雑記3/16
とりあえず皆さん、冷静になりなさいwww
海外メディアからは「なぜ日本では略奪が起きないのか?」という部分で驚愕と称賛が続いているという。確かに言われてみれば、日本で震災や天災が起きた時に「略奪」や「無法地帯」と言うのはほとんど耳にしない。それは、日本国民(民族)が何百・何千年とかけて築いた素晴らしい民族性だろう。
だが、本当に「略奪」はないのだろうか? 現地では報道されていないだけで、ごく一部ではこの非常時に乗じて略奪や、あるいは募金詐欺なんてことをしているクズとすら呼べないほどの輩もいるわけだけど、あるにはある。確かフジ系の特番ではそういうことも言われていた。
しかし、そんな現地を探さなくても私たちの目の前にもっとたくさん「略奪者」はいるではないか。
そう、「灯油やガソリンと言った燃料」「パンをはじめとした食糧」「大量のミネラルウォーターなどの飲料水」など、それらを大量で合法的に買い込んでいる略奪者が関東中心に溢れ返っている。もちろんこれは無法地帯での略奪と違って違法ではない。だってちゃんとお金を出して買い占めているし、そのお金だってきっとその人が汗水たらして頑張って働いて得た賃金なのだろう。
でも、今千葉や茨城と言った一部を除いた関東はじめ被災地以外の都市で本当に食料や飲料水、乾電池など携帯電源になるものを買い占める必要があるのか? 今、本当にそれらが必要なのは家も、服も、食料も、もしかしたら大切な人たちすらも流され亡くしてしまった被災者の方々ではないのか?
もっと状況をちゃんと判断すべきである。今日・明日即座に餓えるわけでもない私たちがそんなものを買い込んでどうする。それらを私たち以上に、切実に必要としている人たちは他に山ほどいるのだ。だからこそ、自分のことしか考えずにいくら合法的とはいえ食料を買い占める人々を私は「略奪者」と呼ぶ。まぁ、買い占めたモノを被災地に届けて配ってくれる方々はもちろん別だよ? 大変だろうけど、頑張って早く多くの物資を被災者の方々に届けて上げて下さいm(_ _)m
海外メディアから称賛される日本の国民性。残念ながらそれは一番辛い被災された方々にしか当てはまらない、という非常に悲しいものだと言わざるを得ない。
改めてこうした海外からの評価をもっと私たちは認識すべきだし、それを認識したうえで改めて自分の行動を鑑みて欲しい。それはそうした評価を与えられている日本国民として本当に正しい行動だろうか?
ボランティアって難しいかもしれない。けど、現地に行って手伝うだけがボランティアじゃないと思う。被災地の方々のことを思って買い占めを自重する、与えられる情報で一喜一憂せず冷静に落ち着いて対応する、計画停電に対して粛々と備え対応する。そんな自分の身の周りにあるちょっとしたことも、またボランティアなのだろう。
私たちは今日・明日に死ぬ状況ではない。でも、被災地には今日・明日の命を繋ぎとめるのに必死の方々が何万人と溢れているのだ。買い占めがいくら合法だろうが、それこそ海外メディアから称賛される日本国民の民族性の上では「略奪」でしかないことを認識して欲しい。
必要な人だけ買えばこんなことにはならないだろうに。