刀語 第8話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[刀語(カタナガタリ)]
『微刀・釵』
≪あらすじ≫
伝説の刀鍜治、四季崎記紀がその人生を賭けて鍛えた完成形変体刀十二本を求め、無刀の剣士である虚刀流七代目当主・鑢七花(やすり・しちか)と美貌の奇策士・とがめが征く、刀集めの旅。
七花の姉・七実(ななみ)を倒し、七本目の完成形変体刀“悪刀「鐚」”を回収したとがめと七花は、いったん家鳴将軍の御膝下であり、とがめの邸宅のある尾張へと戻ることにした。そこで、とがめと七花は、とがめにとって因縁の宿敵でもある否定姫(ひていひめ)から、八本目の完成形変体刀“微刀・釵”の居場所を教えられる。
そこは、かつて四季崎記紀の工房があったと言う一級災害指定地域・不要湖だった。その場所を守る四本の手と四本の足を持つ日和号と言う名ののカラクリ人形。その人形こそが、八本目の完成形変体刀“微刀・釵”そのものだった―――
≪感想≫
原作未読なので物語としてのコンセプトは分らないけれど、とりあえずこの1時間に関して言えば“似て非なる者”がテーマだったのかもしれない。
とがめと否定姫は言うに及ばない。ウマが合わない、と言うとがめだが、本当にそれだけの理由であそこまで二人が険悪なら笑う。そして、本当にそれだけの理由であるならば、この二人の関係にどういう決着を設けるのかも気になる。
ここまで伏線を張り続けて、最後は手を取り合って~と言う展開も考えづらいから、やはり最後は七花が予想したようにこの二人は対峙するのだと思うが……。
もう一つの“似て非なる者”は、七花と“微刀・釵”だろう。人形として製作者も、それに代わる主もいないのに、ただ埋め込まれたプログラムのまま埋もれてしまった工房を守り続ける存在。
それは、かつて七花の父が彼に教えた、虚刀流として在るべき姿である、意思を持たない、感情を持たない“カタナ”と言う武器としての在り方そのもの。
でも、七花は七実との戦いで、完全に“カタナ”であると同時に一人の人間として成り立った。“感情”と言う不安定過ぎる、武器として内包するにはあまりに危険なモノを持ったからこそ、七花は七実に勝てた。逆に言えば、感情を持たない“カタナ”のままだとしたら、七実を超えることは叶わなかった。
七実に勝てたのは、七実がヒトとしてよりもカタナとしての在り方に近かったのに対して、七花はカタナとしてよりもヒトとしての在り方に近くなっていたから。どんな優れた武器でも、それを扱うのは人間であり、人間なくして武器が真価を発揮することはあり得ない。人間が武器を超えることはあっても、武器が人間を超えることはない。そんなことを言われているような気がした。
ここでそれを持ってくるのは反則だと思う。
結局、やっぱり七実なんだな、って。もちろん、七実がそこまで見越していたのかは解らないけれど、彼女のおかげで七花は人に一歩も二歩も近づけ、そしてカタナとしてもさらに高見に到達することが出来た。
着実に成長を続ける七花。その成長に、もちろん使い手たるとがめとは別に、その影には七実がいた。
そんな風に感じてしまう。
毎回思うが、クライマックスでの戦いでの七花の啖呵は鳥肌モノである。そりゃあ、とがめもコロッってオチるよね(笑
さてはて、物語はいよいよ佳境。真庭忍軍は残り三人となるが、鳳凰は健在。その鳳凰暗殺を命じた否定姫の下には、完成形変体刀の一つ“炎刀・銃”が(って言うか、すでに銃の時点で刀じゃねぇってツッコんじゃいけないんですかね/笑)。
そして、右衛門左衛門はかなりの強者であることが明らかに。
……しかし、そうか。完成形変体刀って全部否定姫の下に集められてるんですね。これで否定姫が最後の最後で裏切って完成形変体刀フル動員で七花ととがめに襲いかかってきたら、シャレになんないんだろうな(爆
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意志の力
> でも、七花は七実との戦いで、完全に“カタナ”であると同時に一人の人間として成り立った。“感情”と言う不安定過ぎる、武器として内包するにはあまりに危険なモノを持ったからこそ、七花は七実に勝てた。逆に言えば、感情を持たない“カタナ”のままだとしたら、七実を超えることは叶わなかった。
こちらはその通りだと思います。
> 七実に勝てたのは、七実がヒトとしてよりもカタナとしての在り方に近かったのに対して、七花はカタナとしてよりもヒトとしての在り方に近くなっていたから。どんな優れた武器でも、それを扱うのは人間であり、人間なくして武器が真価を発揮することはあり得ない。人間が武器を超えることはあっても、武器が人間を超えることはない。そんなことを言われているような気がした。
しかしこれは異論があります。前回の人と言う存在は七実の力を出し切るには脆すぎると言うそれ以上のものは無いかと。かつ七実は普通の人より脆い存在でしたから。上記の事を認めてしまうと、前回の話が無かった事になってしまう気もあるので…。
七花が実力を出し切るにはカタナと言う存在ではなく意思を持った人と言う存在になるのが理想だったと言うのは納得できますが、それをもってそうではない七実は弱いのだというのとは違うと感じます。それが個性ってものじゃないかと思うのです。
確かに話としてすっきりしてて気持ちが良いのですが、それだと前回の限界を超えたため、肉体の崩壊みたいな描写の意味がなくなってしまう気がするので…。
七花は戦う理由に単純な自らの意思を感じる事が出来る対象が欲しかったんでしょうね。それがとがめだったと言う事かと。七実にそれがあるとすると七花だけでしょうね。だから戦うのかと。七実の場合に意思が無かったというより、機械的になるのにふさわしい理由だった気がします。奇妙な愛情表現にも思えます。私はカタナに近いって考える月詠さんと変わりませんけど。でもマニワ虫組とやるよりは七実燃えていたと思いますよ。
七花はとがめへの愛の歌で頭ハッピーになってますけど、実際は機械ゆえの応用力の無さで負けています。意思が知恵を生み出すそういう次元の事で、七花の言う意思とは別物だと思います…。意思って言えば意思なんだけど…って感じで見てましたけど、勢いがあったので面白かったですよ。