Rio Rainbow Gate! 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Rio Rainbow Gate!]
『ハワードリゾート』と言うエンターテイメントリゾートホテルには、“勝利の女神”と呼ばれるリオ・ロリンズという美女ディーラーが、カンジで夢や希望の象徴として祀り上げられていた。
彼女は伝説的なディーラーながら今は姿を晦ましているリサ・ロリンズの娘。行方を晦ました母との唯一の絆であるゲートと呼ばれる特殊なカードを大事に持つリオの前に現れたのは、そのゲートを狙う世界屈指のディーラーたち。
13枚集めることでMVCDという栄誉ある称号を手にできるゲートを賭けたゲートバトルを挑まれるリオ。そんな彼女の周りには収益重視のオーナーや心強い同僚たち、そして幼馴染が居て――
そんな『Rio Rainbow Gate!』の私の評価ですが...
A
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
Rio Rainbow Gate! 総評
放映日:2011年01月~2011年03月(全13話)
私が視聴した放映局:東京MXテレビ
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:B
極めて一般的でオーソドックスなシナリオ構成。おそらくある程度アニメを観たことがある視聴者なら次の展開が予想出来るような内容だったので、仰天のサプライズや唐突な展開というものには縁遠いものになっている。それゆえに、視聴者としてもシナリオの内容よりもキャラクターの可愛さや言動に集中出来たとも捉えることが出来、どう評価するかは視聴した人によって違うと思う。
ちなみに私は後者の要素が大きかったと評価している。
演出 評価:B
ロールルーラーの演出にはトコトン気を使っているであろうことが感じられたし、イメージとしては悪くなかったと思っている。固有のバンクを利用した変身やシーン展開ではなく、毎回違った形で出したことも良かった。
キャラクターの内面的な部分の演出に関して言えば、この手のアニメとしてはやや解りづらかったり、遠回しにしていた部分もあったのでもっとドストレートに表現する形でも良かったのではないかと思う。
作画 評価:A
本作は間違いなく「いかにリオの可愛さとセクシーさで売っていくか」と言う部分があったはず。その点を考慮していたのかリオを中心に女性陣の作画が大きく崩れることはなく、毎回のようにサービスカットがあったことを考えればかなり上出来の作画内容だったと思っている。
CAST 評価:S
主演となる井上麻里奈さんを始め中堅から若手の声優さんを中心で固められた感じがあるキャスト陣。それぞれに良い演技だったと思うが、何と言ってもリンダ役の日笠陽子さんの新境地とも言うべき声音と演技、そしてそれを採用したスタッフの英断を高く評価したい。
業界問わず、日々の積み重ねによって少しずつ新境地や未知の領域を開拓していかなくてはいけない。そういう意味でも、この点は高く評価しようと思っている。
OP/ED/BGM 評価:A
同じ曲ながらバリエーションがたくさんあることで演出は同じだが歌が微妙に違うという手法を取ってきたOPは現場スタッフの労働力を極限までカットしながらも、毎回違うことが出来ると言う可能性を秘めた手法。手抜きと思われる方もいるだろうが、こういうアイディアは(予算が許すなら)やれれば視聴者は毎回楽しめ、製作者はある程度楽が出来る良い手法だと思った。
EDは前クール「侵略!イカ娘」のOP曲を唄われた「ULTRA-PRISM」。前曲に負けず劣らずの耳に残るインパクトがあった良曲だったと思う。
総合 評価:A
内訳:S評価(5点)×1+A評価(4点)×2+B評価(3点)×2=3.8点(A評価) 個人的評価+0.2点加点で4.0点。
良くも悪くもB級アニメ。
何だかんだでA級とか、あるいは人によってはそれ以上のS級とかのランク付けをしているアニメ作品と言うのは視聴者も考えさせられるようなことだったり、とても重厚でシリアスな展開であったりすることが多い。“それら”にはもちろん、“それら”なりの魅力があって、そうした魅力が作品や作品を通して感じることが出来るメッセージに溢れていることも多い。
だが、そういう作品だけで本当に私たち視聴者は満足出来るのだろうか、という部分を考えさせられた。
『お兄ちゃん~』同様に、A級あるいはそれ以上の高評価アニメと見比べればいろいろな意味で見劣りしてしまう部分が多いのは事実だが、逆にそれらの作品にはない気軽さや気楽さがこれらの作品群にはあるのではないだろうか。
本作にもA級あるいはそれ以上の評価を与えるような重厚なストーリーも、綿密で芸術的な世界観や伏線もない。だが、肩ひじ張らずに気軽に観ることが出来たこともまた事実であり、そういう作品もやっぱり必要ではないかと感じさせてくれた。
今クールは放送期間中に東日本大震災に見舞われた。私自身は直接的な被害を被ったわけではないが、それでも連日連夜の報道と余震で精神的に逼迫していた。そういう状況においてアニメ――特に重厚でシリアスな展開のアニメを観る気分にはとてもなれなかったが、逆にこういう気楽に観れるアニメはむしろ観たいと思えた。
こういう時だからというわけではないが、何も考えずに気軽に観れるアニメの存在感と言うものを感じることが出来た。
そうした、どこかB級っぽさがあるアニメの今期代表格が『Rio』だったと思う。
平均4点台をつけるほどの高評価アニメではないが、終始B級っぽさを全力で表現してくれたその姿勢と結果には3.8点と言う平均3点台後半を付けるに値する作品だったと感じている。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 リオ・ロリンズ・タチバナ
やっぱり、彼女がいてこその本作。最後の最後で超展開ではあったが、やはりリオが願うのはみんなの幸せなのだなと感じることが出来た。毎回のセクシーシーンも良かったと思う。
2位 リンダ
キャラクター性もさることながら、CV日笠陽子と言うことに一番驚いたw そういうサプライズが唯一あったところかな、と思っている。
3位 ミント・クラーク
ミントちゃんぼっち問題勃発とも言われたキャラ。竹達キャラはぼっち問題が出て来るのか(マテコラ
- at 21:05
- [アニメ(放送終了):Rio Rainbow Gate!]
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