おとめ妖怪 ざくろ 第10話
『かげ、追々と』
≪あらすじ≫
夏祭りに全員で出かけることになったざくろたち。新しく出来た迷路を楽しむ面々の中で、景とざくろは二人っきりになる。景は自分の中に抱く気持ちに少しずつ確信を得、いよいよざくろに「僕はきっと君のことを――」と告白しようとしたが、ざくろは湧き上がる熱い想いに耐えきれずに告白を全て聞くことなく逃げ出してしまう。
しかし、その時を狙ってざくろは誘拐されてしまう。連れ去られたのは、神がかりの里。現(うつつ)にあって現に存在しないそこへは、景たちは助けに行くことは出来ない。そこは、半妖が生れし土地。
そこで狙うのは、何らかの儀式。そのためにざくろ誘拐を目論んだのは、花楯中尉――
≪感想≫
明らかになっていく秘密
人、妖人、そして半妖。この三者の存在による複雑な関係は、8話で見え隠れしており、さらに半妖が半妖のために立ち上がると言う構図もその時に論考している(おとめ妖怪 ざくろ 第8話)。
花楯中尉(“おもだか”と言うのが本名らしいが、当て字が解らないので花楯のままで記載する)が、半妖であるっぽい。しかも、ざくろと花楯中尉が兄妹らしい描写もあったが、何より重要なのは彼が純粋な妖人である女郎蜘蛛を見下し、ざくろを利用してさらなる力を求めたことだ。
人から妖人と一緒くたにされて倦厭され、妖人からは純血ではないと見下され、道具扱いになっている半妖。なのに、本来見下される側であるはずの花楯中尉が、妖人である女郎蜘蛛らの上に立っている現実は、花楯中尉に何か特殊な力があるか、上に立つ者として何かしらの資質があるのだろう。
そんな花楯中尉が、妖人を逆に見下し、その身に流れる血を“黒く汚らわしい”と卑下している。彼自身は人間と同じ感性を持ちつつ、さらに半妖として立ちあがろうとしているのだろうか。
半妖が半妖として立ち上がることを求めて確立しようとしているならば、より強力な力を求めるのは道理だ。他を圧倒するだけの武力で、自分たちの地位を人と妖人にまで強引に近づけるのは一つの手法である。
ざくろと花楯中尉が子供を設けるなら、近親相姦と言うことになる。思い返せば、今期には同様に近親相姦によって力を高めようとする試みが『伝勇伝』のエリス家と言う武勲に優れる家系にも見られた行為だ。遺伝子が近しい者同士で子供を設けると、祖先を同じくする為に劣性遺伝子が表面化する可能性が高まるのだが、優れた遺伝子同士によって優秀な子孫が残せると考えるケースも多い。
女性は強い
さて、今回一つ気になったのは、半妖の男児は人の形を保つことすら出来ないと言うこと。そうなると、花楯中尉は例外と言うことになる。その例外さが、妖人たちの上に立つことが出来る資質なのだろうか。
では、どうして男児は人の形を保てないのだろうか?
普通に考えると、男と女の違いであるのだろう。言ってしまえば、男は弱いのだ。女性は子孫を産むことが出来るが、男性は子孫を産むことが出来ない。もちろん、男性がいなければそもそも子孫が誕生することはないのだが、産むことが出来ると言う女性の出産能力、その後の育児能力は生物として見た時に男性よりよほど強いのだろう。
人間に限らず、オスとメスの区別のある生物の中で、女性(メス)の方が強いケースは決して珍しくない。有名なところでは、カマキリあたりだろうか。交尾が終わると、女性側は栄養を得るために男性側を捕食するのだ。産むためにはやっぱり男性の存在は必要なのだけど、やはり産むことが出来ると言うのは、子孫を残そうとする使命が無意識に強く働く生物にとって重要であり、強力なのだろう。
子を産み、育てることが出来る女性の方が、人の身を保てなくなるほどの妖気にも耐えうると言うのは、私の中でどことなく説得力がある展開だと思えた。
ただ、そんな生物的な見地とは裏腹に男尊女卑がかつての世界では普遍的に広まっていたわけだが、今では女尊男卑とさえ揶揄される時代だ。セクハラや痴漢も女性側が証拠もなく、あろうことか注意された腹いせに男性側を一方的に冤罪で追い詰めると言う話も聞く。
この物語に置いて人間、妖人、そして半妖と言う三種における存在の平等さを妖人省は求めて行るわけだが、現実世界でもそろそろ良くも悪くも平等であってほしいと願う。
第11話『ふれて、殻々と』
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