伝説の勇者の伝説 第10話
『夕暮れ』
≪あらすじ≫
「お前は化け物なんかじゃない!」
暴走するライナにそう呼びかけるフェリス。破壊の限りを尽くすライナの攻撃を紙一重でかわしていくフェリスが、いよいよその足を止める。
フェリスの決死の想いはライナに届くのか……。
一方、ローランドではエスタブールからの実質的な人質として移送されたノア襲撃未遂事件が起きる。反国王派の貴族によるシオンを国王から引きずり下ろす策略だと見抜いたシオンは、国の利益を考えず利己心しか持たない反国王派の貴族たちの処遇を迫られる。
≪感想≫
フェリスはライナを受け入れた。
もうその事実だけで満足です(笑
フェリスがライナを化け物と呼ばない理由が、フェリスが抱える背景が見えない為にやや唐突感も否めないのだが、ここでは瑣末な問題なのだろう。
大事なのは、あくまでライナなのだから。
ライナは予想通り、なんとか複写眼の暴走から解放された後、フェリスを突き放して孤独になろうとした。
それはライナが選べる数少ない選択肢なのだろう。
ライナレポートには、フェリスが口にしたようにライナは“選べないこと”について述べている。彼にとって、選べることは少なかったに違いない。
両親や出生がまだ見えないライナだが、幼少期は複写眼の暴走で化け物と忌み嫌われ各地を転々とし、その後はローランドの訓練校に押し込められ、その後はまたしても複写眼の暴走で牢屋へ投獄された。
彼は複写眼と言う存在一つで人々から忌み嫌われ、誰も傍にいない・傍にいることが出来なかった孤独な人生を歩み続けた。歩むことしか出来なかった。彼は選べない人生を押しつけられたのだ。
そんな彼が選べたのは、せめて愛しい人たちを自分から遠ざけて、自分と言う忌み嫌われ暴走すれば殺してしまう存在から疎遠にすることだけ。
だから彼は、フェリスをローランドに帰して遠ざけようとした。フェリスとどれだけの月日、旅をしてきたのか解らないし、ライナがフェリスにどんな気持ちを抱いているのかも解らないけれども、フェリスがライナを「相棒」と口にしたように、ライナもまた普段どんなにイジられてこき使われていてもやっぱりフェリスを「相棒」と認めていたに違いない。
大切なモノほど遠ざけるというのは、矛盾している。
絶対とは言わないが、大切なモノは極力傍に置いておきたいと願うのが人の性ではないだろうか? それは人だって同じだ。大切な人とは頻繁に会っていたいし、一緒に傍に居て欲しいと願うものだ。
ライナはずっと孤独な人生を強いられてきた。仲良くなった人たちは、ここまでのライナの過去を観る限りはことごとく複写眼の暴走の前後に殺されて、シオンやキファと言ったごく少数を除いていなくなってしまった。その二人も今はライナの傍にはいない。
そんなライナだからこそ、大切な人を遠ざけようとする反面、それはライナが誰よりも“誰か”に傍にいて欲しいと願う気持ちの裏返しに思えてならない。
だからこそ、フェリスの言葉は届いたのだ。ライナの枯渇する人の温もりを、一見すれば無表情で傍若無人なフェリスが与えた。“茶飲み友達”と言う表現は何ともフェリスらしい表現だな、と思う。これを言葉通り受け取るのも良いと思うし、私としては一捻りして受け入れた。
フェリスにとって茶飲みは、イコールで団子が含まれる。本気なのか冗談なのか団子の為なら日の中水の中なフェリスが言う“茶飲み友達”って、「お前なら私が最愛の団子を食べる時に、傍に居ても良い」と言うことに思える。
そう考えるとフェリスが“茶飲み友達”として認めるって結構なレベルだと思う。異性としてか、人としてかはまた別問題だろうが、確実に“愛”がそこに入っていると思うから。
フェリスってずっとツンデレだと思ってたけど、ちょっと違うのかな。目に見えてデレる素振りはないけど、実は一つ心の裏を取って読んでみると、そこには愛情が隠れてる。たぶんこれから先もよほどのことがない限りは、無表情のままなんだろうな…読みがいがあるぜ!(笑
そんなフェリスだからこそ、そろそろ彼女のバックグラウンドも少し知っておきたい。まぁ、その前にやっぱりライナ&複写眼絡みなんだろうな、次回とか。ライナ以外の複写眼保持者、そしてその境遇は幼いころのライナに告示している。
今回の暴走後、フェリスに対しても妙にオドオドとして大人しくなったライナ。この事件に首を突っ込むことで、心情の変化が表れるのかもしれない。
第11話『悪魔の子』
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