刀語 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[刀語(カタナガタリ)]
伝説の刀鍜治、四季崎記紀がその人生を賭けて鍛えた完成形変体刀十二本を求め、無刀の剣士である虚刀流七代目当主・鑢七花(やすり・しちか)と美貌の奇策士・とがめが征く、刀集めの旅。
修業に明け暮れる毎日で人間味に乏しい七花と、自らの感情すら駒として使い奇策を練るとがめとの一年を通じた旅の果てに待つ結末と答えとは――
そんなの私の評価ですが...
SS
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
刀語 総評
放映日:2010年01月~2010年12月(※月一60分放映 全12話)
私が視聴した放映局:フジテレビ、東京MXテレビ(一斉放送)
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:S
月一放映という規制だが、一回の放映が60分という長尺であることを利用して、しっかりと作り込まれた世界観と、シリーズ一貫したメッセージ性と1話1話ごとのテーマ性の素晴らしさには脱帽する。
原作小説がそうなのだろうが、原作を知らない私も十二分に楽しめた。
演出 評価:S
最終話における戦闘描写の卓越さには、空間を立体的に使う戦闘描写、陸上に限定した戦闘描写を巧く活かす答えの一つが観れた気がする。最終話に限らず、ゲームっぽい演出がメインだったり、面白い試験的な演出も多くて本当にエンターテイメントとして観ても楽しかった。
また、人物の心理描写もしっかりと丁寧に描かれており、申し分ない。
作画 評価:S
60分放映とは言え、月一放映。週1アニメと単純に換算比較すれば、30分×週1×4週=120分の週1アニメと、60分×月1=60分の月一アニメになるので、通常の倍近い製作時間をかけているだけあって、作画のクオリティは十分高いものであった。
CAST 評価:A
メインキャストに関しては申し分ない布陣。
ただ、月一だったり、最終話の一挙大量投入だったりなので、正直判断とか難しい。
OP/ED/BGM 評価:A
月一放映のデメリットか、どうしてもOPやEDのイメージが薄い。特にEDのイメージは、毎回変わってくれるために、どうしてもファーストインプレッションのインパクトの強さが重要になるので、毎回左右されるイメージ。それでも、最終話のEDはグッときた。
BGMは、例の必殺BGMがカッコよく、BGMは秀逸だった。
……っていうか、ED集とか発売されないかなぁ(`・ω・´) シャキーン
総合 評価:SS
月一放映の60分放送という変則手法で放映された本作『刀語』。
重厚な世界観と心理描写、迫力のある戦闘シーン、各話ごとにしっかりテーマ性のある作品で本当にいろいろな意味で面白い作品であった。
もう、本当に申し分ない。
週一放送にはない面白さを提供してくれた作品で、なかなか後番で似たような手法で物語を作ると言うのは難しいだろうが、これはこれで変則ながら成功例の一つとして後世にまで残ることだろう。
面白い作品である。ぜひ、観ていなければ一度観て欲しいとオススメしたい。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 とがめ
田村ゆかりさんの声も巧く相まって、ラブコメな部分とシリアスな部分が巧く同居したキャラクターになったと思う。最後に、七花と幸せを描くのではなく、七花を道具として使って殺さずに済むと納得しながら、それでも七花に惚れたいと願うラストは、本当に彼女らしいのだろう。
2位 鑢七実
七花の姉という立場で、七花にとって大きな壁となった彼女。彼女が担当した『悪刀「鐚」』の話のラストシーンは反則だよ・゜・(ノД`)・゜・
3位 凍空こなゆき
数多く出て来た変体刀保持者の中でも、特にインパクトの強かった彼女。EDでもしっかり、エピローグが語られていたのも好印象。
Comment
Comment_form