ブラッディ・クロス キャラ紹介【堕天使編】
紹介文も長くなってきたので、勢力別にしてみました。ここは堕天使勢力のページです。
掲載キャラクター
・皐
・桃瀬
・香撫
・里堂
未掲載キャラクター
最終更新日:2015年09月21日

皐(さつき)
概要
種族:堕天使(元天使)
性別:男性(画像左側の黒服青年)
年齢:20歳
能力:刀【哭帝】を使った近接戦闘、天使の力、魔族の力?
初出:3話『神の力』
備考:作中唯一の堕天使、続の二つ上の兄
神託を受けた神候補の一人。本来は天使のみに与えられる神候補の中で、堕天使ながら神候補として選ばれた。本作では主役二人(月宮・日向)が組する天使側の敵として描かれており、本作における敵Sideという扱い。
長身の銀髪青年。年齢は20歳。堕天する前は神座継承権第3位。右目の眼帯(お決まりの黒いものではなく、医療用眼帯)が特徴で右腕に十字架を埋め込んでいる。
その右目は瞳の中に逆さ十字が刻まれており、それが肉体を侵食しているようで、眼帯はそれを抑制するための装置だったようである。尚の特攻を喰らった皐曰く「どうせなら眼帯だけでなく右目ごと吹き飛ばしてくれれば希望も見えたものを」と口にしており、この存在が皐の足枷になっているようである。
聖戦に参加している二人の候補者の内の一人。自らのことを「次の神になるべく、神の力を奪い取る者」と宣言。続には「世界の“理”を破壊するためにゲーム(聖戦)に乗った」とも発言しており、堕天使が神になるという狂った理を聖戦に押し付けようとしている節もありやけくそ的な部分もあったように見える。
13歳の頃までは弟・続と共に神候補として外界から隔離された生活を送っていた。当時から続よりも圧倒的に優秀で、続の代わりに面倒な手続きを代行したこともあった。そのころに花村とも面識がある。
また、13歳の頃に神が崩御した際、続が不用意に魔族を解放して「魅入られ」てしまった際にはその魔族と、事情を知ったハンスを殺害。続が負わされた「汚れ」の契約を何らかの形で自分自身に移して姿を消す。
その後15歳の頃に、神託を受け堕天していながらも正式な神候補となる。その際に続が自らの「幸運」を神候補の契約の代価として「力」として引き出したように、皐は自らの「正常性」を代価にして「力」を引き出した。彼が堕天してしまった理由は、続から魔族の契約を引き継いだためなのか、それとは別の要因なのかは不明。
ただし、どこかで続と神候補同士として聖戦を仕向けられていると感じていたようで、「堕天すれば神の力も、神候補の資格も消えると思っていたがそうではなかった」と述べており、堕天した理由は続と争うことを回避するためだったようであるが、現在の皐にどれほどその思惑が残っているかは不明。
また自身の補佐役として「猫」を飼う。桃瀬は四番目の「猫」。三番目の「猫」も猫型の魔族だったため、皐の中では何かしら従者にする魔族に基準があるのかもしれない。
戦闘能力は極めて高い。続曰く「化物」で堕天下にもかかわらず天使側の力も使える非常識っぷり。月宮・日向を精神上瞬殺して神の力を奪ったり、弟・続に重傷を負わせるなどその戦闘能力はアルカナの和泉同様、未だ劇中で底が見えない。
頭脳も悪魔のように狡猾で、聖戦の仕組みをある程度看破し、神の座を争う対立存在(この場合、続)がいなくても聖戦を継続する手法も理論上編み出しているようだ(続が生存しているのでそれが本当に可能なのかどうかは不明)。それを証明するように、聖戦開始前に預言書の情報から第六・第七の遺産を強奪したほど。
性格は冷徹さと残忍さを兼ね備ている典型的悪役。ただし、最初からそうだったわけではなく、冷徹さは生まれ持ってのものだが、13歳の頃までは弟である続を信頼し溺愛している節すらあった。現在の彼がそうではないのは、契約の代価に「正常さ」を差し出したため、日に日に彼の中で「正常」な部分が失われているためである。今ほど正常さを失っていなかった頃には、正常な時と、異常な時のギャップが激しく、異常性が出た時には桃瀬をひどく虐待していた描写もある。
その残忍さは劇中でも一、二を争い彼を作中唯一慕う桃瀬も、期待に応えられなかった時の反応にひどく怯えており、自らの期待値にそぐわない活躍ならば味方も平気で切り捨てられるタイプだと思われる。月宮に対しては深淵の烙印に興味を抱き、「殺すな」と告げていた。
神の遺産を集める長々とした聖戦をスキップし神の力を得るためにアルカナと裏で協力関係を結びながら、続勢力と対立しながら神の遺産を収集している。しかし、アルカナとの協力関係は第三・第四・第五の遺産争奪戦の最中に解除されており、その後は代わりに神葬と同盟を結んでいる。しかしながら神葬との関係は必ずしも良好と言えるものでもなく、第八の遺産争奪後、神葬から見限られ、その後はほぼ独力で最終決戦に挑んだ。
最終戦では、続らが集めた遺産を強奪し、黒印の血を自らの「正常」全てを代価にして入手することで神座に入ると、和泉から神座への入室権を手に入れた続と神座内で最後の決着をつける。
強大な術と刀を使った近接戦闘で続の左腕を切断するなど終始有利に戦闘を運ぶが、最後に続が自らの「幸運」全てを代価に皐の「正常」を一時的に取り戻させ、その間に続との和解を果たした。
(以下、巻ごとの動向)
神の力で混血の烙印を解呪した月宮、日向を精神世界上で殺害し神の力を略奪。(一巻)
桃瀬に続暗殺を命じるが失敗。さらに桃瀬がマーキングされたことでアジトの位置が割れ、続に第一の遺産を奪われて敗走。桃瀬を連絡役にしてアルカナと協力体制を築くと、牧野に変化し第二の遺産争奪戦に紛れ込み、再び続・花村と対峙する。(二巻)
続を退け、第二の遺産“深淵の章”を獲得。さらに“深淵の章”にあったものと同じ刻印を持つ月宮を生贄に聖戦をスキップするための儀式を始めようと画策する。(三巻)
聖戦をスキップするための儀式は失敗。その後、第三、第四、第五の遺産出現を感知。それらの争奪戦の最中、尚が実は皐が続側に送り込んだスパイであることを明かした。(四巻)
アルカナの和泉と不和であると言う偽情報を流し続を追い詰めるつもりが、日向・月宮のせいで対天使用遺産が続の手に渡ったことにより、逆にアルカナが続と同盟を結び、こちらの同盟が破棄される。それでも本命であった第五の遺産は手にし、次の聖戦の情報を手に入れた。(五巻)
聖戦を管理するための神託による情報と口実が欲しい神葬に対して、アルカナと手を結んだことで組織力だけは自分を上回った続に対抗するため、常盤との会談で神葬との同盟を締結。その後、思惑は不明だが桃瀬を通じて尚に宝石が中央にボタンのように配置された謎の十字架型のネックレスと、尚の呪いの一部を解けるだけの神の力を込めた指輪を渡した。また尚がアルカナの配慮で混血の呪いが二割だけ解けたことをなぜか知っており、何らかの形であるかな内部に内通者がいるようだ。(七巻)
再び続の下に戻った尚を利用し続の殺害を目論みある程度思い通りに事が進んだものの、神葬の実働部隊が雪を人質に取られたことで失敗。さらに尚を手駒にしようと「烙印の解呪と、発作によって削られた寿命の延命」を提示し、第八の遺産で続の側近の花村と日向を暗殺させようとした。しかし、続への恩義のまま死を選んだ尚の特攻の道連れとなる。(八巻)
尚の特攻を喰らうが、致命傷には至らず。それでも相応の火傷を負う。以前から抱え込んでいた香撫と里堂には、それぞれの組織を裏切ることを許可するが、しばらくは火傷の治癒のため安静にしているようである。(九巻)
神葬が自身との同盟を打ち切り、さらに続についたことに不快感を示すが、安静に過ごしていた模様。13歳の頃の回想では、自身が堕天した理由とその原因、あるいは続と過ごしていた頃のエピソードや桃瀬が初めて皐の従者になったころのエピソードが紹介されている。(十巻)
続と共に今度は違反のペナルティなしで聖戦の神託を受託。その際に、和泉が第三の神候補になったことを知る。危機感を募らせる続とは対照的に「そう上手くいくかね」と和泉の策略がそもそも聖戦に対して通るかどうかを疑問視していた。その後、続が所有遺産の情報を開示したため、彼の有していた遺産の一つを奪取している。(十一巻)
聖戦最終戦では続と神葬が遺産を収集したところを一網打尽にすることで十三の遺産全てを獲得。神葬の霊安室から常盤の遺体を引きずり出すと、自らの「正常」を全て消費することで死んだ常盤の肉体から「使える状態」の血を抜き出すことで、神座を開くのに必要な物を全て揃えて神座に入室した。
神座で続との決戦の中で、終始戦闘を有利に進めるが、最後に続が自らの「幸運」を全て代価にすることで一時的に失っていた「正常」を取り戻し、昔のような関係で和解した。
聖戦が消滅し再構築された世界では、前の世界の記憶を全て失った状態で存命。「何らかの事情で兄弟そろって大きな事故に遭った」という設定で入院中で、両目の手術をし無事成功で終わっている。その後のカットでは眼鏡を着用しているため、視力はやや落ちたのかもしれない。「正常」を一時的に取り戻している途中で聖戦が崩壊したためなのか、再構築された世界でも失ったはずの「正常」を保ったままで、続との関係も昔のような良好な関係である。隣の病室の桃瀬に好かれており、こちらの関係も保持したままのようである(十二巻)
特殊能力
哭帝
皐が愛用している日本刀。かなり長く野太刀に近いサイズにも見える。十巻で桃瀬が回収してきた日本刀型の神の遺産だと思われ、皐はこの遺産を高く評価していた。
天使の力
複数の効力があると思われる神託を受けた者の能力。天使から堕ちているが、右腕に埋め込まれた十字架を使うことで彼も一時的に天使の力が使える。
『悪夢』:皐の持つ能力の一つか。相手に対して精神的な影響を与える『悪夢』を見せ、一種の幻術のような形で空間すら変化させる。作中ではこの『悪夢』によって月宮、日向は一度精神的に殺された。
『聖撃』:詳細不明だが、天使の力を指向性を持つ波動として開放することで衝撃波が生まれると思われる。作中では対堕天使用の結界をこれで吹き飛ばした。
『聖撃・狂乱 四×四重(じゅうろくじゅう)』:皐が使った『聖撃』を続流にアレンジし四方向からの同時攻撃を可能にした『聖撃・改・四重』をさらに改良したもの。「第6章15から24術式を展開。加えて第12章1節を強制挿入」して使用しており、詳細は不明だがこれまで指向性を持った衝撃波だった『聖撃』系の技が、第12章1節を強制挿入したことで十字架を象った物理的な杭へと変化している。
治癒:名称不明。治癒の力。堕天した後も使えるようで、傷ついた桃瀬を治療するのに使用した。
堕天使の力
現在詳細不明。第二巻で花村を攻撃しようとした時や、第二の遺産“深淵の章”を穢す時に魔族が使う黒い影のような形で具現化しようとしていた。

桃瀬(ももせ)
概要
種族:魔族
性別:女性(画像右側の女性)
年齢:不明
能力:影、変化
初出:1話『呪いの烙印』
備考:皐に付き従う魔族
皐に付き従う魔族で、作中で唯一明確に皐とずっと一緒に行動を共にしている。
瞳の大きい亜麻色の髪をツインテールにしている少女。年齢は不明だが、十代半ばから後半くらいだと思われる。スタイルはロリータっぽい。そのせいか初出の時はゴスロリチックな衣装を愛用していが、第一の遺産争奪終了からブラウスの上からセーター、ミニスカートと女子高生のような衣装を着用。どちらにせよ、腰の部分から猫を想わせる尻尾が具現化しており、花村とは違い、大本は猫の魔族と思われる。
その出生は魔族であるものの現在は皐の側近として活動中。皐の従者としては四番目にあたる。具体的な年齢は不明だが、皐が堕天した後に知り合っているため、長くても付き合いは五年程度。当初は買い物一つ満足にできなかったものの、その後は皐に教育されたのか、単身で神の遺産の回収も出来るようになり、皐が愛用する「哭帝」はおそらく桃瀬が回収してきた神の遺産の一つだと思われる。
あの皐から傍にいることを許されているのであればかなり信頼されているようだが、続にアジトがバレた時には皐の期待に応えられなかった反動に恐怖していた。皐が神になった暁には、真っ先に自分を殺すよう頼んでおり、彼女の真の狙いは皐の「一番」になること。皐には大事な物(おそらく桃瀬は続だと感じている)があり、皐の「猫」としても桃瀬は四番目なので、皐が神となり桃瀬と別れを告げる際には神となって「一番」最初に自分を殺してもらうことで、皐の「一番」になろうとしている。
戦闘能力は当初月宮と日向を同時に相手にして劣勢になる程度。影を自在に操り、影から魔物を呼び出したり、影を使って亜空間に逃げ込み移動に利用するなどトリッキーな戦いを最も得意とする。中でも変化の術は多用しており、作中では月宮、日向、花村に変化し暗殺・奇襲を目論むシーンが圧倒的に多い。
性格は皐を溺愛していることはもちろん、作中のキャラクターの中では花村に「頭が軽い」と言われるなど幼稚な言動を見せるシーンもあり、良く言えばフランクな印象。残忍さも見せるが、皐のような冷酷さではなく純粋な無邪気さが入り混じった残酷さ。
見た目通りの女の子らしい甘いものを好む。皐から最初にもらった「ご褒美」はケーキで、今でもそのケーキは彼女にとって大好物である。
(以下、巻ごとの動向)
第一の遺産奪取を命じられ、同じく神の遺産を狙ってきた月宮・日向と交戦。二人を一時退け神の遺産を魔族の力で穢そうとしたが、乱入した続によって強制撤退を余儀なくされて任務失敗。その後、花村を影で取り込む。(一巻)
花村に化けて続暗殺を目論むも、続に看破された上取り込んだはずの影から脱出された花村に捕えられる。その後脱出するも花村に『印』されてアジトを逆探知された上に第一の遺産を奪われる。その後、皐が収集したと思われる武器型の神の遺産二つと引き換えに、アルカナに協力を申し込み密使として活動。さらに第二の遺産争奪戦では、日向に化けて月宮を奇襲した。(二巻)
第二の遺産の片割れである“鍵”を入手。その後、月宮を利用した儀式を行うため第二の遺産“深淵の章”を穢し続けていた他、月宮に変化し皐の能力で生み出した悪夢へ続と花村を呼び寄せた。(三巻)
ほぼ未登場だが、皐の連絡役としてアルカナに影を利用して訪れている。(四巻)
続に化け、花村・尚から第四の遺産を奪うも、アルカナの九妃に奪われる。その後、皐の命を受けて月宮に化けて「対天使用遺産」をアルカナから強奪しようと試みるが、本物の月宮と遭遇し、強奪した「対天使用遺産」を逆に奪われてしまう。その後、月宮との戦いには敗れて撤退した模様。(五巻)
皐の命を受けて、尚と極秘裏に接触。十字架型のネックレスと神の力が込められた指輪を渡し、文字通り悪魔の誘惑を尚へ行う。(七巻)
引き続き皐の命で動き、尚の裏切りとそれによる続陣営の崩壊のため暗躍。尚に対し、皐からの指令とアイテムの受け渡しを担当していたが一瞬の隙を突かれて尚に拘束され、尚の皐への特攻を目の前にして何も出来なかった。(八巻)
尚の特攻で相応の火傷を負った尚の手当てやアジトでの接客対応などをしている模様。(九巻)
皐との思い出と、皐のところに初めて訪れたエピソードが描かれている。正常さを失った皐から虐待を受けるも、その皐が謝罪してくれたことの方が印象に強かったようで、三番目の猫が皐を非難してもそれを逆に反論し、致命傷を負わせた。また彼女は皐の「一番」になることが今皐に付き従う理由だとも語っている(十巻)。
ほぼ未登場だが、和泉が第三の神候補として聖戦に干渉していることを知ると皐からアルカナの現状を探るように命じられている。(十一巻)
最終戦では皐がこれまで集めていた遺産の死守を命じられていたようで、皐が続らの遺産と常盤の遺体を回収したあとに合流。全ての遺産と黒印の血を集め神座に入る皐を見送った。
聖戦が消滅し再構築された世界では、前の世界の記憶を全て失った状態で存命。何らかの理由で軽傷ながら入院し、その時隣の病室にいた皐と知り合い、一目惚れしていた。兄との関係が元に戻った続からはウザがられているが、退院を前に皐のメアドをゲットし、その後も交流を続けているようである。ちなみに花村とは兄妹の関係に設定されたようだ(十二巻)
特殊能力
影:攻撃、移動、捕縛などに流用可能な多彩な性質を持つ。時折、影が具現化し液体化し月宮の血液のような攻撃法を取ることもある。また影を物質化することも可能なようで、過去の回想ではナイフをかたちどることもあった。
影(魔物):先端に口と牙と思われるものが存在する、影から出現する魔物。
変化:特定の人物に姿・声などを似せることが出来る。作中では、花村、日向、月宮などに変化したことがある。

里堂(りどう)
概要
種族:不明(魔族?)
性別:男性(写真左側、人形を持った男性)
年齢:不明⇒死亡?
能力:洗脳術
初出:36話『孤独の人』
死亡:57話『訪問者たち』
備考:現四番隊所属、元六番隊に所属
神不在の世の中で次の神が決まるまでの間、聖戦と神の遺産を管理する組織「神葬(かむはぶり)」の一人だったが、現在は皐に寝返った存在。
薄い赤紫の髪の両側ひと房ずつを伸ばしている髪型。左目には常に単眼鏡(モノクル)をしている。隊服は月宮と同じ四番隊が着用する白を基調としたものを着用し、首元は普通のネクタイなどではなくアスコットタイを使用している。
常にウサギ型の人形「マリアンヌ」を抱えているのも特徴。
種族は不明だが、わずかに蛇のように先が二又に分かれた細長い舌を持っていることが描写されており、そのことを考えると魔族である可能性が高いと思われる。
当初は香撫のために新設された六番隊に所属していた模様で、香撫とは上司と部下の関係だった。香撫曰く「バレたら即処刑のオンパレード」という隊規違反や違法な解剖実験をしていたようで、その頃に香撫と共に皐と知り合い、皐に極秘裏に組するようになった。
その後、月宮の洗脳および監視のために四番隊に異動となった(あるいは香撫の裏切りで六番隊が解体されて異動となった)ようで、初登場時にはすでに月宮の側近として傍で彼女の洗脳を監視、必要に応じて再洗脳を施していたほか、十一巻では月宮に気付かれず月宮を再洗脳するほどの技術を構築している。
その戦闘能力は高くないようだが、狡猾に相手を貶めることを得意としている。物理的な戦闘能力ではメスを複数本所持しているようで、尚に向って精確に投擲もしていた。メスを常用していること、催眠療法のような手段が取れること、解析用機器を一人で難なく扱える。
呪術のようなものを使うシーンはほとんど見られないが、先にあげた「マリアンヌ」と連携し「寄生獣」なるものを操り、相手を洗脳することが可能なようだ。
性格は外道で変態。弱い者を甚振り尽くすことを大好物とし、美しいものに目が無く、特に月宮と彼女の胸に宿った神葬の技術をもってしても解読不能なほどの黒印の両立している事実にご執心。初登場時には月宮に対して「寝所に潜り込んで、足の爪という爪を丁寧に丁寧に磨きあげた上で足を舐めまわし、目を回した月宮から『変態』と罵られたい」と口にするほどで、「早くこのすべてを自分の自由にしたい」と考えている。
マリアンヌの特性(後述)を考えると、彼もマリアンヌに寄生され洗脳されている一人ではないかとさえ思われるが、真実は不明。
(以下、巻ごとの動向)
第六・第七の遺産を巡る聖戦の直前から神葬内で月宮の洗脳監視を兼ねて常に同行している。独断で月宮の再洗脳や黒印の解析を行うなど、香撫・大間という裏切り者が抜けた今、一枚岩に見えた神葬の中で再び発生した危険因子にも見える。第六・第七の遺産を巡る聖戦時には独自に行動していたようで、たまたま遭遇した尚を陥れて攻撃しているが、基本的にはあまり前線に出るタイプではないよう。
再洗脳に関しては常盤・菊坂から苦言を呈されるほか、あの身内に甘い菊坂・市川ですら「いまいち好きになれない」「嫌なやつ」と言われている。(八巻)
第八の遺産を巡る戦いの後、香撫と共に一度皐と合流。「アルカナも大した内部事件はなくなり、自分たちでなくとも情報は入手可能」と進言し、正式に香撫とともに皐の下にくだることを決め、香撫と一芝居うつ。しかしそこで香撫がアドリブをしてしまったことで計画が狂い、続たちに捕まる。その後、アルカナの拘置施設で24時間体制で監視されていたが、何らかの「劇薬」を使いあっさりと拘束を解いている。続と同盟を結んだ神葬からも追手が出されているようだが、現在どこにいるかは不明。(九巻)
香撫のことなどの事後報告を皐にしており、その場で月宮の洗脳はまだ完全には解けていない、と発言した。(十巻)
完全に洗脳の解けていない月宮に対して新型の洗脳術で、月宮の人格と意識を保ったまま操れるように仕向けるも、直後に香撫の奇襲に遭って死亡したものと思われる。その後、彼の洗脳は香撫に良いように利用されることとなる。(十一巻)
特殊能力
マリアンヌ
写真で里堂が持つウサギ型ヌイグルミ。その体は月宮・里堂と同じ四番隊用の隊服を模した服やリボン、帽子、ドロワーズなどの装飾が施されている。自律した意思を持ち、行動することも出来る。
その内部から月宮の洗脳に用いた寄生獣を召還(吐き出す)ことが可能なようで、里堂の能力を担うパートナーのような存在でもあり、里堂は基本的にはいつも彼女を「マリアンヌ嬢」と敬意を払って持ち歩いている。
その能力や力関係から、実はマリアンヌの方が本体ではないかとさえ疑うことが出来るが真相は不明。ただし里堂が死んだとされた後も独立して行動を続けていたことからマリアンヌは完全に里堂からは独立した存在であることは確かなようである。
聖戦最終戦の中、アルカナに捕えられていたが脱出。その後も無事生き延びたようで、聖戦崩壊後の世界ではその世界におけるトップアイドル的な存在として、各地にポスターが貼られていた。
洗脳術
彼が得意とする洗脳の術。マリアンヌの寄生獣と、催眠療法のようなものを組み合わせているものと思われ、記憶操作から理性などの性質の変化まで可能で、再洗脳が施された月宮を見て菊坂が「(一夜で)性格が180度変わった」と危険を覚えるほどで、当然被験者に対して負担も大きいが、彼は天性の外道っぷりでその辺りを無視している側面が見られる。
洗脳をするためには、そのための媒介が必要となり、体の一部に細工を施す必要がある(月宮の場合は烙印に細工がある)。
洗脳術はのちに当人曰く「血のにじむような努力」によって改良され、聖戦最終戦の前には「当初の洗脳をベースに今回は人格を残したまま無意識にこちらの思うままに操れるタイプ」とされ、その際には黒い蝶の文様が体のどこか(月宮は背中側の首元)に出現する。
洗脳を解くためには専用の機材で寄生獣へ干渉することで体外に排出させ、その寄生獣を葬ればいいようで、その方法で月宮の洗脳は完全に解除されたと思われる。
メス
複数本所持しているメス。通常のものなのか、特別製なのかは不明だが、弱った尚を切りつけたり、逃げようとする尚の両足にメスを投擲して突き刺すなど扱いには慣れている模様。他にも医療に精通しているのか、劇薬などを所持しているようである。
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