伝説の勇者の伝説 第8話
『エスタブール反乱』
≪あらすじ≫
隣国エスタブールで起きた叛乱は、ミラン・フロワードが手引きしたものだった。それを見抜いたシオンは、エスタブール鎮圧を側近で、紅指のクラウと呼ばれるクラウ・クロム少将を命じた。
エスタブールの叛乱を利用して、ローランドの地盤を固めようと画策するミラン。その思惑を見抜きながら、シオンに出来るのは―――
≪感想≫
今回は、物語やキャラクターに関わるものではなくて、それとはちょっとまた違う視点から感想を。
今回のお話で、他の方がどう感じたかは解らないが、私は正論…ではないが当然の戦略だと思った。ミラン・フロワードが言葉と恩賞によって一人のエスタブールの側近に近付いて叛乱を起こさせた。でも、それはエスタブール内に不満が蓄積していることを見抜いているからだ。
統制が王制なので、現代社会と直接結びつけて言うことは出来ないだろうが、民や官僚に不満があったからこそ、叛乱にリーダーが立ち上がれば、それに兵士たちが着いてくるのである。
それを見抜いて謀反を起こさせ、それを鎮圧することでエスタブールの支配権を得ると同時に戦火を広げることで、反シオン派の領土に公に軍を送れる口実を作り、汚職や横領を炙り出そうとした。
それは国を統治する側からすれば、“あって欲しい”事態だと思う。
だってエスタブールへ進行する口実と、腐敗する貴族を一掃出来る口実を得られるわけだから。
だから、その戦略眼の素晴らしさが光ったと同時にミラン・フロワードの詰めの甘さが露呈した一話だと思った。
計略は誰にも気づかれないからこそ意味がある。
特にこの手の、裏の汚い仕事ならば、なおのことなのだ。それでもミラン・フロワードが偉いのは、この行動が自分の独断だと断言したこと。
汚い神輿を誰も担ぎたいとは思わないように、ローランド王国の神輿である国王のシオンは綺麗な英雄王であり続けないといけない。だからこそ、汚い仕事は率先してミランが行うのだろう。クラウはミランは必要ないと言うが、そんなことはない。どんな組織にも、組織がただの生温い場所にならないよう、厳しいことを言ったり、汚い仕事を請け負ったりする者は必要不可欠なのだ。
だが、計略が幹部にバレてしまうから、幹部の中で軋轢も生まれてしまっている。幹部も民も殺すことで全てを解決しようとするミランは、その戦略眼は一級品だが、戦略家としては二流に見えてしまう。
エスタブール叛乱で担ぎ出されたノアは、理想論者だったが一つだけいいことを言った。「国は民」と言うことだ。民があっての国。土地があっても、建物があっても、民が無ければ意味がないのだ。
もし、本当にエスタブールをローランド、否シオンに従わせるのだとするならば、人質の解放にシオンの威光を使うべきだった。シオンが直接出てくることは叶わないかもしれないが、人質を利用してそれをシオンの名や力で解放させることで、民に仕えるべき真の主がシオンであることを理解させるのだ。
そして先に挙げたように、それをより効果的に魅せる為には全ては偶然の産物で起きたように見せかける為に、計略を誰にも気づかせないことである。
本当はミラン・フロワードが糸を引いていたとしても構わない。彼が口にしたように気付かれなければ。ただ、彼は気付かれなければ人を殺しても構わないと言う形で告げているが、それだと二流。気付かせないのは、偶然の産物、つまり奇跡を人為的に引き起こしている面であるべきだ。殺人をバレなければ良いのはただの隠蔽に過ぎず、それ以上のものは生まないが、奇跡ならばそこに民は憧れ、着き従うのである。
ノアの自決では所詮、ことはエスタブール内で収まってしまう。それではシオンの力と名前はあってもなくても変わらなくなってしまうはずだ。
そうではなく、この状況でシオンはもっと強く地盤を固めることが出来たのだが、殺すことで全てを解決しようとするミランは、詰めが甘いな、と。
しかし、ククラウとノアのフラグは何か意味が?(笑
第9話『忘却欠片(ルール・フラグメ)』
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キャラの意思
> 幹部も民も殺すことで全てを解決しようとするミランは、その戦略眼は一級品だが、戦略家としては二流に見えてしまう。
これミランの強引さが見えて嫌な感じがありました。しかし、物語的にはこの後ノアの機転で助かるってところが面白かったです。
多分ミランは2流なんでしょ。結局勇者の遺物の力が無いと私はもう一つの人物だと思います。その人物のもう一つの物語を、ノアと言うこれまた足りない人物が補う事で話としてはすっきりまとまって面白かったです。
私はこのお話物語とはしては綺麗な組み立てを感じないのでどうもしっくりきません。
しかし、人物一人一人が出鱈目っぽく個人の意思で動いてるので、その分出てくるキャラに物語の駒ではなく、人間性を感じます。その点ちょっと面白いと思っています。
ただ難点はどの人物も今一歩の人物ばかりです…。
シオンも優秀な王となってますが、エリスの兄をきちんと部下として御し切れてないし。
ミランは仰るとおりでです。
クラウもどうも実直すぎるし。
あの二人はどうも役に立ってないと…。(ミランの様なやり方をライナが受け入れるわけも無いし、次週戻ってくるみたいですが、どう折り合いをつけるのか)
おそらくファンタジー世界での、リアルな政治を描くのを目指しているのかもしれませんけど。3国史などの歴史モノに比べるとどうも物足りない。
何か惜しいと感じる作品です。
これってテゴタエのある見せるものがあればもっとこの政治劇が映えるのですが。コードギアスのギアスを使った展開の方がリアルじゃないですけど、華がありましたね。
勇者の遺物中々面白そうなのですが、話の中心にまだ絡んできません。
物語のつくりとしてこの先多分絡むでしょ。でもその見せる展開があまりに遅すぎる。その辺り残念です。