君に届け 2ND SEASON 総評
少しずつ縮まっていたはずの風早翔太と黒沼爽子の関係。しかし、お互いになかなか一歩を踏み込めない奥手と、進級したことで少し距離が離れたばかりか、新たな級友・三浦健人の登場によって二人の間に明確なすれ違いと誤解が生じていた。
二人の恋の行方を見守ってきたやのちん(矢野あやね)とチヅ(吉田千鶴)も奔走するがなかなかうまく行かない。そんな時、自分を卑下し続ける爽子の前に現れたのは、恋のライバル・胡桃沢梅で――
ピュアで観ているこっちが暖かい気持ちになれるような『君に届け』待望の第二シリーズ。
そんな『君に届け 2ND SEASON』の私の評価ですが...
S
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
君に届け 2ND SEASON 総評
放映日:2010年01月~2010年03月(全13話 ※0話含む)
私が視聴した放映局:日本テレビ
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:A
1ST SEASONでは見られなかったような風早と爽子のすれ違いが主なメインだった2ND SEASONは正直気が気でないwww この結ばれるまでに苦難が続く辺りが、やはりどことなく少女漫画っぽいなぁ、と思ってしまう(『君に届け』の良いところは、従来の少女漫画っぽいドロドロな恋愛関係や展開がなくて、文字通り“純愛”を楽しめるところだと思っている)。
なのでこの評価で。
演出 評価:S
やや矛盾しているかもしれないが、上記のようなシナリオ構成になった分だけ、風早・爽子の心理描写はしっかりと掘り下げられていたし丁寧に描かれていたと思う。
日常ベースの作品になるとどうしても戦闘ものやファンタジーもののような演出が出来ない分だけ心理描写が中核となるが、そこのクオリティが高いから安定している。
さらになかなか魅せ難い日常ベースの作品で、要所要所でパステルっぽさや水彩画っぽさのある作画にすることで視聴者の印象を変えると言う凄技を1ST SEASONに続いて行っているので申し分ない。
作画 評価:A
基本的に高品質作画。崩壊などとは程遠い仕上がりである。デフォルメすることが多く、逆にデフォルメのバランス取りの方が難しいのではないかと思うくらい。
CAST 評価:S
一つ一つのセリフや行動の間における“間”や、なかなか言葉に出せない爽子の感覚を具現化する主演の能登麻美子さんの演技はこちらも息を呑んだり、やきもきしたりするほど感情移入出来るほどの素晴らしいもの。対した風早役の浪川大輔さんも「風早翔太」というイメージに違わない爽やかっぷりはさすが。
イメージ重視のキャスティングだろうが、1ST SEASONから変わらず安定している。
OP/ED/BGM 評価:S
個人的にはED『君に届け...』は、演出含めてこの作品に最も適合した楽曲と演出だったなと思っている。まぁ、タイトルからして本作をイメージして作られた楽曲であろうことは想像に難くないが、だからこそ本当に合っていると思ったし、素晴らしいものだった。
本編が終わってEDに入るわけだが、その本編の余韻を良い意味で長く引きずることが出来た良曲。
総合 評価:S
内訳:S評価(5点)×3+A評価(4点)×2=4.6点(S評価)
今期最大の本命作品であろう『君に届け 2ND SEASON』。個人的には前述のように『君に届け』という作品に求めている部分と、実際の内容にややギャップも感じていたものの、最後はちゃんと結ばれた展開と付き合うことになった後のエピローグ的な展開を視聴していて「これはやっぱり『君に届け』だ」と言う満足感が得られた。
そういう意味では、もちろん胡桃というライバルや、そもそも恋愛どころではなく友情を育むところからのスタートだった1ST SEASONって2ND SEASONのような「風早との恋愛」を描かなくてもストーリーとして起伏を生むことが出来たからこそ出来た展開なのだと思えた。
あまり少女漫画的なドロドロな恋愛展開は好みではないし得意でもないのだが、まぁこの程度なら何とかって感じ。ヤキモキしたけどねw
第三期があるなら、この二人が付き合うという部分が描かれるのだろうか。そうなったら、今度こそすれ違いのない純真無垢で真っ直ぐで初心な恋愛で微笑ましくなるような風早と爽子が観てみたい。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 矢野あやね
やのちんマジやのちん(意味不明 まぁ、やっぱり何だかんだで良いキャラクターなんですよ。そしてカッコいい。女性は男性よりも精神年齢が成熟するのが早いと言うけれど、本当にあやねはそんな感じ。同い年なのに、何においても爽子の先輩として見守るお姉さん的ポジションは本当に良かった。
CV沢城みゆきさんと言うのもハマったと思う。
2位 胡桃沢梅
2ND SEASONになってからは爽子とは慣れ親しくしないながら、ライバルとして叱咤激励し時に手を差し伸べるという清々しいくらいの女性に。爽子との出逢い、それによって出来た告白によって、彼女は一段も二段も大人の女性として経験値を積んで登っていたのだと感じることが出来た。
最初からこんな清々しかったら風早も振り向いたかもしれないのに、とこっそり思ったり(マテ
3位 風早翔太&黒沼爽子
もうお前ら付き合っちまえよ……え? 付き合ってる? 失礼しました(笑
凄く悩んだのだけれど、やっぱり二人同じ位置にランクインと言うのが妥当なのかなと思う。主観での好感度だから別にそこに差があっていいんだけど、二人がいて成り立つ作品だから私の中であまり優劣と言うのが付けにくい。まぁ、内容もないようだったしねwww
- at 22:29
- [アニメ(放送中):総評(カテゴリのない作品)]
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