閃光のナイトレイド 第13話(最終話)
『せめて、希望のかけらを』
≪あらすじ≫
新型爆弾を上海へ投下することで抑止力としたい高千穂勲。そのやり方にどうしても納得出来ない葛は、アジトへと侵入した葵と三度再会を果たす。
一方、久世と戦っていた棗。何とか久世を退けることには成功したのが、凶弾に胸を貫かれて―――
葵の言葉に心動かされた葛は、葵、さらには途中で合流した雪菜と共に勲の下へ向かう。そこにいたのは、勲と、信託が下った静音。だが、そんな彼らを柱の陰から見つめる複数の影があって―――。
≪感想≫
いよいよの最終回。
色々とありましたが、やはり史実は変わらない。前にも述べたが、それは史実をベースとした作品の、ある種の定めに近い。
最終回としては、実は私は結構満足している。1930年代と言う非常に危うい世界観と特務機関と言う特性上、全員が生き残って笑ってハッピーエンドと言うのは、ちょっと想像出来なかったし、それならそれでどこか不自然さを感じたかもしれない。
棗は死に、葵と葛は姿を晦まし、静音と桜井は記憶を失った。
上海に戻り、再び姿を現したのは雪菜ただ一人だったわけだ。
そこに、激動の1930年代と言う時代背景に則した最終話の姿があると思えないだろうか? あの時代に限らず、特務機関―――スパイなんてやっていれば、生き残る方がはるかに難しいのだ。まして、雪菜のように表舞台に戻れる可能性など皆無。そんな部分が暗示されているようにさえ思える。
とはいえ、第1巻には事実上の0話と言えるプロローグが収録されるなど、DVD・BD特典にも力を入れるアニメノチカラ。最終巻にはエピローグが入る?と信じています。
私がこの作品で最も評価しているのは、“超能力”と言う設定を組みこみながら、“超能力”が中心となる物語の立ち回りにならなかったことだ。どうしてもこういう超能力・異能力が設定として組みこまれた作品は、戦いの中心も物語の中心も、そうした“超能力・異能力”になりがちだ。
でも、本作にはそれがまるでなく、そこには政治だったり、兵器だったりと冷酷なほど現実的で、そこがまたこの作品の魅力なのだと思う。
本来、兵器も、そして超能力もツールの一つにすぎない。大切なのはどちらもそれを扱う人間である。超能力を扱う主要四人、そして高千穂、桜井。彼らの、人間性としての対比もまた、そうした部分を強く明示させてくれたと思うし、この作品の本質ってここじゃないかな、って思う。
何かを扱う・何かを行う、それらすべてに共通して大切なことは、その中心にいる人間自身である、と。
改めて言われると当たり前だけど、やっぱり人としての大切さってあるよな、と思います(これは63話の鋼の錬金術師でエドが、錬金術の有無に問われた時に、あっても無くても人間だと答えたことに似ている。錬金術なんていう特殊な力があったとしても、それが扱うのは人間である以上、あっても無くても人間が大切であると言う本質。そして仲間の大切さが語られたと思ってる)。
DVDの特典を期待しつつ、とりあえず1クールの間、監督、スタッフ、CASTの皆さま、お疲れさまでしたm(_ _)m
P.S.近いうちに総評とは別に、考察記事も作ります。主に主要キャラのその後を妄想するモノですが(笑
≪TB先 参照リンク(URLアルファベット順)≫
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葛の「裁けるのは時の流れだ」に一票。結局、何が正しいかなんて後にならなければ、いや後になっても分からないのが歴史ですよね。
スパイアクションという話でしたが、後半はどちらかと言えば個々に焦点を当てていて、私もそれが非常に良かったと思います。人間というもの、世界というものがうまく出ていて、アニメの範疇を超えたドラマ、映画、文学のようでした。公式ブログで6.5話の他にもう一つ話を作るというのがあったのでそれがED後だといいですね。
にしても、今までのED映像って、きっと叶えられなかった、叶えたかったもう一つの未来なんでしょうね。改めて見ると泣けてきました