新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop 連鎖の鎮魂曲Ⅲ
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[新機動戦記ガンダムW]
連鎖の鎮魂曲Ⅲ
≪あらすじ≫
カトリーヌに《プロメテウス》を強奪されてしまったヒイロたち。その結果を愚痴る老師張を前に、ファザー・マックスウェルはパーフェクト・ピース・プログラムが働く中で、それでも戦い続ける一人の男『キュレネの風』を思い出していた。
それはファザーが火星であてのないマーズ・ツーリングと賞金稼ぎの生活を両立させていた頃の話。砂漠の中にある立ち寄った小さな町・キュレネでの物語。
一方、《プロメテウス》の強奪に成功したラグナリン共和国はプリベンターに対し刺客を送り込む。その中にはかつてミリアルド・ピースクラフトが搭乗した《ガンダム・エピオン》の姿も。機影を捉えたプリベンターでは老師張が同じ名を持つMS《エピオンⅡ》で迎撃に挑む――
≪感想≫
ファザー編。
ちなみに今回、EWから本作までの経過年月が考察すればかなり絞り込めそう。まだやっていないが、近々やる予定。ざっくり言ってしまうと、だいたいEWから30年後の物語だと思ってもらって良い。割と50年くらい経っているんじゃなかろうかと思っていたので意外(EW終了時のデュオが16歳前後で、本作のファザーが推定40代前半から半ばくらいなので)。
そう考えれば、以前登場したキャスリン・ブルームはTVやEWに出てきた本物のキャスリンなのかもしれない。30年後の世界ならキャスリンも30代後半から40代始め頃だから、トロワ・フォボスの推察とも合致する。キャスリンが火星に行ったことがなく地球で生活していれば火星特有の風土病でドクトルT(トロワ)ほど急速に老化現象を見せることもないだろうし、若々しさを保っていればそのままなのだろう。
さて旧デュオファンの方々にとってこの展開はどう捉えられてしまうのだろうか。火星の風土病のせいで急速に老化が進んだことはもちろん、大人になったことで喫煙をし飲酒をし、公式カップルだと思われていたヒルデとは付かず離れずのままヒルデに「浮気者!」と呼ばれるほど、あっちこっちの女性に手を出していたらしい。明るくて自由に生きるファザー(デュオ)らしいって言えばらしいのだが。
ヒルデと言えば、このままいけばヒルデはかなり高確率ですでに死亡しているっぽい。最も、厳密に言えばデュオはファザーとヒルデの実子ではないようなので、逆に確率が下がったとも考えられるのだが、やっぱり旧来キャラクターの中では続編で初の死亡確定キャラになりそう。
いや、こうして考えると《ヒイロとリリーナ》は冷凍冬眠、《デュオとヒルデ》は破綻(付き合っていた時期もあるようだ)、《トロワとキャスリン》は「姉さん」と呼んでいる(呼ばれている)ことからも関係発展は望み薄で、《カトルとドロシー》は最初からないっぽいし、《五飛とサリィ》は実子がいればキャシィってことになるがそれならキャシィが知らない方がおかしい気もするし、ということで悉く公式と思われたカップリングが全滅してんじゃね? と言うまさかの展開。いやキャシィが実は《五飛とサリィ》の子、という可能性はないわけではないが、それにしても全員とは言わないが誰か一人くらい、真っ当に結婚とかしてても良くね?www
順当に結婚したのは《ミリアルドとノイン》だけってのもなんか続編として悲しい……。
最後のシーンで老師張こと五飛が《エピオンII》で出撃。そう言えば五飛も火星滞在歴が流そうだし老師と呼ばれるほど老化してるのだね……。まぁ、それはさておいて「オレだけで叩く!」とか正直死亡フラグも良いところだから辞めて欲しいwww 死亡フラグじゃないですよね、隅沢さん?
また発売中の月刊少年エース4月号にはトーク&ドラマCD付属。ヒイロ・ユイ役緑川光さんとファザー・マックスウェル/デュオ・マックスウェル役関俊彦さんによるCDで、ミニドラマ付き。ミニドラマでは本作の一部と、ヒイロの語りによるAC暦(本編とEW)のあらすじ、そして書き下ろしのちょっとした懐かしいヒイロとファザーのやり取りが入っている。
必見もとい必聴は何と言っても関俊彦さんだろう。ファザーとデュオ、思わずトークタイムで「(緑川さんは)ずるい!」と口にしたのも納得出来る。確かにファザーとデュオのアフレコとか死ねるね、うんwww とはいえ、SEEDシリーズではラウ・ル・クルーゼとレイ・ザ・バレルを演じ分けただけあって、ファザーと二代目デュオの演じ分けは完璧と言っていいだろう。
40代になった上火星の風土病で老化が進むファザーはクルーゼに近い声音に変わっており、二代目デュオも実は明るい性格だった初代デュオとも微妙に違って、やや荒々しく初代デュオよりも悪ガキっぽく仕上がっている。それこそ、初代デュオ、ファザー、二代目デュオの三役もきっと不可能じゃないwww
個人的にもガンダムW15周年を記念して映像化しないかな、と期待しているだけにこのドラマCDがその布石になってくれることを祈るばかりだ。
『ガンダムW ENDLESS WALTZ 敗者たちの栄光』は、トロワのヘビーアームズ大活躍。ヘビーアームズのオプションって初めて観たかも。肩部ラックに増設された大型ミサイルコンテナと、脚部には地上走行用のキャタピラ付き。まだ手に取っていない方々はまだ間に合うので、手に取って見るのも良いのでは?
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