新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop 連鎖の鎮魂曲Ⅱ
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[新機動戦記ガンダムW]
連鎖の鎮魂曲Ⅱ
≪あらすじ≫
W教授――実兄カトルを裏切って『プロメテウス』を強奪し、火星連邦政府大統領になったリリーナ・ピースクラフトの下へ向かうカトリーヌ・ウード・ウィナー。そんなカトリーヌを、トロワ・フォボスが追う。そこへ現れたのは、『魔法使い』に乗る二代目デュオ・マックスウェルと『白雪姫』を駆る覚醒したヒイロ・ユイだった。
カトリーヌは試験管ベイビーとして誕生し、自らがカトルの“スペア”として生まれ育ったのではないかという過去を回想しながら、ヒイロとデュオ相手に、モビルドール『マグアナック』を操る――
≪感想≫
カトリーヌ編。
コメントやトラックバックがないので何とも言えなかったのだが、キーワード検索や急激にPV数が増加する日を鑑みると、実は当Blogで1,2を争うほど人気があるコンテンツであろうガンダムW。ひと月遅れの更新になっていて申し訳ないですm(_ _)m
さて、今回はカトリーヌの過去と、スペアという名の『クローン』という生命操作の実情が蔓延する今の世界が描かれており、とても興味深い。また、本編前にある隅沢氏のインタビューでは隅澤氏が、大多数の利益や幸福の前に犠牲になっていく少数の意見や幸福に対する熱い想いが語られており、今回のカトリーヌの過去と見事にシンクロする。
覚醒したリリーナも、ピースクラフトとして覚醒した割には義母を認識したり、意外とまっとうだったりするのだが、その一方で綺麗過ぎるリリーナ・ピースクラフトの現状は、復興した王国崩壊、マリーメイアの反乱などで知りえた辛さや挫折を知らないようにも見えて、以前老師張が指摘した「足りないデータ」はもしかしてこのあたりなのかもしれない、とも思ったり。
白雪姫と魔法使いの戦闘。ヒイロとデュオ(初代)の戦闘能力や連携能力の高さを暗示するところなど、いろいろなところで本編のオマージュが観て取れて往年のファンとしては嬉しい限り。でも、白雪姫と魔法使いの全容が相変わらず見えないw
『ガンダムW ENDLESS WALTZ 敗者たちの栄光』は、ヒイロがウイングを修復するシーンとコルシカ基地編。FTで語られたハワードとトレーズの邂逅シーンもプラスされているのは、連動性が高くて読んでいても嬉しい。
ただ、ひとつ注文をつけるとしたらウイングガンダムのコックピット設定はどうにかしてほしい。ウイングガンダム(および同型のボディを使うウイングガンダムゼロ)のコックピットは胸部にある(それは、OVA・劇場版のシーンでも確認できる)。
だが、おそらくMGでプラモデル化する際に、胸部ハッチの再現がし辛かった(全高が元々低いW系の機体のコックピットの再現は確かに当時難しかったと思う)のとMGでは搭乗しているパイロットが見えることが定例化していたこともあり、デザイナーであるカトキハジメ氏が新たに提示したのがウイングおよびウイングゼロの胸部がスライドすることで搭乗しているヒイロの姿が見える、というものだった。
つまり胸部コックピットはそもそも間違いなのである。まぁ、パーツを引き出しているだけ、とも取れるのでその辺りはちゃんと編集者が指摘してくれると嬉しいが…。
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NoTitle
いやー、凄いですね。キャラクター図鑑やメカニック図鑑まで書いてあって面白かったです。
僕はリアルタイム世代なので(小学生でした)ニヤニヤしながら読ませてもらいました!ありがとうございます!
さて、女性ファンの念願によって生まれたかのようなカトリーヌちゃんですが、どうなるか気になります。ヒイロから殺す宣言されたので死亡フラグは消えましたが、兄が兄なので心配な子です。
まあでも、新作小説が無事発売されて、とりあえず一安心です。2巻揃って死んだ方の過去話とは衝撃的ですが、漫画版も併せて盛り上がってきてるような感じなので、ファンとしては嬉しいです。ワクワクします!
それでは失礼します。
また立ち寄らせてもらいますね(^_^)/~