2010.11/08 [Mon]
荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ 第6話
- ジャンル：[アニメ・コミック]
- テーマ：[荒川アンダーザブリッジ]
荒川アンダー ザ ブリッジ×ブリッジ 第6話
『6BRIDGE×2』（通算143話～150話）
≪あらすじ≫
ニノが金星に帰らなければいけない。
それは、この河川敷で暮らし始めていた頃から決まっていたこと。それでも、ニノは、この河川敷と、河川敷に住む住人たちと、そして何よりリクと別れることがこんなに辛いものだとは思ってもいなかった。
遂にニノの口から発せられた一言―――一緒に金星に来てほしい
その言葉にリクは……
≪感想≫
真実か虚言か
あらすじで書いた通り、本編シリアス一辺倒（島崎絡みとCパートは別だが）。以前やったカセットが伏線となり、第一期のある種ラスボス的に出て来たリクの父親の周辺もまた伏線となって、そうしたものの着地点として設置された今回だろう。
果たして荒川の第一期の第1話、ニノが金星人だと言う話をどれだけの読者あるいは視聴者が真に受けたことだろうか？ ニノと言うキャラクターは、多くの不可思議住人が住む荒川河川敷の中で、ある意味突出した電波人だ。自分を金星人だと断言し、歓迎品が魚介系で、時折解らない電波を受信しそうに髪の毛が逆立って……。加えてあり得ないほど異常な身体スペックもある。言動の一つ一つが、常識人から逸脱している行為が、酷く電波的に見えた。
だが、思い返してみよう。
似たように電波人である村長には、ファスナー付きスーツや取り外せる甲羅など如何にも『中身が人間です』と言わんばかりの確証が最初から提示されていた。ホシもそうだ。ステラやシスターにはやや疑問符もあるが（笑）、それでもほとんどのキャラクターが、電波系あるいはソレを装っていながらも、その正体として一般的な人間（いうなれば地球人）の要素を多かれ少なかれ見せていた。
しかし、ニノはどうだっただろうか？
ニノの様相や言動から、果たしてニノが公言して憚らない『金星人』と言う部分を覆せる、例えるなら『地球人』の証拠は出て来ただろうか？ 答えはたぶん否。多少あったかもしれないが、それさえ覆す身体能力などの部分が完全に地球人肯定の要素を打ち消している。
小見出しで書いたように、ニノの発言はすべて真実で彼女は本当に金星人なのかもしれない。突拍子もないと思うかもしれないが、海中で1時間以上海底に居られること自体がすでに、地球人と一線を画す。
以前までのそうした言動や噂は、この作品をコメディたらしめる要素であり、過度に膨れ上がった妄想の一種だと思っていたが、ストーキング（本人いわくスニーキング）をしていた隊長の言動が本当で、しかも今回シリアス一辺倒だった展開を考えるとそれはあり得ないことなのだ。
海中で呼吸をする為に必要なことは解らない。詳しくないし。ただ本当に金星人なら、金星の大気を考えると二酸化炭素で呼吸が出来ないと生存は厳しいはずだからそういうことになるだろうし、海底の水圧に耐えられているのも金星の大気圧を考えると、そうした伏線に思えないこともない。
まぁ、憶測で何を書いても仕方ない。電波系作品と謳われている以上、こうした要素もどこまでまじめに捉えていいのか、掴みどころが難しいのもまた事実。
ただ、物語としては真実を話すニノと虚言と信じて疑わないリクの間でのギャップが全てを物語っているような気がしてならない。
ニノは本当のことを話している（本人はそのつもり）、けどリクはそれをまるで信用しておらずその発言は虚言だと思っている。このすれ違いがどうなってしまうのか。今回の一件で、本気か冗談かリクも真剣に金星移住を考えていたが、やっぱり始終言動を観察すると、言葉の端々にニノの金星話を真に受けていない。
コメディとして観た時に、そのかみ合わない具合がたまらなく面白い反面、ラブコメとして観た時には仮に本当にニノが金星人で金星に帰らないといけない時どうなってしまうのかと言う不安もある（まぁそこが物語としての起承転結として必要な部分でもあるが）。
と言うか、それを考えるとスクエニのコミックCMは、激しくネタバレな気もするのだが、その辺りはどうなんだろうね？（笑
気がつけば、物語として一気に加速した荒川。まさか、このまま来週放置で別ネタと言うこともないだろうから、このままラストまで金星移住ネタで引っ張るのか？ それとも、何か途中で別の話が入りこむ余地があるのか？
今後の展開に目が離せなくなってきた6話だったと思う。
第7話『7BRIDGE×2』
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・http://28903894.at.webry.info/201011/article_24.html
・http://ameblo.jp/norarin-house/entry-10700684322.html
・http://animezakkityou.meblog.biz/article/3548272.html
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『6BRIDGE×2』（通算143話～150話）
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あらすじで書いた通り、本編シリアス一辺倒（島崎絡みとCパートは別だが）。以前やったカセットが伏線となり、第一期のある種ラスボス的に出て来たリクの父親の周辺もまた伏線となって、そうしたものの着地点として設置された今回だろう。
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