おとめ妖怪 ざくろ 第5話
『わな、粘々と』
≪あらすじ≫
政府主催の夜会において、謎の失踪事件が相次いでいた。ことの調査と警護に妖人省も当たることとなり、ざくろたちも普段とは打って変わって洋装にて夜会へと赴く。
花楯中尉も出席し、ざくろは中尉とのダンスを楽しむ一方で、それを景は面白くない眼差しで見つめる。ダンスが終わってざくろが一人きりになると、上級士官がざくろに歩み寄って半妖の立場を利用してざくろを追い詰める。その時表れた軍服は―――
一方、丸竜は雪洞と鬼灯の能力によって失踪事件の犯人と思しき美女の居場所を突き止める。しかし、女郎蜘蛛としての正体を現した彼女の前に、丸竜はあまりに無力。自分を庇って鬼灯たちが危険に晒されて―――
≪感想≫
ざくろの中の二人の男性
言うまでもなく、二人とは景と花楯中尉である。
花楯中尉にはその美貌と能力に、1話の冒頭で景に見惚れたような感覚をざくろは覚えているのだろう。面食いと言うか、普段気が強い分だけヒロインたちの中では実は誰よりもロマンティックなことに憧れていそうなざくろらしい一面である。
いわば、花楯中尉はざくろの中での理想の男性像なのだろう。偶像、あるいはアイドルと言ってもいい。リアルな世界でアイドルのファンや、あるいは二次元の作品のヒーロー・ヒロインのファンと同等の気持ちと言って良い。でも、理想像が目の前にあるからざくろは自分も少しでも理想的な女性であろうと背伸びをする。ざくろは普段よりも美しく、しなやかに、優雅に着飾る。
対して景への感情は様変わりをしてきた。見惚れたかと思いきや、あまりのヘタレに地の底まで落ちたはずが、身を呈してまで想ってくれる彼の心に、ざくろは間違いなく惹かれている。
いわば、景はざくろの中で素で触れ合える唯一の男性となれたのだろう。一度、彼の信用が地の底にまで落ちたからこそ、そこから這い上がってきた景に、ざくろは気を置くことなく接することが出来る。だから、景とならざくろは口論だって出来るし、憎まれ口をたたき合うことだって出来るし、ちょっぴり相手を褒め合うことも出来るし、そして何よりお互いにお互いの前でならば涙や弱さを見せることも出来る。自然体で接することが出来て、そこには背伸びもなければ、着飾る部分もない。
恋愛劇にありがちな展開である。二通りの男性がいて、その二通りの男性の前で着飾って背伸びをして努力が出来る自分と、気を置くことなく自然体で楽に接することが出来る自分の二通りの自分もまたいる。どちらも紛れもなく正真正銘彼女そのものなのだが、どちらを選ぶのか、と言う葛藤が少女漫画的なヒロインの葛藤と言えよう。
本音を言えば、花楯中尉の存在は私から見てもあまり面白いものではなかった。他のカップルとは違い、主軸としてひと波乱・ふた波乱ある為に必要なキャラクターとは言え、景が努力していることが解るから、花楯の登場と言うだけでそれらが無に帰してしまう虚しさを覚えずにはいられなかったから。
ただ、今回のやり取りを観て、上記のような境地に到ることが出来た。今まではずっと、ざくろの“顔”は一つだけのように見えて、壮絶な過去や秘密がありそうだけど表向きはちょっとミーハーな少女、程度に捉えていた。ただ、今回の一件で彼女は恋愛面においても、少なくとも二つの顔を持っていて、そのうち一つの顔は間違いなく景を向いていることが解ったから、スッと納得できた気分だ。
もちろん、ここに至ることが出来たのは景自身の努力を見逃すことは出来ない。日々の鍛錬はもちろん、彼自身が妖怪と少しでも普通に接することが出来るよう努力をし、相手の気持ちを慮れるように頑張ったからこそ、今の地位にまで上り詰めたのだ。そうした努力が実った回でもあったので、個人的にはとても満足。
花楯中尉は相変わらず妖しい香りもぷんぷん匂わせているのだが、はたまたどうなることか。ざくろ自身の大きな秘密もあるようで、そこらの推理や考察は、とりあえず今のところは他の方にお任せするとしよう。この作品に関して言えば、景とざくろ、あるいは他のカップルたちの不器用ながら着実に歩み寄っている恋愛劇を純粋に楽しみたい。
第6話『ゆきて、事々と』
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