2010.09/24 [Fri]
伝説の勇者の伝説 第13話
伝説の勇者の伝説 第13話
『北の勇者王』
≪あらすじ≫
メノリス大陸の北に位置する新興国家ガスタークは、北大陸を収めていた大国ストオル帝国に対して進軍を開始。ストオル帝国に身を寄せていたキファは、そこでガスターク国王レファル・エディアと出逢う。
彼は自分の肉体の一部を生贄として捧げることで絶大な威力を発揮する剣グロウヴィルを使い、ストオル帝国の大魔法を打ち消し、帝国軍大部隊を一瞬にして蒸発するだけの力を見せた。
レファルは戦うことも、血が流れることも嫌いだと口にしながら、戦争で戦争を解決しようとしていた。その先にある平和を目指して……。
一方、ローランドではシオンがエスタブール軍併合の為、エスタブールから絶大な信頼を受けるノア・エンを利用しローランド軍に取り込むことを目論む。
彼もまた、目指すものは平和であるが―――
≪感想≫
戦争を解決するために戦争を起こす矛盾と整合性
これを矛盾と捉える人も多いでしょう。でも、戦争は何かを成すための手段でしかない。戦争そのものが目的となるケースの方が実は摂理として見れば特殊で、戦争の先に得るものを求めて起こした行動の結果が戦争。
だから平和を求める為に戦争を起こす行為は一見して矛盾しているが、その施策によっては矛盾していないケースもある。
それがレファルの考えであり、そしてシオンの考えである、“大陸統一”。
国同士の争いが起きるのは、国と言う形で所属する母体が分断されているからに過ぎない、と言う考え方です（あくまで本当に簡単に言えば。実際にはもっと複雑だと思いますが）。
だからローランドとか、エスタブールとか、ルーナとか、ストオルとか、ガスタークとかそう言った国としての括りを全て取っ払い、メノリス大陸そのものを一つの国家にしてしまえば、国同士の戦争は起きない。
大陸を統治するだけの国力と軍事力は、政務の他に軍務もしっかり手綱さえ握り締めておけば、それだけで内紛への牽制となる。
武力による牽制は、ある意味、勇者の遺物を使った統治法に近い。大枠では恐怖政治になるのかもしれない。もちろん、大陸統一は単純に紛争が無くなる以外にも通貨統一や関税統一などで流通を活発にしたりするなどのメリットもありますけどね。でも、治める者が優秀ならば、やはり国王制は優れた制度である側面もある。それをシオンとレファルは示せるか、が一つのポイント。
現時点で、ローランドのシオンとガスタークのレファルの思考も目的も同じでしょう。
平和を作り出す為に、まずは世界征服から。
同じ目的を持ち、同じモノを求める二人の国王と二つの国が、それぞれが自分たち主導でそれを成し遂げたいが故にぶつかり合うのだとすれば、それを観ている第三者（視聴者）から見れば皮肉と言うか、シュールです。
もちろん、覇権をどちらが握るかは非常に当人たちにとっては重要なのですけどね。
だからこそ、この対立は面白い。
同じモノを求め、同じ思考と方法で得ようとしている全く違う二つの国。
伝勇伝は、ライナの特殊な力をめぐるファンタジーであると同時に、シオンSideの国家戦略を描く物語でもある。後者として観た時に、ガスタークと言う国家とレファルと言う国王の登場は本当に興味深く、これから先ローランドのシオンとガスタークのレファルをどう似て非なる存在（あるいは全く似た者同士）として描いてくれるか、この先が楽しみです。
余談。
キファ久々にセリフ有りで登場。フェリスとは違った形のヒロイン像である為に、キャラが立っていると言うか、現時点で唯一ライナのことが好きだと明言しているキャラクターと言うこともあって、この先の活躍が望まれます。
活躍と言っても、戦闘能力としての活躍ではなく、フェリスとのライナ争奪戦での活躍ですが(ﾉ∀`*)ｱｲﾀｰ
快活で素直で自分の想いを伝えられるヒロインは、ぶっきら棒で不器用で素直に想いを伝えられないフェリスとは対極の位置に居る、ある種フェリスの天敵ですからね（苦笑
その為の伏線としては十分でしょう。ローランド国王となったシオンの事実上私兵に近い形で復帰・勇者の遺物を集めているライナのいるローランドと、メノリス大陸統一を目指すガスターク国王であるレファルから誘いを受けたと言うのは。
ライナに一度はその身も命も救われたキファ。レファルと言う壮大な理想を持つ国王と出逢ったことで、彼女の中で自分の気持ちと理想の間で揺れ動く時が来るのでしょうか？
この心理的な揺れ動きが、ライナvsキファフラグとも一部では言われていますが、正直私はそうは感じないんですよね。壮大な理想を持つ国王ならばキファはシオンとも出逢っているわけですから（尤もローランドには二重スパイだった為に居られない事情がある、と言うのもありますが）。
何より、ライナの複写眼について今でもキファは調べていると明言されたわけですから。
そんなキファなら自分の気持ちを優先してあっさりライナの味方についてくれると信じています（笑 そして、ぜひフェリスと三角関係ラブコメ話を！（ﾏﾃ
そう言えば、レファルが持つグロウヴィルって勇者の遺物ですかね？ あれだけの威力ですし、生贄云々もスィとクゥの持つ遺物にも通じますし。
第14話『誰も、なにも失わない世界』
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『北の勇者王』
≪あらすじ≫
メノリス大陸の北に位置する新興国家ガスタークは、北大陸を収めていた大国ストオル帝国に対して進軍を開始。ストオル帝国に身を寄せていたキファは、そこでガスターク国王レファル・エディアと出逢う。
彼は自分の肉体の一部を生贄として捧げることで絶大な威力を発揮する剣グロウヴィルを使い、ストオル帝国の大魔法を打ち消し、帝国軍大部隊を一瞬にして蒸発するだけの力を見せた。
レファルは戦うことも、血が流れることも嫌いだと口にしながら、戦争で戦争を解決しようとしていた。その先にある平和を目指して……。
一方、ローランドではシオンがエスタブール軍併合の為、エスタブールから絶大な信頼を受けるノア・エンを利用しローランド軍に取り込むことを目論む。
彼もまた、目指すものは平和であるが―――
≪感想≫
戦争を解決するために戦争を起こす矛盾と整合性
これを矛盾と捉える人も多いでしょう。でも、戦争は何かを成すための手段でしかない。戦争そのものが目的となるケースの方が実は摂理として見れば特殊で、戦争の先に得るものを求めて起こした行動の結果が戦争。
だから平和を求める為に戦争を起こす行為は一見して矛盾しているが、その施策によっては矛盾していないケースもある。
それがレファルの考えであり、そしてシオンの考えである、“大陸統一”。
国同士の争いが起きるのは、国と言う形で所属する母体が分断されているからに過ぎない、と言う考え方です（あくまで本当に簡単に言えば。実際にはもっと複雑だと思いますが）。
だからローランドとか、エスタブールとか、ルーナとか、ストオルとか、ガスタークとかそう言った国としての括りを全て取っ払い、メノリス大陸そのものを一つの国家にしてしまえば、国同士の戦争は起きない。
大陸を統治するだけの国力と軍事力は、政務の他に軍務もしっかり手綱さえ握り締めておけば、それだけで内紛への牽制となる。
武力による牽制は、ある意味、勇者の遺物を使った統治法に近い。大枠では恐怖政治になるのかもしれない。もちろん、大陸統一は単純に紛争が無くなる以外にも通貨統一や関税統一などで流通を活発にしたりするなどのメリットもありますけどね。でも、治める者が優秀ならば、やはり国王制は優れた制度である側面もある。それをシオンとレファルは示せるか、が一つのポイント。
現時点で、ローランドのシオンとガスタークのレファルの思考も目的も同じでしょう。
平和を作り出す為に、まずは世界征服から。
同じ目的を持ち、同じモノを求める二人の国王と二つの国が、それぞれが自分たち主導でそれを成し遂げたいが故にぶつかり合うのだとすれば、それを観ている第三者（視聴者）から見れば皮肉と言うか、シュールです。
もちろん、覇権をどちらが握るかは非常に当人たちにとっては重要なのですけどね。
だからこそ、この対立は面白い。
同じモノを求め、同じ思考と方法で得ようとしている全く違う二つの国。
伝勇伝は、ライナの特殊な力をめぐるファンタジーであると同時に、シオンSideの国家戦略を描く物語でもある。後者として観た時に、ガスタークと言う国家とレファルと言う国王の登場は本当に興味深く、これから先ローランドのシオンとガスタークのレファルをどう似て非なる存在（あるいは全く似た者同士）として描いてくれるか、この先が楽しみです。
余談。
キファ久々にセリフ有りで登場。フェリスとは違った形のヒロイン像である為に、キャラが立っていると言うか、現時点で唯一ライナのことが好きだと明言しているキャラクターと言うこともあって、この先の活躍が望まれます。
活躍と言っても、戦闘能力としての活躍ではなく、フェリスとのライナ争奪戦での活躍ですが(ﾉ∀`*)ｱｲﾀｰ
快活で素直で自分の想いを伝えられるヒロインは、ぶっきら棒で不器用で素直に想いを伝えられないフェリスとは対極の位置に居る、ある種フェリスの天敵ですからね（苦笑
その為の伏線としては十分でしょう。ローランド国王となったシオンの事実上私兵に近い形で復帰・勇者の遺物を集めているライナのいるローランドと、メノリス大陸統一を目指すガスターク国王であるレファルから誘いを受けたと言うのは。
ライナに一度はその身も命も救われたキファ。レファルと言う壮大な理想を持つ国王と出逢ったことで、彼女の中で自分の気持ちと理想の間で揺れ動く時が来るのでしょうか？
この心理的な揺れ動きが、ライナvsキファフラグとも一部では言われていますが、正直私はそうは感じないんですよね。壮大な理想を持つ国王ならばキファはシオンとも出逢っているわけですから（尤もローランドには二重スパイだった為に居られない事情がある、と言うのもありますが）。
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そんなキファなら自分の気持ちを優先してあっさりライナの味方についてくれると信じています（笑 そして、ぜひフェリスと三角関係ラブコメ話を！（ﾏﾃ
それは第２部を予言してらっしゃいますねわかります（ぉ
ちなみに第一部＝全１１巻 第二部（大伝勇伝）＝～８巻
今のアニメ＝第１部５巻 ・・・てとこです。