2011.03/06 [Sun]
GOSICK 第9話
- ジャンル：[アニメ・コミック]
- テーマ：[GOSICK-ゴシック-]
GOSICK 第9話
『人食いデパートに青薔薇は咲く』
≪あらすじ≫
日本から綺麗な着物を送ってもらった代わりに、姉の頼みでソヴュールの物を買って送ることになった一弥。その中には、“青い薔薇”と呼ばれるブルーダイアモンド…のレプリカ品も入っていた。
一方、ヴィクトリカは一弥から贈られた綺麗な着物に上機嫌。しかし、つい見栄を張って着物の着方を一弥からレクチャーされぬまま、着崩したまま寝巻代わりとして利用してしまったため、翌日風邪をひいてしまう。
ヴィクトリカを見舞って一弥は一人ソヴュールの首都・ソヴレムのデパート・シャンタンへ買い物に出かける。しかし、そこで一弥は過剰なほど豪華絢爛な宝石の並ぶ部屋と、業務用エレベーターで向かった地下に謎の怯える少女と出逢う。
だが、一弥が偶然居合わせたグレヴィールを呼んで戻ってくると、その部屋も少女も存在せず、果ては一弥がデパートに入った事実すら否定されて――
≪感想≫
圧倒的不利――この状況をどう打開するか？
今回の注目点は二つ。一つは、現場となるソヴレムが学園から遠く離れており、ヴィクトリカの助力をすぐには得られないこと。もう一つは、事件現場となったデパートと警察の両方から疎外され孤独していること。この二つだ。
一つ目の要素は、探偵役であるヴィクトリカが近くにいないことから、この事件にヴィクトリカが絡むのであれば、電話越しでの解決――安楽椅子形式の解決方法になるだろう、ということを示す。物語としては無断外出不可のヴィクトリカがその高い推理力を示すのに安楽椅子形式は適しており、彼女が絡むならその可能性が高い。
もちろん、例外としてヴィクトリカがすぐさまソヴレムへ向かう可能性もないわけではないが「外出にはグレヴィールの許可が必要（グレヴィールはソヴレム出張中なのですぐには不可）」「ヴィクトリカが体調を崩し、先生が看病している（体調不良のヴィクトリカの体力は、ただでさえ低いのにいつも以下+看病している先生が実質監視役となる）」の二点からも可能性としては低いだろう。
二つ目の要素は、一つ目の要素と併せていつも以上に一弥がカオス（推理）の欠片を収集し伝達しないといけない、ということ。推察力と洞察力に秀でるヴィクトリカ（探偵役）だから気付け解決出来た部分が今回はない分だけ、一弥（助手役）として普段とは違った視点でカオスの欠片を集められるかが、物語としては重要になってきそうだ。
通常、この二つ目の要素はどちらかと言えば探偵が不利になるように使われることが多い。例えば、探偵自身が犯人に容疑をかけられてしまい、警察・犯人の両方を相手取りながら独力で事件を解決しないといけないという、いつも以上のリスクとスリルが加味されるケースが最も有名なケースだろう。私世代（二十代～十代後半）で代表的なところでは『金田一少年の事件簿』に出て来る「金田一少年の殺人」辺りは、このケースに当てはまる。一弥が犯人扱いこそされていないが、デパート・警察の両方から「ホラ吹き・嘘吐き」の目で見られており、環境としては似通っている。
加えてこの事件の難しいところは、そもそも事件として立件・立証できるのか、という部分だ。探偵もので圧倒的に多い殺人よりも、事件としての物証と裏付けを揃えるところから始めないといけない分だけ、いつもよりも難易度が高い。
ここからどう物語として展開していくのか、ぜひとも楽しみにしたい。
ヴィクトリカ可愛いよヴィクトリカw
今回は風邪をひいてしまったヴィクトリカ。そのくしゃみも、独特な感じがして可愛いが、やっぱり一番可愛かったのは、着物を一弥から贈られた時だろう。
やっぱり彼女も女の子。いつもは退屈を凌ぐための謎と本と、甘いお菓子を所望するが、綺麗なものや美しいものに興味津津なのだ。
何より一弥からの贈り物、というものが大きな要素なのだろう。彼からヴィクトリカに贈られるものは、言葉やお菓子と言った消費してしまうものがほとんどだった。それはもちろんヴィクトリカからすれば何物にも代えがたい嬉しいモノに変わりはないのだが、それでもやっぱり形として残るものが欲しいと願うのは、男女問わず大切な人からのプレゼントとして欲する部分だろう。
着物も着用すれば当然擦れたり、色落ちしたりと消耗品ではあるが、言葉のように消えてしまうものでもなければ、お菓子のように食べてすぐなくなってしまうものでもない。
大切な人から贈られた形ある贈り物。それはやっぱりどんな時代のどんな人にとっても、嬉しいものに違いない。そして、その時の笑顔ほど綺麗で可愛くて美しいものもないのだろう。
第10話『風邪ひきは頑固な友人の夢をみる』
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『人食いデパートに青薔薇は咲く』
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日本から綺麗な着物を送ってもらった代わりに、姉の頼みでソヴュールの物を買って送ることになった一弥。その中には、“青い薔薇”と呼ばれるブルーダイアモンド…のレプリカ品も入っていた。
一方、ヴィクトリカは一弥から贈られた綺麗な着物に上機嫌。しかし、つい見栄を張って着物の着方を一弥からレクチャーされぬまま、着崩したまま寝巻代わりとして利用してしまったため、翌日風邪をひいてしまう。
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≪感想≫
圧倒的不利――この状況をどう打開するか？
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ヴィクトリカ可愛いよヴィクトリカw
今回は風邪をひいてしまったヴィクトリカ。そのくしゃみも、独特な感じがして可愛いが、やっぱり一番可愛かったのは、着物を一弥から贈られた時だろう。
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着物も着用すれば当然擦れたり、色落ちしたりと消耗品ではあるが、言葉のように消えてしまうものでもなければ、お菓子のように食べてすぐなくなってしまうものでもない。
大切な人から贈られた形ある贈り物。それはやっぱりどんな時代のどんな人にとっても、嬉しいものに違いない。そして、その時の笑顔ほど綺麗で可愛くて美しいものもないのだろう。
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