新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop キャラクター図鑑・マ行・ヤ行
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[新機動戦記ガンダムW]
文字通り、キャラクター図鑑・マ行・ヤ行です。ネタバレ、憶測などを含みますので、それを容認できる方のみ、先へお進み下さいませ。
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最終更新日:2017年06月18日
新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop キャラクター図鑑
太字がタイトル、()内は私の憶測である。
青字が最新更新部分である。
説明文では、『Frozen Teardrop』を本作、『ガンダムW TV版』を本編、『Endless Waltz』をOVAないしEWと記す。
-マ行-
-マ-
マイク・ハワード
不明
《トールギス》を開発した科学者の一人。バーニア開発の第一人者。TV放映本編に出演していた「ハワード」と同一人物。ドクターJたちよりも年齢が上のようだ。
AC146年、サンクキングダムを占拠した反乱軍に参加しており、ジェイ・ヌルらが開発した《ワイバーン》を地上運用に特化させる代わりに持ち前の知識と技術で推進力を大幅に強化し、本人いわく「高速戦に特化させつつ三倍の機動性を与える」改造を施した。この機体を巧みに操ったことが、晩年カテリナが『閃光の女王』と呼ばれる由縁ともなった。
同年4月20日にサンクキングダムと連合軍の戦争が終戦すると、カテリナを慕い《シャーウッドの森》に参加。引き続き、《ワイバーン》の整備などを担当した。
TV版でもアロハシャツとサングラスはトレードマークであったが、どうやらAC146年の当時から同じ出で立ちであったようだ。
当時から後のプロフェッサーG(当時は『D・D』と呼ばれていた)と交流を持っており、《ワイバーン》の改良には彼も参加しており、その後の《トールギス》開発やAC195年に彼が送り込んだデュオの支援をするなど交流は晩年まで続いたと思われる。
その後の動向は不明だが、AC-189年夏にはプロフェッサーGらと共に宇宙戦艦ピースミリオンを月面で建造していた。その後は指導者ヒイロ・ユイ暗殺後、コロニーから極めて優秀な科学者であり技術者として協力していた五人の人物が協力を一切拒否して逃亡して以降も、コルシカ基地に技術指導員として留まり続けていた。
兵器として過剰なまでのスペックを誇る《トールギス》を観たトレーズに対して「たった一機で数千の敵を相手にするものだ」と告げ、後のトレーズのモビルスーツ活用法や美学の礎となる発言をした。
また当時迷彩色だった《トールギス》に対し英雄的エレガントさを求めたトレーズに応え、《トールギス》を本編登場の光り輝く白い装甲にリペイントすると言う逸話も残っている。
本編ではデュオ、ゼクス、そして五人のガンダムパイロットに技術者として科学者としてサポート役で支援しており、外惑星まで行けるとされる巨大戦艦《ピースミリオン》の艦長をしていた。
ゼクスへの協力の意図は《トールギス》に乗っていたからという不明瞭なものだったが、本作でのカテリナ・ピースクラフトとの接点があったことも大きな原因になっている者と思われる。
その後、EW以降の動向は不明。本編とEW版の間にあった「P3事件」までは月面にある秘密裏の極冠基地でガンダムの管理と整備を行っていることが判明している。
マリーネ・ドーリアン
不明-存命(MC-0022年時)
本編では「ドーリアン夫人」と呼称されていたリリーナの義母で、リリーナの実母であるカテリーナ・ピースクラフトの侍女をしていた経歴を持つ。リリーナを実の子のように大切に育てながら、夫の死後義理の娘であることを伝えようとしたところで、リリーナに止められ、あくまで彼女の実母として振る舞うことを決める。
AC197年4月7日に開かれたリリーナの誕生日会にも当然出席していたため、『「次の政府(エピオン・ド・テロス)」事件』に巻き込まれ人質となった。
その際、リリーナが重傷を負うと、「多少の医療の経験がある」としてサリィの医療行為を助手としてサポートしていた。サンクキングダム出身で医療技術を義務教育として学んでいた可能性がある。
本作ではイリアが経営する火星僻地の「ウィナー・ホスピタル」の入院患者の一人。カトリーヌのことをリリーナと勘違いしており、服装や容姿をリリーナとして相応しいように教育しようとしていた。この時には表向きリリーナが惑星間移動中の事故でコールドスリープを余儀なくされていたこともあって、彼女は愛娘がコールドスリープにある状態によって精神疾患を患ってしまっていたと考えられる。
その後、イリアからの連絡を受けたカトリーヌの手によって、目覚め第二代火星連邦政府大統領に就任したリリーナとの再会を手助けする。その後、彼女の処遇は不明だが、おそらくリリーナの傍にいるもと思われる。
マリーメイア・クシュリナーダ
AC189-おそらく生存
EWに登場した少女。別名、マリーメイア・バートン。
父はトレーズ・クシュリナーダ、母はレイア・バートン、祖父はデキム・バートンであると言われているが、デキムの発言から父親は捏造の可能性も指摘されており、真相は不明(DNA検査ではトレーズが父親となっているが、検査結果は捏造が可能であることは言うに及ばず、また父親と言ってもトレーズとレイアが愛し合った末の娘ではなく体外受精による試験管ベイビーの可能性もある)。
そのためAC196年の時点で、ヒイロがハッキングしたデータバンクには「マリーメイア・バートン」と記載されていた。
AC196年12月、祖父であるデキム・バートンに乗せられるがまま、正統な地球圏の覇者の血筋を公言し、リリーナ・ドーリアンを誘拐したのちマリーメイア軍を決起させ、新型MS《サーペント》共にブリュッセル大統領府へ降下・占拠し、再び地球圏を戦火と革命の渦に落とそうと画策するも、実際にはデキムの傀儡に過ぎなかった。リリーナから己の内面を指摘され、さらにかつてトレーズの側近中の側近だったレディ・アンからトレーズが愛した人々の姿勢と《ガンダム》と言う存在の意味を教わり改心。
リリーナを射殺しようとしたデキムとの間に割って入り、リリーナに代わって胸を撃たれ重傷を負うが一命は取り留めたようで、傷の治りは遅いようだが春にはレディ・アンに連れられてトレーズと思われる墓参りをしていた。トレーズの遺児と言うこともあり、その後はレディ・アンが彼女を引きとったとも言われる。
AC197年4月7日から始まったリリーナの誕生日会にはレディ・アンと共に出席していたが、そのため『「次の政府(エピオン・ド・テロス)」事件』に巻き込まれ人質とされてしまう。その際は何事もなく救出されたが、その際に母の姓である「バートン」の名を語るトロワに嬉しさを見せるものの、トロワに「トロワ・バートンは二度と名乗らない」と言われ落胆している。
MC暦にも名前は登場しており、地球圏で何らかの活動をしている模様。
マルティクス・レクス
不明-AC182
優れた戦略眼を持っていた有能な作戦参謀。のちのピースクラフト王である。非常に優秀であったが、「多分」という言葉を口癖のように使っており、優秀な作戦を立案してもいつも言葉の最後には「多分」という言葉がつくため、人を不安にさせてしまい、その点において作戦参謀としては悪癖だと言う評価もある(この悪癖がついたのは、AC146年4月以降《シャーウッドの森》に参加して以降とも言われる)。
AC145年夏にサンクキングダム王宮に入り込み、その後王族を人質にとった反乱軍に参加していた若き士官。当時の階級は大尉。ネズミや虫・爬虫類が苦手。映画も良く鑑賞したようである。
後に、カテリナの娘・カテリーナと結婚し、『完全平和主義』を提唱するピースクラフト王になる者である。
『将棋』を好み、当時から優れた戦略眼を持っていたが年功序列を優先する反乱軍では重宝されることはなく、カテリナとの同盟以降は彼女つきの補佐官(という名目での監視役)を宛がわれた。その際、愛犬の話題や映画鑑賞を趣味にしていたのか、カテリナと同じ話題によって二人は意気投合した。
カテリナに会うかなり前に、街で拾った雑種の子犬を隠し飼っている。右目から鼻にかけてトランプの逆向きスペードのような斑があったため、『スペード』と命名された。マルティクスにとって愚痴をこぼす相手でもあったようだ。以後もこの傾向は続き、ピースクラフト王となったAC182年時点ではスペード四世(フォース)という犬を飼っていた。
反乱軍の若き士官だったこともあり、のちにカテリナと共に連合軍と対峙していくこととなる。
AC146年4月20日にサンクキングダムと連合軍の戦争が終戦すると、カテリナを慕い《シャーウッドの森》に参加。引き続き、参謀としてカテリナの補佐などを担当した。この頃に出逢ったチック・パーガンを彼は自らが死ぬ時まで優秀な側近として信頼し重用したと言われ、サンクキングダム王になった時も側近出逢ったほか、彼の死を看取ったのもパーガンだったと言われる。
《シャーウッドの森》におけるコードネームは「キング・オブ・スペード」。
彼は「きらびやかな戦争」という概念を持っていたようで、AC146年5月26日のレルネー湖での連合陸軍との戦闘は彼の策略が見事に的中し、敵味方死傷者ゼロという史上類のない完全な勝利を遂げた。
この頃には彼はカテリナに好意を寄せるようになっており、仲間内には「プリンセス(カテリナ)の屈託のない笑顔がとても素敵だ」と語っている。その一方で、双子のサブリナの笑顔をそれとは対照的に「同じ笑顔を浮かべるが、その瞳には憂いと悲しみが秘められている」と表現していた。
その恋慕はカテリナにも筒抜けではあったが、カテリナが「シス・マーキス」を名乗り男装の麗人を演じて自分を戦士として律していたため、告白さえさせてもらえなかった。
AC147年11月に宇宙に上がってからは《シャーウッド》の艦長を務めており、さらにAC148年4月にカテリナをサンクキングダムへ降下させる作戦の際にはブリッジでヒイロと会話をしているが、共にあまり良い印象ではなかったようである。
-ミ-
ミディ
不明。
AC190年初頭、トロワ(名無し)が身を寄せていた傭兵部隊『負け戦のロベルト』の部隊にいた少女。家が貧しく、家族が貧困で苦しんでいたため、部隊を裏切り位置情報を連合へと流していた。
ミリアルド・ピースクラフト[1]
AC176-AC195(享年19)/AC176-存命(MC-0022年次)
※現時点で判明している公式記録上は左。実際には戦後も生存、プリベンターに身を寄せた後、マーズテラフォーミングに参加したと言われており、実際にはのちの歴史で右のデータへ修正されたと思われる。
本編・EW登場キャラクターの一人。ピースクラフト王の実子にして、リリーナの実兄。父親はのちのピースクラフト王であるマルティクス・レクス。母親は「カテリナ・ピースクラフト」を名乗っていたサブリナ・ピースクラフトの娘であるカテリーナ・ピースクラフト。右利き。
流転する時代に合わせて複数の偽名と立場を用いており、AC186年前後には素顔のままゼクス・マーキスを名乗り、本編AC195年には仮面を被り旧OZの伝説的英雄ゼクス・マーキス、AC195年後半にはコロニー市民による独立運動組織を母体としたコロニー側武装組織・ホワイトファングの代表、AC196年のマリーメイアの反乱ではプリベンターに属するコードネーム・ウィンドを名乗った。
その青い瞳はサンクキングダム王室の特徴であり、その勇猛果敢な戦い方はピースクラフトの血統だとエルヴは語っている。また、ミリアルドの祖母カテリナはかつて『閃光の女王(ライトニング・クイーン)』と呼ばれていたらしく、AC195年のゼクス・マーキス時代には『閃光の男爵(ライトニング・バロン)』※後に昇進し『閃光の伯爵(ライトニング・カウント)』と呼ばれた彼との運命染みた宿命を垣間見てとれる。
余談だがカテリナが名乗っていたシス・マーキスの偽名をもじったゼクス・マーキスと言う偽名を使い、彼女が使っていたものと同じヘルメット型をマスクを着用して凄腕のパイロットとして活躍しながらも、理想像(カテリナにおけるサブリナ、彼におけるリリーナ)との自身の乖離への自己嫌悪するなど、全体的にカテリナ・ピースクラフトに近い特性を色濃く継承しているのが、ミリアルドであった。
トレーズが率いたモガディシオ攻略戦にも最年少の10歳で参加。トレーズと同じ白い《エアリーズ》に搭乗し、敵本拠地の偵察・分析をしながら強襲をかける大役を務め上げたことから、当時からMSパイロットとしてトレーズに引けを取らないだけの実力と才覚があったと思われる。
ちなみに、モガディシオ攻略戦の時にはすでにトレーズにその正体を見抜かれ、トレーズから『友達』と言われるが、この時から二人の本質は全く違うベクトルを向いていたと言われる。
第一次月面戦争にも参加。その直前にノインとバーで会話しており、ノインから『星の王子様』と呼ばれ、この頃から恋い焦がれられていたと思われる。作戦には、四人の部下を任されており、彼らには出撃前に自分たちが搭乗するグライフの性能の高さを語っていた。
作戦には最前線で、《グライフ》に搭乗・参加し、《キマイラ》の近接戦闘を得意としない特性を理解し、ビームサーベル二刀流で斬り込む大胆さで多大な戦火を挙げた。
公式記録上はエルヴと共にグライフ輸送中の失踪の際に死亡扱いとなっている。
実際には反乱軍の捕虜となっていた。その際、かつて反乱軍において伝説的な活躍をしたマルティクス・レクス(ピースクラフト王)の息子であることを明かせば好待遇で迎えられることを理解しながらそれを拒んだ。AC186年当時、自身がミリアルド・ピースクラフトであることをかたくなに拒む節があったためである。それは国の滅亡から両親の死、生き別れた行方不明の妹、自身の逃亡劇などの連続する不幸によって心に大きな穴が空いてしまっており、その穴から零れ落ちた「本音」を周囲にまき散らすことをよしとはしなかったためである。
アイン・ユイによって本物のピースクラフト王家の人間だと認識されると封印された『ZEROシステム』を解き放つため、パスワードの入力と解放された『ZEROシステム』を息子であるトレーズ・クシュリナーダに託して欲しいと頼まれるが一端は断るが、起動用ボックスをアインから託される。
その後検体二号として主に『魔王』のテストパイロットを務めていたが、G-03554コロニー落下事故の際には『魔王』を先発した王龍たちに持っていかれたため、ノインが乗っていたリーオーⅤ型《ネメス》に搭乗した。
その際、ノインを救うため『ZEROシステム』のパスワードを解除した。
本編では、OZ内部の伝説的な英雄として名を挙げていた。AC195年4月7日、オペレーションメテオで降下した《ウイングガンダム》の迎撃に辛うじて成功するも、部下を喪っており、これ以降「部下殺しのゼクス」と揶揄されるようになる。またその《ウイングガンダム》のパイロットであったヒイロ・ユイとは深い因縁が出来ることになる。
その後、高性能なガンダムたちに対抗するため遺棄されいてた未完成の《トールギス》を受領し決闘を挑むも、レディ・アンの策略によってガンダムが自爆すると言う事態を迎えてしまう。その後、戦士として決着をつけることにこだわり、OZを脅かすガンダムを修復し決闘を行ったことで、OZ強いてはトレーズに対する翻意として捉えられる。トレーズからもOZの士気を上げる為に討伐が決定されると大部隊が送られ、記録上は南極での会敵で愛機《トールギス》と共に戦死したと思われていた。
しかし実際には生き延びており、ハワードの手を借りてOZへの反抗を人知れず行った後、ホワイトファング代表のミリアルド・ピースクラフトとして地球の排除を宣言。カーンズと共に真のオペレーション・メテオのアイディアを流用したものと思われる作戦として、《リーブラ》そのものを地球に落下させ核の冬を起こそうと画策するが、彼の本当の目的はトレーズと共に地球圏に残る大量の兵器をこの戦争に投入させることで、戦争の悲惨さを一般市民に伝えると同時に兵器を大量消耗させることで完全平和主義に思考が向かわせることだったと思われる。
落下途中の《リーブラ》のエンジンブロックを《エピオン》で破壊した衝撃波を喰らって行方不明になっていたが、どうやらその後無事に生き延びたのち、火星に《エピオン》を隠し、機体の管理をエルヴ・オネゲルに任せて地球に帰って来た模様。AC196年12月のマリーメイアの反乱の際にはすでに地球圏へ戻ってきており、コードネーム・ウィンドとしてマリーメイアの反乱解決のため奔走。MO-Ⅲ戦、ブリュッセルフ大統領府戦に《トールギスⅢ》に搭乗し、戦線に加わっている。
反乱終結後には、実妹リリーナが目指した火星テラフォーミング計画に極秘裏に参加し、火星に移住したと思われる。その目的は火星テラフォーミング計画の実行であったが、その一方で火星に隠してきた《エピオン》を他の《ガンダム》同様自爆し廃棄すべきだと考えそれを実行に移すためでもあった。
それらの経緯と血筋から、火星連邦政府初代大統領に民意によって選出されると、火星連邦政府代表として地球圏統一国家と独立協議を開始。粘り強い交渉を繰り返し、営利企業団体の妨害工作を掻い潜って、独立戦争といった過激な手段に出ることも、一滴の血を流すことも無く火星連邦政府の自治権を勝ち取っている。
だが、どの段階でかは不明だがミリアルドはその座を何らかの理由でノインの実兄であるディズヌフ・ノイエンハイムに譲ると、ノインとの間に出来た双子の子供の一人・ナイナを連れて旅をしていた。
故に本作では本編・EWから容姿が変わり、特徴的だった長髪は普通に(当時から見れば短く)切られ、サングラスをかけ無精髭をはやしているが、4歳も年下だったファザーと変わらないか若く見えるほどの若々しさを保っており、火星特有の風土病にはかかっていないようである。
MC0017年、目的は不明だが、かつての戦友であるエルヴ・オネゲルが遺した物(おそらく《エピオン》)を追う途中で、敵がノイエンハイム社だと知るとその危険性からナイナをファザーを介してシュバイカー孤児院に預けた。
MC0018年 NEXT WINTERでは誘拐されかかったナイナを謎のMS(ファザー曰く「ガンダムでも、他のモビルスーツでもないシルエット」「独特の過剰バーニアの噴出音」との認識から《トールギス》系統の機体と思われる)を駆って救出し、ナイナをノインの元へと預けた。
その後、MC0022年時でも戦い続けているらしく、ファザーは『キュレネの風』と呼称し、プリベンター(地球圏)、火星連邦、ラナグリン共和国、どこにも属さず戦い続けている。その事実はプリベンターは認知しており、老師・張も知っている。ドクトルTやW教授も知っていると思われ、おそらくノインやナイナ、ミルらも知っていると考えられ、ミリアルド・ピースクラフトの葬儀で彼女たちが涙を流していなかった理由はこの入れ替わりのためだと思われる。
(ドクトルTはトロワ・フォボスに対し「ミリアルド・ピースクラフトは『EVE WARS』で死亡している。お前が殺したのは単なる亡霊だ」と述べていたが、それはこれらのためだと思われる)
火星連邦軍によるプリベンター部隊(ヒイロ、デュオ、五飛)とラナグリン共和国のゼクスを一網打尽にしようとする500機での大部隊包囲網戦で突如姿を現すと《トールギスヘブン》で残存の250機を一気に無力化させただけで撤退。その後、プリベンターにも火星連邦にも合流していないことからどくにも属していないフリーの存在であることをうかがわせている。
その後、ラナグリン共和国の移動要塞《バベル》がリリーナ・シティに迫っていることを知ると、単身《トールギスヘブン》で迎撃を試みるが、返り討ちにあって重傷を負う。《バベル》の接近をナイナたちに知らせた後は医療施設の病室に運び込まれ治療されるが、昏睡状態から回復していない。
その意思を受け継ぐように、《トールギスヘブン》はミルが乗っている。
プリベンターの中では彼をガンダムのパイロットの一人と認識しており、史実彼は《ウイングガンダムゼロ》を開発した五人の科学者が開発した直系の系譜であるXXXG系統とは異なりながらも、同格以上の性能を誇った《ガンダムエピオン》のパイロットだった。
また、詳細は不明だが『PPP(パーフェクト・ピース・プロジェクト)』が働いている中でファザーらは「オレらにはどうにも出来ない」と言う中で、ヒイロ以外で唯一戦っている人物でもあり、『PPP』が働かない何らかの仕組みがあるか、体内にナノマシンを取りこんでいないのだと思われる。
ミリアルド・ピースクラフト[2]
不明-MC-0021FIRST WINTER(享年不明)
何時の頃からかは不明だが、本物のミリアルド・ピースクラフトに取って代わってその代理として火星連邦政府初代大統領の座に就いた者。その正体は、ノインの実兄であるディズヌフ・ノイエンハイム。
MC-0021年FIRST WINTER。火星連邦政府中央都市リリーナ・シティの大規模な首脳会議での演説中、後のトロワ・フォボスを名乗ることになる少年によって眉間を貫かれ死亡。
詳細はこちら⇒ディズヌフ・ノイエンハイム
ミリオン・リデルハート
AC186年、第一次月面戦争の際に連合の『静かな海』基地の月面宇宙軍指揮官。AC時代最後の大鑑巨砲主義者。第一次月面戦争の敗北によって、大鑑巨砲主義は終わりを告げた。
ちなみにAC148年には、クラレンス・セプテム少佐の補佐として《ヴェルソー》に搭乗している。その時の階級は准尉。
ミル・ピースクラフト
不明-存命(MC-0022年時)
ミリアルドとルクレッツィア(ノイン)の間に生まれた双子の姉弟の弟。トロワ・フォボス、カトリーヌより少し年上だというので、ミドルティーンからハイティーンくらいの少年だと思われる。
その容姿は男性ではあるが、かつてのルクレッツィアそっくりの前髪がやや長い黒髪であった。音楽の才能もあるようで、フルートを奏でることが出来る。無口な性格のようで、その容姿からかつてのトロワすら彷彿とさせるほど。
周囲からは無口な人間と思われてしまうが、実際にはいつも隣にいる姉ナイナが頭脳明晰で頭の回転が早く、彼が言いたいことを全て彼女が代弁してしまうためだ弁明したこともあるが、実際には生来、気持ちを言葉に定着させることを意図的に避けて来た節があり、不安定である心の内を正確に表現できないからだというのが本人の弁明だったが、ナイナには「自分が語れない」と言われてしまっている。
そんな折、MC0018年にプライベートティーチャーとして張五飛の指導を受け、戦いの基本を徹底的に叩き込まれた。当然そこには五飛なりの戦士としての精神論も含まれており、そこでミルは自らの弱さに直面させられ、強くなっていった。それ以降、ミルは張五飛(老師張)を師匠として捉えている。
その影響もあるのか口数は少ないが、ドクトルTに向かって「黙れジジィ」と言うなど感情が表に出ると粗野な言葉遣いが目立つ。指導者ヒイロ・ユイの人格形成に強い興味を抱き、ピースクラフトファイルを閲覧した。
彼との二重奏と彼への恋慕がカトリーヌを裏切らせる一つのきっかけとなったが、彼がカトリーヌをどう思っているかは不透明(しかし「カトリーヌは渡さない」と発言するなど何らかの理由で固執する)。また。母ルクレツィア同様、父ミリアルドの暗殺を予見していた節があり、その葬儀では表面上泣いているように見せていたが、本当は泣いてなんていなかった。それはミリアルドが入れ替わっていたことに起因すると思われる。
幼少期はミリアルドとナイナとは一緒にいなかったため、おそらく大統領府でノインと一緒だったと思われる。
カトリーヌによる《プロメテウス》強奪作戦に姉のナイナと共に参加。その途中、リリーナとノインがプリベンターの極冠遺跡で入手したデータのコピーをZEROで演算しピースクラフトファイルを閲覧。その後、カトリーヌが出撃したあと、ホバー輸送艇でクロード・アシル・ドビュッシーのベルガマスク組曲の《月の光》をバーチャルキーボードで演奏していた。その演奏自体が、実は偽装工作であり、その裏で《シューフック2》への完全な制御系支配のためのクラッキングを行っており、ドクトルTが気づく間もなく《ショーフック2》の制御系を支配しエリシウム島へ移送を開始した。
リリーナ・シティに迫るラナグリン共和国のMDの大部隊が押し寄せた際には、自ら《クラブオブジャック(あるいはクラブオブジャックスと呼ぶ場合も)》に搭乗し、豪快な戦い方を披露した。デュオにも「老師・張の戦い方にそっくり」「長柄の武器の使い方が上手い」と言わせており、かつて《シェンロンガンダム》《アルトロンガンダム》、今も《ガンダムエピオン白》でビームトライデントを振るう五飛の戦い方を見事に習得し模倣している。
その後父であるミリアルドが重傷を負いながら《バベル》接近の情報を持って帰還したのち、父に代わって《トールギスヘブン》で出撃した。多数のMDを相手にも、五飛のように勇猛果敢に立ち回るが、ヴァンの搭乗する《黒い翼》のバスターライフルの直撃を受けその衝撃で気絶するも、その場は《エピオン白》に乗る老師張(五飛)に救われた。
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