも一つのアニメ作品として考えれば、ちょっと放置プレイが過ぎると思っている。
まぁ、ここまで酷評しておきながら評価が平均的なBなのは、そうした説明不足を補って余りある熱意ある展開ゆえ。もちろん、それもまた原作に依存している結果ではあるが。
演出 評価:A
魔術や超能力の戦闘エフェクトの良さは相変わらず。こうしたエフェクトが優れていると、やはり戦闘シーンは映える。
キャラクターの心理描写は主に敵側のキャラクターに焦点があてられるのが、本作の特徴だと思うが、やはり足りなさは否めない。原作でもこのままなら致し方ないが、アニメ化の際に地の文だったことでカットしているのならば考えものか。
作画 評価:A
目立った崩れは観られず、大人気作品の第二期と言うこともあってかなり心血の注がれたクオリティの高い作画だったと思っている。
一部視聴者やファンの間で観られた作画への苦言だが、あれは前期EDのものであるので私は気にしていない。と言うか、ああいうのは作画の崩壊と言わず、単なる作画の好みであるので、よほど好みから外れなければ評価に影響はしていないのであしからず。
CAST 評価:A
第一期および超電磁砲から継承されているキャスティングは、声優の方々の演じている長さ(両作に出現している上条当麻、御坂美琴、白井黒子などのキャラをやられている方々は特に)もあってもはや鉄板。
新キャラのキャスティングもかなり優れていて良かった。個人的には吹寄役の藤村歩さんやオリアナ役の柚木涼香さん辺りがキャラのイメージと声が一致していた。
OP/ED/BGM 評価:S
前シリーズおよびスピンオフの超電磁砲でも最高品質の楽曲が多かった本シリーズだけあって、楽曲(特にOP・ED)のクオリティの高さは文句のつけようがない。特に後期OPは演出含めて秀逸。
総合 評価:C
内訳:S評価(5点)×1+A評価(4点)×3+B評価(3点)×1=4.0点
10年秋クールから11年冬クールにかけての大本命作だけあって、そのクオリティは高い。
シナリオ構築の項で書かせてもらったように、原作未読者にはかなり手厳しい「原作既読者のための」アニメ化っぽさをヒシヒシと感じる本作だが、それでも勢いだけでも十分観るに足りうるだけの作品に仕上がっていることは驚き。
戦闘の熱さとキャラの可愛さが両立した学園物語で、おそらくこれから先のアニメ・マンガ・ラノベにおける一つのひな型になるであろう作品であることは間違いない。
しかし、何と言っても主人公・上条当麻の説教と言う名の心の叫びはぜひ耳にして欲しい。青臭いほどの人の気持ちを大切にした正論は、今を生きる私たちにとっても十分教訓として活かすことが出来る名言の数々だと思う。
このまま終わるには勿体ない作品。原作のストックもありそうだし、早々に第三期を期待したい。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 上条当麻
彼の言葉の一つ一つは人の気持ちを本当に大切にした真っ直ぐに生きている証。
2位 吹寄制理
うん、完全に個人的な好みでもあるけれど、当麻にとって闘争とは無縁の日常の学園の象徴だと思っている。
3位 御坂美琴
ビリビリの力は伊達ではない。スピンオフで主演だったが、サブヒロインになる本編でもその魅力を遺憾なく発揮してくれた。
- at 22:37
- [アニメ(放送終了):とある魔術の禁書目録II]
- TB(0) |
- CO(0)
- [Edit]
Comment
Comment_form