生徒会の九重 碧陽学園生徒会議事録9
碧陽学園生徒会議事録9

≪内容≫
卒業式当日、卒業式に間に合うかギリギリのところで差し伸べられる救いの手? それはいったい誰なのか―――
いよいよ最終巻十巻を目前にして、リリシアメインだったり、いよいよ語られるくりむの壮絶な過去だったり、くりむと知弦の仲良くなった経緯だったり、いつものように駄弁ってばかりじゃない!? 生徒会がここに。
≪感想≫
内容で書いたように、今回は最終巻を目前にして、これまでやっていなかったリリシアメインの回とくりむの過去が立ち回りの中心。
もちろん、普段の駄弁っている生徒会がこの作品の本筋であることに変わりはないし、そっちも面白いのだけど、今回は今回で非常に読み応えのある内容だった。
また、おまけのバレンタインエピソードも笑いあり、胸を温かくする要素ありと生徒会シリーズの奥深さと言うか、面白さをまた一つ感じることが出来たように思える。
しかし、いよいよ本編は次巻最終巻。無駄に無駄に先延ばしされる作品もある中で、当初から全十巻で区切られている潔さに一抹の寂しさと大きな期待を抱いていた。大好きな作品が終わってしまうのは確かに悲しいけれど、何事にも区切りがあることは当たり前のことだから……。
バレンタインエピソードを挟んだこともあって、くりむ、知弦、深夏、真冬の四人の過去エピソードが終わったと同時に杉崎への好意も表面化。それこそギャルゲー風にいえば、やるべきイベントを全て九巻までに完結させたと言ってよく、あとはラストイベントの卒業式とラストエピソードを残すのみ。
これだけの作品で、どう最終話を持ってくるのか非常に楽しみである。また、外伝の方は本編が終わってももうしばらく続くようなので、これはこれで楽しみにしたい。
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