2010FIFAWC南アフリカ大会 ポルトガル 7-0 北朝鮮
- ジャンル:[スポーツ]
- テーマ:[2010年FIFAワールドカップサッカー]
7得点で圧勝した
ポルトガル
さすがですヘ(゚∀゚ヘ)
うーむ、やっぱFIFAランク一ケタ台の強豪国は調子に乗せると危険が大き過ぎる。ブラジルを2点に抑え、1点一矢報いた北朝鮮が、完封されてしかも7得点を許すと言う事態。
これで、いかに日本がオランダ(FIFAランク4位、ポルトガルは3位)を1失点で抑えたことに意義があったか理解していただける方も増えるだろう。まぁ、北朝鮮のFIFAランクは100位以下だったはずだが、元より国内外の状況によって国外試合数がそもそも限られていそうな国だ(ごめんなさい、現状は知らないですが)。
実際、今日の北朝鮮(特に前半)を観て、そこまで極端に悪いと思った人は少ないだろう。まぁ、3点目を取られて以降はともかくとしても、だ。
1対1でのボール際での粘り、フィジカルでの強さ、身体の遣い方の巧みさ。
それ一つ一つを取り上げれば、おそらく日本代表選手よりも上の選手だって普通にいたと思う。実際に前半を観た人が、後半でこれだけの大差がつくなど予想もしないはずだ。それくらい、今日の北朝鮮の出来だって悪くなかった。
では、どうしてこうなったのか?
要因として私は3つ挙げたいと思う。
1)圧倒的なポルトガルの攻撃力
2)北朝鮮の守備への集中力切れ
3)組織力
1)は、もう言うまでもないだろう。中盤だけで言えば世界最高峰とも言われるタレントを要するポルトガル。加えてC・ロナウド選手がここまで1年4カ月代表ノーゴールだったにも関わらず、自分のゴールではなくチームとしてのゴールを優先して、アシストやパサーに徹する場面があるなど、“個”そして“組織”としての攻撃力がポルトガルはずば抜けていた。
2)は、前半に1点取られたことで北朝鮮が攻勢に出た。しかし、攻勢に出る分、DFラインを押し上げることで相手に付け入る隙を与え、それを埋めるだけの守備での集中力が途絶えてしまった。もっと簡単に言えば、極端な話北朝鮮は前半は、攻撃:守備=2:8くらいの感覚でやっていたのに、後半は点を取らなくてはいけなくなったので攻撃:守備=4:6くらいにまで能力、集中力を分散した結果、やられてしまった。
3)は、言葉の通りである。特にDFにおける組織力で、ポルトガルの攻撃に対する組織力を上回れなかった。DFはラインこそ引いているが、日本のように複数人で挟み込んで取りに行くケースは少なく、DFとMFのラインによるブロック形成も甘かった。
ここから、日本がどうしてオランダに1点しか取られなかったのか、も見える。オランダの攻撃力も、ポルトガルと同等かやや劣る程度と言える。それほどレベルが高い。それに対して日本は、高い組織力と最後まで集中力を持った守備が出来たこと。それが要因だと言うことだ。
でも、北朝鮮の選手たちも実に健闘した、と言いたい。前半のまま試合が進めば、おそらく対オランダ戦での日本と同じかそれ以上の評価を北朝鮮は得たことだろう。あくまでIFで仮定の話には意味はないのだが。
それでも、ギリシャ相手に完勝しアルゼンチンに対しても攻めの姿勢を崩さなかった韓国、ブラジルに一矢報いポルトガルにも途中まで善戦した北朝鮮、カメルーンに勝利を収めオランダに1点しか赦さない鉄壁の守備を見せた日本。
少なくともグループリーグにおいては、アジアのサッカーレベルを良くも悪くも内外に知らしめる結果となっていることに、アジアに住む一人として誇りに思いたい。
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