とある魔術の禁書目録II 第16話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[とある魔術の禁書目録]
『刻限のロザリオ』
≪あらすじ≫
アドリア海の女王を止めるべく、天草式に足止めを任せて旗艦へと攻め込む当麻、インデックス、オルソラ。当麻はその中で自ら囮になり、敵兵の目を向けさせ、その先で今回の元凶ビアージオ・ブゾーニと相対する。
一方、当麻のおかげで先に進むことが出来たインデックスとオルソラだったが、またしても追手が迫る。数少ないインデックスの技能であるスペルインターセプトとそれによる魔術制御で敵の目を向けさせている間に、オルソラは遂にアニェーゼのもとに辿り着く。
未だに他人のため自分の身を捧げると同時に、自分自身を卑下するアニェーゼ。そんな彼女にオルソラは、アニェーゼを想って乗り込んできたアンジェレネたちの想いを伝え――
≪感想≫
不幸を知るからこそ優しくなれる
イタリア編最終話。いつもならば、ここで当麻の言いたいことや説教(違)したかったことを、私なりの見解として解説していくのだが、さすがに今回は解説のしようがないと言うか、見解の示しようがないと言うか、それくらい当麻は今回のことに関して詳細な説教はしていないのだ。だから、今回の展開はあくまで彼の持つ根源や土台を示した感じがする(まぁ、それは毎回短編の最終章で感じることだが)。
当麻は良くも悪くも成長しない主人公。それは能力としてもそうだし(幻想殺しの効力などは当初から変化ない)、彼自身の思考や思想もそうだ。もちろん、インデックスとの出会いから今までの戦闘の経験値は溜まっているものの、幾ら経験値が溜まろうとレベルアップしないのが現状の当麻。
だから、彼の思考は相変わらず「犠牲の上に成り立つ平和」をあまり良しとはしていないし(その犠牲が自分ならば許容しそうなのは何とも主人公らしいと言えるが)、そもそもローマ正教の彼らにだけ都合が良い正義や平和に疑問を呈している。
そして、それらのさらに根底にあるのは、「理不尽な不幸」への抵抗だ。当麻の「不幸だぁぁぁーーーー!」のセリフは「その幻想をぶち壊す」に並ぶ代名詞のセリフである。彼は不幸と言う言葉を連発し、前編ではそんな彼の口癖や不幸を嘆くだけの姿に吹寄整理は嫌悪感を示していた。
でも、だからこそ当麻は当麻なのだ。幻想殺しの宿る右腕のせいだとも言われる彼の不幸。そんな不幸に晒されているからこそ、彼は自分以外の人には不幸になって欲しくないと考える。
彼は小さな不幸をずっと蓄積しているし、その中には大きな不幸もあったはずだ。そう言う不幸を経験し、蓄積するからこそ、彼は信じられないほど不幸に陥ろうとしている身内にあそこまで真剣に立ち向かえる。
痛みを知る人の方が、他人に優しくなれる。
こう言うキャッチフレーズは、マンガ的・アニメ的・ラノベ的には使い古された表現ではあるが、正しく当麻にはそのキャッチフレーズが相応しい。
彼は誰よりも(とは限らないかもしれないが)不幸を知るからこそ、その分だけ他人に優しくなれるのだ。
当麻の「不幸だぁぁぁーーーー!」のセリフは、(たぶんそんな意味なんてないのだろうが)彼自身がそう口にすることで自分の不幸を常に意識し、意識することで他人に降りかかる不幸に対して敏感にさせるための仕掛けではないだろうか。不幸を叫ぶ当麻が、他人の不幸を砕くために奔走しボロボロになる姿は一種の皮肉さえ感じる(そうでなければ、当麻に不幸を叫ばせる必要を感じない)。
でも、不幸を叫ぶ当麻だからこそ、他人の不幸に敏感でそれを誰よりも嫌がると言うのは、確かにちょっと説得力があるような気がしてしまう。
ここまでインデックス、姫神、美琴、もちろんオルソラや今回のアニェーゼ含め、彼は彼の目に映る人々の不幸を何とかしてやりたいと願ってきた当麻。それは上記のような背景があるからではないだろうか?
そして、他のアニメやラノベの主人公と少し違うのは、そうしたところに(今のところは)壮大な世界平和や大義が含まれない点だ。あくまで彼の手の届く範囲にいる親しい人たちを護りたい、と言うピンポイントで限定的な領域に絞られたもの。
世界平和でもなく、立派な大義でもない。もっと私たちでも実感出来る身近な人の不幸を何とかしようと駆けまわる姿こそが、彼が無数にあるラノベ作品の中でも最も支持されている作品の主人公で居続ける理由である。
余計なことは考えないw
結局、当麻の右腕がアドリア海の女王艦隊において、旗艦以外に通用しなかった理由はハッキリしなかった。逆に旗艦の壁や天井にはことごとく幻想殺しが発動しているので、この辺りの説明や解説はちょっと色々な意味で厳しいかな、と思ってしまう。
加えて、インデックスも出番少なめだなぁー、と。おとり役で終わってしまって、そのおとりっぷりも観ることが出来ないのは悲しいし、頑張っていた天草式たち、その中でも当麻にアプローチしていた少女五和ともどうなったのか解らないまま終焉を迎えたのは、どうなのだろう? それともその辺りは続編にしっかり引き継がれるのだろうか?
とりあえずは、ラストでインデックスが前回の「大覇星祭編」とは違い、置いてきぼりを喰らわなかったことや当麻の傍で当麻の力になれたことを喜んで頬を赤らめている場面が見られたし、久々の神裂火織の出番(しかも萌え担当)もちょっとあったので良しとしようではないか。
また当麻自身もビアージオとの最後の戦いでは右腕を必死に使って突破を試みるシーンのスピード感は良かったし、最後にビアージオとの駆け引きで左手を使った点、右手を相手の顔面ではなく術式霊装のある胸部に叩きこんだ点など戦術面でも評価出来る内容だった。
さらに次回はどうやら美琴が当麻との勝負の結果課した罰ゲーム消化らしい。
これはもう今からニヤニヤするしかないじゃないかっ!(ノ∀`*)アイター
第17話『罰ゲーム』
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- [アニメ(放送終了):とある魔術の禁書目録II]
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イノケンティウスは周囲に配置したルーンのカードが本体のため、イノケンティウスそのものに幻想殺しで触れてもいくらでも再生する。
今回も旗艦は魔術の核だから破壊でき、それ以外の護衛艦は旗艦を守るためのオプションで本体でないため破壊できない、とかそんな感じだったと思います。