世紀末オカルト学院 第10話
『暖炉のあかり』
≪あらすじ≫
あかりを救おうと、彼女の父親から死の真相をなんとか聴き出せたマヤたち。マヤの発案で盛大なクリスマスパーティを開くことで、あかりを救うことになった。
一方、文明は美風と行動を共にしながらも、脳裏にマヤの姿がちらつき、どうしても気になってしまう。そこで彼は、教頭の川島からマヤの生家が取り壊しになる件を聞く。
クリスマス会当日。楽しく進むパーティの最中、サンタ役を頼まれた文明はいざ出て行こうとしたところで、とある人物の姿を見つけて―――
≪感想≫
次回予告のインパクトが強過ぎて
本編忘れそうになった(笑
正直、度肝を抜かれた。美風がいよいよマジアタックを色仕掛けで仕掛けてきたかと思いきや、『マヤの死』と言うタイトルコールと、そして一瞬カットが映し出された殺害された(であろう)大量の出血の中に沈むマヤである。
誰がこの展開を予想しただろうか? 主人公ないしヒロインが最終話前に死亡するケースはないわけではないが、まさかこの世紀末オカルト学院で持ってこられるとは思わなかった。
物語が進まないとやたら騒がれていた本作だが、まさかの急展開。これまでがゆったりペースだった分、ジェットコースターのように急速直下で落とされた気分である。この辺りのプロットの組み方はやっぱり巧いなと思う。実際、作り手としてもどう考えてもノストラダムスの鍵にあまり関わらず、マヤベースで話が進む展開に不安を感じないわけないはずなのだが、このプロットならば納得出来るというものだ。
実際、ずっとシリアスで描かれたり、あるいはずっとノストラダムスの鍵で物語が描かれて11話で『マヤの死』と言う展開と、ノストラダムスの鍵には敢えて触れずに物語がのんびり進んだ中での11話『マヤの死』では、後者の方が圧倒的にショックが強く、視聴者が受けるインパクトには大きな差がある。
良い意味での裏切り、猛烈なギャップ。
感動的なシナリオで締めくくられた10話、EDとCMを挟んだ後に、次回予告の数十秒で詰め込まれていたことでそうしたモノが一気に視聴者を襲う。
大なり小なりこの展開で次回が気にならない者はいないだろう。
まんまとスタッフの策略にハマってしまい、改めて1話・2話のような「何が起きるんだろう?」と言うドキドキ感・ワクワク感を持たせてくれる終わり方に、グッと誰もが引き込まれてしまうに違いない。
こうしてみると、やっぱりこの作品にかけるスタッフの意気込みの強さを感じる。結果的にアニメノチカラ最終作となることもあるのだろうが、この3クールの間テレ東がかつてのアニメ黄金期を取り戻そうとしているのかどうかは解らないが、オリジナル作品に力を入れて展開した集大成としての姿がようやく形を以って見え始めたのかもしれない。
うん、次回予告だけで語りつくせそうな勢いだ(笑
まぁ、それではマズイので本編織り交ぜながら(ぇ
実際、怪しさを漂わせる美風と川島教頭だが、今回で白黒つけるという展開にはならなかった。美風は、マヤの生家取り壊しの話を聞いて駆け出す文明に対して、自分に振り向いてくれないことへの憎悪か、あるいは何かしらの目的で自分に振り向かないと困るのになびかなくなる文明への冷徹な視線のようなものを向けていた。
同じように怪し過ぎる川島教頭は次回予告でマヤ殺害の容疑者として美風に担ぎあげられた。
情報の発信源が美風である為に、
1)マヤを殺害したのは本当に川島教頭
2)マヤを殺害したのは実は美風
3)マヤを殺害したのはオカルトに絡む何か
4)マヤは実は殺されていない
と言う、ある種この4択になるのだと思う。大どんでん返しだと文明と言う線もないわけではないだろうが、さすがにあそこまでとぼけ続けて実は黒幕、ということはあり得ないだろうなぁ、と思うので却下。マヤの友人たちに関してもさすがにここまで来て裏切りはないだろう、と思うので却下。故に4択。まぁ、どの説もあまりに裏付けがないし、たぶん次回に答えは出ないだろうから、それぞれのお好みの選択肢を選んで本当にそうなるか次週を待ってみるのも良いかもしれない。
私は4)になれば良いなと思いながらも、たぶん2)だなと思っています。1)は確かにここまでの物語で美風と側近の黒服は怪しい工作をしていたが、あまりにもストレート過ぎると思う(物語的に、ではなくて、美風に証拠をつかまれるようなヘマをしないと思うという意味で)。
仮に2)だとした場合、物語を整理すると
・美風は実は宇宙人or未来人
・ノストラダムスの鍵は文明自身? 故に美風は若い女性の姿かたちをして接近した
・学長、マヤは何らかの理由でそれに気付いた為に殺害される
・怪しい川島教頭だが、学長を崇拝している風もあるので、実は最初から味方だった
(各種隠蔽工作は本物のオカルトが外部に漏れて学院が壊される危険性から?)
と言う具合になるのかな、と思う。
美風が宇宙人だった場合)
ノストラダムスの鍵が文明と言うのは、おそらく文明に眠る超能力こそが鍵ではないか、と。その力を引き出す為に必要なのは、大切な者の死と言う強烈なショック。
ショック症状で潜在能力を開花させ暴走させる手法は、リアルにあるかどうかはともかく、二次元では定番だ。暴走する文明のサイコキネシスは、スプーンを曲げるという領域から次元を超えた力を発揮し、空間を歪め、歪められた空間から美風の仲間の宇宙人襲来で、文明の知る2012年へ、と言う展開。
正史においてそのショックを引き起こすトリガーは、文明の母親の死のような気がする。だから今回もそうすればいいのだが、未来から文明が来たことを知って、文明の監視をしつつ逆に未来の文明を再び世界滅亡のトリガーとしようとしてもおかしくはないと思う。
美風が未来人だった場合)
単純にノストラダムスの災害を望む者たちがおり、美風はそちらの側のタイムエージェント。文明を鍵に接触させないよう監視しつつ、色仕掛けで籠絡してしまおうと企むも、やっぱりマヤが邪魔or文明の現地協力者であるマヤが鍵に気付いてしまったので殺害と言う形か。
こちらの方が物語としてはオーソドックスな気がするな。
あくまで一つの予測です。1)~4)全てで予測を立てることは可能ですが、そうすると無限に記事が長くなるのでとりあえず今回は一番可能性のありそうな2)と言うことで。
ちなみに4)を出したのは、一瞬映ったマヤ殺害のカットが微妙に違和感を覚えたから。大量の血だまりが出来ていたが、身体前面に目立った致命傷となった傷は見当たらない。そうなると背後から襲われた可能性か、あるいは髪の毛で隠れていた右目を銃か何かで撃ち抜かれた可能性になるが、そうなるとどちらの場合も目立って争った様子の無いマヤが口から吐血している理由が正直想い浮かばない(争った跡があれば、その際に口内を切ったとも考えられるが)
素人なんで解らないのだが、頭部の何らかの原因が致命傷だった場合、口から吐血するものなのだろうか? 背中から襲われた場合も、血だまりの位置から考えれば襲われたのは背中ではなく後頭部っぽい。高所からの落下という可能性もあるが、その割には身体の節々が綺麗だと思う。血だまりの位置は死体をズラせば良いだけだし、頭部破損で吐血する理由があるのならば違和感はなくなるのだが。
マヤファンとしては心中複雑なのだろうな、と思う。物語としては確実に進むしのだけど、そこに本当にマヤが死亡するなら、もうマヤはあまり関わってこない可能性もあるわけで。
いかん、とりあえず本編へ(笑
と言っても、本編ですが、実は前回記事+コメントで考察した展開に近かったので実は語るというほど語ることが無いのですよね。予想通りの展開だったので、すんなり観れた分、これと言って改めて考察するほどのことがあまりない。もちろん、隅々まで探せばあるのでしょうが、それは重箱の隅を突くような考察になりそうなので(汗
あかりのラストとマヤのラストはそれぞれ良い終わり方をしたな、とは思った。ジーンと感動してしまった。
ただ、私としてはマヤの文明への気持ちがもっと明確になると思っていたのですが、明確になりつつあるのは文明のマヤへの気持ちっぽいですね。これはいよいよ恋愛感情発展かと思われた矢先での次回予告はショックですwww
マヤは?と言えば、オカルト学院が実は父親からの壮大なクリスマスプレゼントであったことに気付きます。あかりとあかりの父親を見て、父親の気持ちを知って汲み取ることを覚えたマヤは、そこで初めてオカルト学院が何のために設立されたのか、という原点に辿り着いた。そして、父親と気持ちの中で和解しわだかまりが消えたところで、改めて文明とノストラダムスの鍵を探そうと決意を新たにするわけですが……。
確かに振り返ってみると、これってマヤにとって死亡フラグなんだよね。
もちろん、マヤからすれば父親を殺した犯人を見つけるまでは死ぬわけにはいかないでしょう。けど、マヤが当初オカルト学院に来た時の目的と心理状態を察すると、
父親との確執⇒今回見事に和解
学院を潰す!⇒父親からの大切なプレゼント=潰せるわけがない⇒却下
となるので、マヤが解決すべき問題の根底って全て解決されている。後から増えた目的はまだ残っているけれど、原点としての目的は達してしまっているわけだから、そりゃあまぁ死亡フラグだわな、と。
追記:いくつかのBlog様で「幽霊になって活躍するのでは?」という考察があって驚いたw さすがにその観点はなかったが、作品が作品だけにあながち無いと断言出来ないし、学長の前例とあかりの一例が出来てしまった以上、可能性としてはあり得そうだ。
9・10話の必要性は前回から多くのBlogで問われていたことだけど、物語としてマヤの死、あるいは一時退場が必然ならば、そうなる前にマヤの抱えていた問題を解決しておく必要性があったのではないだろうか?
それは9・10話にとどまらず、おそらく7話から4話かけて描かれてきたマヤの問題解決なんだと思う。そう考えると4話であそこまで嫌悪を抱いたオカルトと父親の確執を解決してしまうのだから、逆に「駆け足なんじゃないか?」って言葉も出てきてよさそうだが、どうなのだろうか?
なにはともあれ、次回から最終話までジェットコースターのように急転直下・高速回転のような目まぐるしい場面展開で私たちを楽しませてくれるであろう本作。そう言えば、今季で終わる作品の中では「けいおん!!」と並んでクライマックスを意識させてくれる稀有な作品かもしれない(後は割とのんびりムードが多いし)
次回予告は『蝋人形の館'99 川島千尋(小林ゆう)』
第11話『マヤの死』
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実写EDの
ふたりは死んでるor死んじゃうのかと思ってました。
スタッフのインタビューでもEDに伏線があるようなこといってたし。
それにしても今回の後のあの予告はインパクトあった~。。