百花繚乱 サムライガールズ 第10話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[百花繚乱サムライガールズ]
『魔眼の牢獄』
≪あらすじ≫
慶彦によって実験生体として捕えられてしまった宗明と十兵衛。さらに宗明は、精神を義仙の魔眼に捕えられており、二重に拘束されていた。
一方、侍として将を想う気持ちに胸打たれたダルタニアンの温情で処刑を先延ばしにされた幸村たちは、脱出を果たすと、そのまま厳重な警備が待ち構える生徒会に二人と千を救出するために果敢に突撃する。
千の救出を果たし、仲間の手によって宗明のいる場所まで辿り着いた幸村と千。しかし、そこには慶彦とダルタニアンがいた。慶彦は十兵衛の遺伝子にあるサムライゲノムを素質を持つ者に植え付けることで最強のマスターサムライの量産化を目論む。
侍を盾であり、道具だと見下す慶彦にダルタニアンは―――
≪感想≫
全体として非常によくまとまっていて、面白い。そんなことは今に始まったことではなく、毎週思っていることなのだが、それくらい本作は私の中でとてもツボを突いてくる素晴らしい作品である。不覚にも(?)、半蔵がかつての仲間である生徒会風紀委員部隊と戦うことになったシーンは、ゾクリと鳥肌が立ってしまったくらい。
一度、主人公たちが敵(?)の手に落ちてピンチになったところで、仲間が救出のために警備が堅いと解っていながら突撃して行く展開。その中で、最重要人物を先へ進めるために、少しずつ仲間たちが足止めのためにその身を呈する展開は、王道な展開と言えるだろう。
王道な展開は、それだけ長年類似したパターンを多くの作品で使われてきたものであり、それは多くの作品で類似パターンが出るほど“物語として外れる可能性”が低い。普通に作っても、まず外れてコケることが無いと言える。だからこそ、大切なのは如何に描写で魅せてくれるのか、と言うこと。
その点で言えば、本作はここに至るまでに十分な下地を作り上げて来ており、それが活かされたと言えるのではないだろうか? 例えば、他の作品ならばこの作品における“墨”は、ドラゴンボールで言う金色に輝く波動のような、力の奔流をビジュアル化して表現したものだ。そんな墨による戦闘描写も(生理的に受け付けないと言う人はともかく)さすがに10話目ともなれば、多くの視聴者が一つの在り方として受け入れられているだろう。その墨描写が、他の話以上に宗明や幸村たちの力の波動として強く印象付けられる使い方をされている。
また、伏線の使い方も丁寧だ。幸村たちが逃げ出したのは、序盤で使った生徒会道場からの隠し通路。いきなりこんなものが出てきたらご都合主義になるかもしれないが、序盤でそれを一度使っているだけにそう言う部分が見えなくなる。
そして、上記で挙げた仲間が身を呈して重要人物を先へ進める展開も、足止め役を買って出た又兵衛、半蔵の二人、あるいはそのどちらかの主への強い想いに焦点の当たったエピソードがあればこそスムーズな形で成立する。
欲を言えば、慶彦がもっと“将”として相応しくない言動を見せることで宗明との違いを強く印象付けておくことで、千が導き出したマスターサムライが減少した理由に直結させてくれるとより良い形だったかな、と思う。
あるいは、十兵衛がカプセルから落ちた時に宗明があっさり受けとめたのにも驚く。カプセル開けたの? 開いてすぐあんな行動出来るの? さっきまで精神干渉受けてなかったっけ?と、さすがにの展開は唐突さを受ける。ただ、逆に言えばそう言うカッコいい王子様的な展開が出来るのは、リアルではないアニメーションならではと言ったところなのかもしれない。
落ちて来た十兵衛を受け止めてキスをする。その一連の展開は、この物語の始まりともなったあの橋の上での二人の出会いの焼き回しだ。ただ、今度は二人の同意の上で、である。
いつも唐突に、しかも気持ちや絆を大切にしたいと思いながらもなかなかそうはいかない展開が多かった二人のキス。だが、今度ばかりは同意の上。そうなると、今まで以上の力が発揮されるのだろうか、と期待も膨らむ。
本当なら、マスターサムライが減った原因は侍ではなく将にある?と言う部分を論考したかったのだが、実は思い返したら第4話でやっていたので、こちらは割愛させていただいた。駄文ではあるが、興味がある方は読んでいただければ幸いである。
『百花繚乱 サムライガールズ 第4話』
第11話『仏蘭西から来たサムライ』
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