ストライクウィッチーズ2 第12話(最終話)
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[ストライクウィッチーズ2]
『天空(そら)より永遠に』
≪あらすじ≫
大和は魔導ダイナモが作動せずに土壇場でその役目を果たせなくなる。
大和護衛で魔法力を消耗し切ったストライクウィッチーズの中で、ただ一人、戦えなかったが故に魔法力を温存していた美緒が、直接大和に乗り込み魔導ダイナモを操作することを決意する。
帰ってくることを約束して最後の魔法力を使う美緒。
最後の力でネウロイの巣を見事駆逐したかに見えたが―――
≪感想≫
劇場版ガンダムOOを観た後だと、ネウロイがELSに見える(マテ
まぁ、それは冗談です。でも、半分は本気と言うか本質だと思いました。
人はネウロイと言う未知の相手に対して彼らを倒す為に彼らの力を利用しようとした。
では、その逆が起こり得ないと誰が決めたのか?
私は第一期ほとんど観てなくてうろ覚えも良いところなのですが、先週の感想で第一期を視聴されていた方々の感想は「懲りないな」と言うもので、調べてみると第一期のラスボスも似たような展開だったみたいで(汗
結局第二期もその二番煎じになりつつあったところで、大きなアクセント。
今まで人間に利用されてきたネウロイが、人間を取り込んでその技術を利用して見せた。
このアイディアは絶妙であると同時に、知的生命体としての本質なんだと思う。良いところは真似をして、あわよくばオリジナルよりも改良して利用して見せる。それはかつて経済大国と呼ばれた日本で基盤となった部分の一つですが、それは日本だけでなくどの国の人たちにも言えるわけだし、それどころか人間に限らずどの知的生命体にもきっと言えることなのでしょう。
相手の力を利用すると言うのは知性がないとなかなか難しい。第一期で出た人型ネウロイ含めて、ネウロイには知性があり意思がある。それを最終話にして改めて実証して見せたような気がする。
ネウロイとの「対話」は?
第一期では人型ネウロイが出て来て、その可能性を示唆していたはずの終わり方だった。でも、結局第二期でそれが扱われることはほとんど無かったと言っていい。本当に最初の冒頭だけだったし、その在り方も大型のネウロイに破壊・吸収されてしまったわけだし。
「対話」の道を選ぼうとしていたはずの芳佳が、最後にネウロイのコアのトドメを刺したことは、第一期を知る人からしたらこの上ない皮肉なのかもしれません。
こうして感想を書いていて、実は人間と異星人の対話って、SFモノではこうしてストライクウィッチーズでも描かれたように定番なんですよね。だから劇場版OOと似通っていて当然だった。
知性があり意思があることを第一期ラストから今期も証明してきた(ネウロイは常に進化を続けている。進化は学習と経験の積み重ねとも捉えることが出来るので、それが出来るならばネウロイにはそうした学習能力があり、そうなると知性を持つ可能性もある)。
そうした“素材”がありながら、それに対する“答え”が出し切れなかったことは悔やまれる。
異星人かもしれないネウロイとの「対話」なのか、それとも「滅ぼし合い」なのか。
劇場版ガンダムOOでは対話を選んだわけだけど、だからと言って対話を選ぶことがベストともベターとも思わない。むしろ、私はどちらを選んでも構わなかったから、どちらか選ぶことはして欲しかった。
だって結局最後に芳佳が選んだのは、ネウロイとの行く末や付き合い方ではなく、守りたい者を守ると言うことだけだし、天秤にかけたのは人類の命運でもなく、ネウロイとの付き合い方でもなく、自分の魔法力と命だから。
それが悪いわけじゃない。
芳佳が誰かを守りたい為に空を飛び戦っていたのは事実だから、それはそれでもちろん良いのだが、シリーズとしての解答はやっぱり必要だったんじゃないかって思う。だからそれは芳佳じゃなくても良い。誰でも良かったんだけど、ネウロイと対話をするのか敵とみなして戦い続けるのか、その選択はあった方が良かったんじゃないかなって思う。
諦めない想いとお約束の素晴らしさ
さて、物語の本質と言うか要素としての部分をかなり辛く批評したわけだが、12話を単体で見た時には素晴らしいモノが散りばめられていたと思う。
美緒の自爆覚悟の大和乗船と美緒を利用したネウロイ出現の二段構えは素晴らしく、誰もが最初に美緒が飛ぶときに「どうして芳佳も一緒に行かないんだ!」と芳佳と一緒に歯痒い想いをしたに違いない。そして、芳佳は美緒が無事だと解り、ネウロイが残っていることを知ると、尽きかけたはずの魔法力で空を飛ぶ。
飛べるはずがない
それが芳佳以外のウィッチたちだった。でも、芳佳はやってみないと解らない!と言う姿勢なんだろう。本当に素晴らしい。主人公としてお約束かもしれないけど、お約束を外さない安定さは観ていて安心する。
そして芳佳は限界を超えて飛び、その姿に他のウィッチたちも自分たちが考えていた限界が実はもっと先にあることを知って飛び、戦いに参加した。
最後、みんなが芳佳の可能性にかけてネウロイを引き受けて芳佳への道を作るシーンは、芳佳に感化されて他のウィッチたちも限界突破でその場にいるからこそ、余計に熱いモノがある。
芳佳はこの二期で得たものを全て出し切った。
3話での特訓、8話で得た震電、11話で一度は手にした烈風丸と真・烈風斬の存在、そしてシリーズ通して積み重ねてきた他の10人からの絶大なる信頼。
その全てを芳佳はあのひと振りに注ぎ込んだ。
誰かを助けたいと言う想いと助ける為に必要だと思っていた魔法力
この二つを天秤にかけて芳佳は迷うことなく助けたい想いを選んだ。これがきっと本当の意味での芳佳の良さなのだろう。
一方、美緒もおそらく魔法力を使いきったことだろう。
だからこそ、出来れば眼帯を外して欲しかったな。芳佳は魔法力を失って象徴とも言うべき、ストライカーユニットが外れた。だから美緒も眼帯が外れて、彼女の右目から魔力の輝きが失われることで象徴と共に魔力を失う様子が欲しかった。
その方が納得が出来ると言うか、これで芳佳が全ての魔法力使い切ったのに、美緒は微量ながら残ってまだ飛んでいるとか、そういう結末の可能性を残してほしくなかったという願い。
ただ、美緒の葛藤にも答えが出たので良かったと思う。
戦えなければ11人のストライクウィッチーズにいることは出来ないと考えた美緒。でも、ストライクウィッチーズってもうそんなものじゃないんですよね。
戦えるとか戦えないとか、魔法力があるとかないとかじゃない。そこには、ただの人間同士としての絆がある。
その絆こそが“ストライクウィッチーズ”。
だから最後のシーン。
芳佳は「飛べないぞ」と言った美緒に、「私たちは11人だから」と返したのだ。飛べる飛べないは関係ない、と。
最終話、個人的にはハルトマンが可愛くて悶絶しそうだった。芳佳が限界を超えてミーナに「宮藤だけじゃないかもよ?」と笑顔で言ったシーンや、芳佳に「宮藤なら楽勝だよ~ん」と背中を押すシーンとか、普段あんなズボラだけど決めるところは外さずド真ん中で決めてくるからタチが悪い。可愛いよハルトマン(*´▽`)ノ.+
すまないな、同志Y。サーニャも悪くないがハルトマンになびきそうだ(マテ
しかし……結局、これで司令部は同じ方法で二度失敗して、二度ストライクウィッチーズに救われたんだな……ミーナが出生したら絶対頭上がらないよね、これ(爆 と言うか、テンプレとはいえダメ過ぎだろwww
終わり方は芳佳には魔法力はないけど医学の知識で人々を助けていく、と言うものだった。最後の「終わり」の暗転含めて、第三期は100%無いという現れだろう。ここから第三期をやるならキャラクターを一新してやるリニューアルになると思う。
私が冒頭で辛く批判したのは、これが解っているからなのだ。エンディングから第三期はほぼ無いという明白な状況にも関わらず、第一期から描いたはずの問いに答えが出ない結末はやりきれない。それじゃあ、結局第一期で描かれていた“あれ”はなんだったんだ、と言う話になると思う。
第三期、あるとすれば都合良く芳佳と美緒の魔法力が復活するご都合主義を持ち込めばまた別だが、それはさすがにないだろ。
シリーズ作品としての在り方に疑問もありますが、それでも単品として見た時には十分秀逸な作品でした。シリーズ作品の第二期ではありますが、むしろ単発作品としては第一期を観ていない人の方が純粋に“芳佳の想い”に焦点が当てられて観れたのではないかと思います。
そう言う意味では、実は第一期をオマージュして従来ファンを楽しませる作品ではなく、従来ファンよりも新規ファンに優しい作品だったのかもしれあせん。
なにはともあれ、1クールの間、監督、スタッフ、キャストの皆さま、お疲れさまでしたm(_ _)m
追記:どうしてCM、全部サーニャのナレなんだろうね(笑
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- [アニメ(放送終了):ストライクウィッチーズ2]
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月詠さん、こんにちは
エーリカは、最後のシーンで坂本さんの肩をミーナに譲ってあげたりと、細かいところでポイントを抑えていましたね。普段は寝てばっかいる印象が強いので、一層行動が目立ちますね。
原作の方がどうなっているのかは分かりませんが、DVDなどの売り上げが好調そうなので3期ありそうな気もしますね。
3期あったとしてどういう展開になるのかはわかりませんが、人型ネウロイや宮藤パパが登場してくれることを期待です。
駄文失礼しました。