デュラララ!! 第12.5話
『天網恢恢』
≪あらすじ≫
首なしライダーが受け取った、謎の赤い鞄。それを巡って事件は巻き起こる。
ヤクザに追われたチンピラ、高速道路を失踪するワゴン、それを追う怪しい黒服の男達。
夏祭りを楽しむはずだった高校生も、否応なく巻き込まれる。
そして、ついには池袋の夜空に光る物体が現れ……!?
(公式ホームページより)
≪感想≫
久々の『デュラララ!!』で、相変わらず内容がいろいろな意味でカオスだな、と思ってしまうw
まだまだ全てが明らかになるには程遠い12話と13話の中間のお話と言うことだったが、やっぱり何だかんだですべてが明らかになる前のこの状態が好きっていう人も少なくないのではないか、と思う。
帝人と正臣と杏里のトリオも、セルティと新羅のペアも、京平のグループも、静雄も、そして臨也も……最終話が終わった時の関係と変わらない部分ももちろんあるけれど、変わってしまったものもあるからこそ、番外編で視聴者からすれば回想のように振り返るこのころをとても懐かしく感じる。
まぁ、個人的には可愛いセルティが見れたからそれで十分ですがね(ノ∀`*)アイター え? 顔? 首から上なんて飾りです(マテコラ
作品としては一つの事件を多角的に見ることで生まれるズレや認識の差を巧く使って行くタイプ。時間的に未来のネタ(空中を飛ぶUFOと誤解される“何か”や帝人たちがウサ耳を着けているなど)を最初に魅せておき、そこから回想シーンを多用することで「どうしてそうなったのか」を見せながら、UFOの謎やセルティの運ぼうとしていたもの、街中で溢れる同じ紅い鞄などなど少しずつ謎を紐解いていく。
一話完結のお話としては、視聴者を飽きさせず、且つ多角的に一つの事件を観ることが出来るのであらゆるキャラクターを登場させることが可能になっていて、完成された手法の一つなのだと思う。もちろん、これだけで1クールないし2クール構成することは難しいので、あくまでシリーズものの作品の中における「一話完結型」のお話に向くと言うだけ。
同様の手法は昔からあるわけだが、ここ最近では『神のみぞ知るセカイ』で原作者自らが書き下ろした脚本を用いた第8話『Coupling with with with with』が当てはまる。似たようにシリーズものの中にある箸休め回として、一つのエピソードを多面的・多角的に描くことによって一話完結型ながら、視聴者を飽きさせない構図がしっかりと練りこまれている。
話を戻して『デュラララ!!』はこれで、発売延期になったDVDが出ればひとまずアニメーションの方は区切りと言うことになるのだろう。なにはともあれ、スタッフの皆様方お疲れさまでした。
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