薄桜鬼碧血録 総評
女性向けのゲームを原作にした薄桜鬼の第二期。
鳥羽伏見の戦いに敗れ、江戸へ敗走する新撰組。維新志士たちの新政府軍の最新装備に少しでも対応するように、新撰組たちも服装を西洋風へと変える。
連戦連勝で江戸へ向かう新政府軍。それとは別に“羅刹”と“鬼”の存在によって千鶴に魔の手が迫る。それに新撰組隊士たちは――
そんなの私の評価ですが...
S
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
薄桜鬼碧血録 総評
放映日:2010年10月~20年12月(全10話+総集編1話)
私が視聴した放映局:テレビ埼玉、東京MXテレビ
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:S
物語自体はわずか10話と1クールアニメとしては短いながらも、個々に見せ場のあるシナリオで巧く纏めている。
演出 評価:A
剣捌き、殺陣を中心に、地味ながらも丁寧に作り込まれた戦闘描写は見応えがある。羅刹や鬼と言う設定こそあるが、無駄にパワーインフレの無い設定が良かったのかもしれない。
だが、それ以上に千鶴を通して見る新撰組隊士たちの心理描写がとても丁寧に描かれていて好感が持てる。
作画 評価:A
元より、女性向けゲームを原作にしたアニメだからか隊士たちがとにかく美形に描かれている。その点、ちゃんと抜かりが無いのはしっかりしていると思う。
CAST 評価:S
第一期から変更なく相変わらず豪華なキャスト。
千鶴役の桑島法子さんの声と演技は、どうやらこの手のゲーム向きの嫌味を感じさせないものとして他のキャスト陣や監督たちに評価され、視聴者の方々にも概ね受けいられているようである。
逆のパターンだと、ギャルゲやハーレム系作品で嫌味なく演じられる主人公キャストの方が重宝されるが、法子さんはバッチリはまったのだろうな、と思う。
メインの新撰組隊士たちも非常に豪華で、同性から見ても魅力的な声の持ち主の方々が演じられていて良かったと思う。
OP/ED/BGM 評価:A
作品の印象を引き立てるような、非常に作品を補完する良いもの。
総合 評価:S
薄桜鬼第二期。話数こそ少ないものの、非常に濃密で濃縮された話の数々であった。
歴史が変わるようなものではなく、歴史に準じた形で話が進むので、あくまで歴史の登場人物と舞台だけを利用した恋愛活劇としてのテイストからブレることはない分だけ、しっかりと恋愛劇に注目出来たように思える。
歴史物と言うことと、女性向けゲームが原作と言うことで、万人に勧められると言うものではないかもしれないが、物語として見ても面白い作品だと思う。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 斎藤 一
珍しい左利きの剣士として、武士として。本当にカッコいいキャラクターであったと思う。実は新撰組内で沖田総司に並ぶ最強剣士の一人と言う設定も活かされ、最後の活躍の場までその剣の腕を発揮していたし。
ちなみに史実では、斎藤一は明治維新後も生き残り、今で言う東京警視庁で警官をし、無数の戦場を剣士として駆け抜け72歳まで生きた。幕末から明治時代で、さらに戦場に立ち続けた者として72歳と言う年齢がいかに高齢であり、それだけ彼が実力と運を兼ね備えていたかを知ることが出来る。
某剣客浪漫譚の影響もあって個人的に一番好きな新撰組隊士。
2位 土方 歳三
おそらく原作ゲームから、土方ルートを進んだであろうアニメ本編。それだけに描かれることも多かった。
元々、鬼の副長と呼ばれるほど隊士からも恐れられていることは、ほとんど歴史に疎くても多くの方が知る事実だが、だからこそその裏にある仲間思いな部分には、強くひきつけられる。
3位 雪村 千鶴
最初から最後まである意味土方一筋(特に二期に入ってから)。この辺りも、女性の方からすれば浮気せずに一途に一人の男性を想い続けるピュアなヒロイン像として受け入れられたのではないかと思えた。
- at 21:18
- [アニメ(放送中):総評(カテゴリのない作品)]
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