海月姫 第2話
『スキヤキ・ウエスタン・マツサカ』
≪あらすじ≫
知らなかったとは言え、男子禁制の天水館に美形女装趣味男子である蔵之介を泊めてしまった月海。不審な視線を受けながらも、何とか男性だと気付かれず―――それでも尼~ずからすれば天敵であるが―――綺麗なオシャレ人間として蔵之介を返すことには成功した。
そんな折、週に一度の鍋パーティ。それぞれが材料費を持ち寄って行う鍋パーティは尼~ずにとっての何よりの楽しみであった。しかし、再び天水館を訪れる蔵之介は、ズカズカと乗り込んで鍋パーティにまで参加してしまう。天敵であるオシャレ人間の参加で場の空気は最悪になって―――
≪感想≫
オシャレ人間(しかも実は男子)襲来っ!
まずは、何に囚われることもなく自然体に行動してしまう蔵之介と、天水館の暗黙にして絶対のルールを知る月海が翻弄されて振り回されるドタバタコメディに目を惹かれる。相変わらず新聞のテレビ欄キャストの名前が間違っていることが残念でならない月海役の花澤香菜さんだが、そんな残念さとは裏腹に本編では絶大な演技力を発揮してくれていて、蔵之介役の斎賀みつきさんの飄々とした演技と相まって、この作品の土台をガッチリと固めている印象だ。
コメディは、アニメーションならではの喜劇。石化はもちろん、月海があり得ないほどの跳躍力で飛び退いたり、あたふたしている場面も正しくそのような感じである。
と、端的に大きな枠で言えば、この作品は喜劇でありコメディであるわけなのだが、その一方で見せてくるのは完成されたコミュニティとそこに入ってくる異物(イレギュラー)と言う中々に興味深いテーマだ。
天水館の尼~ずはそれぞれが大好きなオタク分野を持っている。おそらく、それらに対して相互不干渉と言うか、互いに尊敬し尊重し合っている。共通するのは、大好き過ぎるほどの愛しい趣味の分野があって、オシャレや恋愛と言った一般的な同年代の女子が群がるようなモノを切り捨ててまでその趣味に没頭している点か。だからこそ、本来切り捨てたものを突き詰めたような“オシャレ人間”は彼女たちにとって天敵なわけだし、恋愛になってしまいかねない“異性”の存在も天敵なわけだ。
その良し悪しは別として、天水館と尼~ずというのはそういう意味で完成されたコミュニティであり、そのコミュニティに該当する入居者が新しく居て入るならまだしも、そのコミュニティの必要条項を満たさないモノは弾き出される。千絵子がPCを使って入居希望者の手の内を見透かして手厳しく断りのメールを入れているのが、如実にそこを現しているだろう。
そんな中で蔵之介の登場。彼は、天水館と尼~ずにとって最大の天敵としての要素二つを同時に兼ね備えると言う強者であり、最大最強のイレギュラー。
当然そんなイレギュラーは排除の方向へと向かうわけだが、そこは空気を読めるのか読めないのか(笑)蔵之介は完成されたコミュニティに深く深く立ち入っていく。
「空気読めーー」と想わせながらも、蔵之介が深く立ち入っていく理由に一抹の寂しさをしっかりと匂わせる辺りが、作品として上手だと思う。
そして、オチは蔵之介が実家の圧倒的な財力にモノを言わせて持ち出してきた松坂牛によって尼~ずを懐柔すると言う手腕。月海が懸念したようにこれはワイロであって蔵之介が尼~ずという完成されたコミュニティにさらに深く突き刺さっていく為の手段なのか、純粋なお詫びなのか。
ただ、それによって完成され切ったはずの天水館と尼~ずのコミュニティが再び未完へと立ち返る。この一件で、尼~ずが高級食事に弱そうである、というウィークポイントは見つかったわけだし、蔵之介はいろいろなことと食材を武器に(笑)天水館へと立ち寄っていくのだろう。
天敵で排除すべきオシャレ人間(男性であるということはまだバレてないから置いておくとして)が多く来訪し、少なからず接触を持つことによって、果たして完成されていたはずの天水館と尼~ずのコミュニティはどのように変貌をして行くのか。
単純な喜劇的なアニメとしての側面に、こうした部分も楽しみにして観ていきたい。
≪TB先 参照リンク(URLアルファベット順≫
赤字はTBが現在弾かれてしまっているBlog様です。
現在、yahoo系、nifty系、so-net系はほぼ全滅。楽天系は調子がいいと送れます。
・http://3284allegro.blog38.fc2.com/blog-entry-1829.html
・http://blog.goo.ne.jp/since2005my_secret_garden/e/2e9b4f79d
53966205a1822ab9238dc20
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/51632093.html
・http://coffeemonster.at.webry.info/201010/article_55.html
・http://edoi.at.webry.info/201010/article_90.html
・http://edoga.blog22.fc2.com/blog-entry-1273.html
・http://gomarz.blog.so-net.ne.jp/2010-10-29
・http://kagura77.blog99.fc2.com/blog-entry-2509.html
・http://kaleidoscopez.blog80.fc2.com/blog-entry-1160.html
・http://kumiromi.anime-life.com/Entry/147/
・http://monochromenote.blog114.fc2.com/blog-entry-1138.html
・http://nextsociety.blog102.fc2.com/blog-entry-1113.html
・http://plaza.rakuten.co.jp/blackwidow/diary/201010310002/
・http://plaza.rakuten.co.jp/kazusaroom/diary/201010290001/
・http://plaza.rakuten.co.jp/oboro1964/diary/201010290001/
・http://seraraku2.blog59.fc2.com/blog-entry-5029.html
・http://shino134.blog22.fc2.com/blog-entry-862.html
・http://shittakaanime.blog86.fc2.com/blog-entry-73.html
・http://soraxcan.blog59.fc2.com/blog-entry-2196.html
・http://strawcat.blog12.fc2.com/blog-entry-2712.html
・http://sumi4460.blog63.fc2.com/blog-entry-2495.html
もしよろしければ、拍手ボタンをポチッと押して下さいm(_ _)m 管理人のモチベーションが上がります(ぉ
- at 17:49
- [アニメ(放送終了):海月姫~くらげひめ~]
- TB(19) |
- CO(0)
- [Edit]
Comment
Comment_form