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刹那的虹色世界

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.[DVD]

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 
EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.[DVD]


EVA2.22


ようやく発売になりました。

公開から約11カ月。ただ、中身はそれに見合うモノなのかな、とも思います。私は、BDは見れないのでDVDで。まぁ、それでも十分満足する内容です。改めて、何度も劇場で観た『破』と言う作品を自宅で観ると言うのは、ちょっと違った感覚もあるし、DVDなので気になったところは止めたり、巻き戻したりも出来て、より細かく自分の気になったところまでじっくり観れた感じです。


本DVDにおいて、最大の魅力はAR台本がDVD内に収録されていたことでしょうか。これは人によって価値観が変わる追加要素でありますけどね。
SFの世界観や設定と言うのは、もちろんヱヴァの世界も独特の設定があります。特務機関ネルフや使徒と呼ばれる生命体、そして表向き使徒を倒すために作られE計画によって誕生したEVAが、この世界では特に目立った現実世界とは違うSFならではの世界設定と言えるでしょう。

しかし、そう言った世界観を通常私たちは劇中のセリフや表現、あるいは劇場公開作品ならばパンフレットや公式の設定資料集などで確認しないと解りません。

日本語は、同音異語が多量にある言語です。まぁ、平仮名と漢字が入り混じって漢字も同音で意味の異なる物が山ほどありますからね。
そんなときやっぱりセリフだけでその意味を聞き取ったり、しっかりとした漢字表記による意味理解は、専門用語や同音異語を生みやすい単語が多いほど難しい。

また、劇中だと早口の場面があったり、聞き取りにくかったりする場面も多い。

そう言った時、やっぱりAR台本は自分の目でちゃんとどんな表記がされている単語なのか、専門用語なのかを確認出来るので、SF世界の世界観や設定に興味を持つ自分なんかにすれば、かなりご褒美な特典ですw

あとは未公開カット4シーンとラストのバージョン違いが1本入っており、『Rebuild of EVANGELION:2.02』と題して絵コンテからCG作成、処理まで一部の手順が描かれていたりと、特典も十分に豪華な仕様です。


劇場版を観た方も、見逃した方もぜひとも手にとって観てほしい一本。


劇場公開当時の感想はこちら⇒ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破


以後、追記はヱヴァ劇場版と言う作品について&各キャラの感想+次回作の展望予想です。


※以下かなりの長文です。極力フォントの大きさ変更や色変更を使っていないので読みにくいかもしれません


■新劇場版『破』と言う作品について■
劇場公開作品は、その尺がおおむね二時間前後。その尺の中に、物語を埋め込まないといけない。ヱヴァ新劇場版の場合は、四部作(実際の公開は三部)ではあるが、それにしてもアニメ+旧劇場版の展開を全て補えるわけではない。しかも、ヱヴァと言うのは一般的に観てSFロボット作品に分類される為、ロボット戦闘シーンが欠かせない。

ヱヴァの構成要素は主だって二つだろう。『ヱヴァと使徒の戦闘シーン』と『14歳と言う精神的に不安定な思春期の少年少女の心模様、そして成長』。この両者を共存させる為に、極端な話、ヱヴァは二時間前後の作品の中で一時間ずつ割り振るわけだ(乱暴な分割だが)。わずか一時間で心理描写を描くことの難しさは想像に難くない。まして、ヱヴァのメインキャラとされるチルドレンは三人、劇場版でマリが加わって四人なのだ。

そう言った意味で、『破』の主要チルドレン三人の心模様の展開の速さと無駄の無さは絶妙と言える。ヱヴァと言う作品により多くのウェイトで、心理描写を挙げる方々にとっては、厚みが足りない・掘り下げが足りないというのかもしれないが、私からすれば絶妙なバランスだ。

手っ取り早く、解りやすく言えば、展開がこの上なく速いのである。可及的速やかに、そんな感じ。例えば嫌悪していた相手や事柄に対して、数カット後の戦闘シーンを経てチルドレンは成長し、嫌悪していた相手に歩み寄ったり、事柄に対して理解を示したり。
だから解りやすい。尺の限られる劇場版において、解り易さは一つの要だと想う。

本作においては、シンジ・レイ・アスカ。この三人の心の移り変わりだろう。

ゲンドウとの関係において信頼・失望・脱却を経て、自らの意思でEVAに乗る意味を得たシンジ。

シンジとゲンドウの狭間で自分を観てくれるシンジに対する信頼・羨望・好意を経て人らしい感情を得たレイ。

孤独・仲間・信頼と言う、自分が人として見失っていたものをチルドレンやミサトを通して見つけたアスカ。

これを巧くそれぞれのストーリーに絡めて表現しているのだから、凄いとしか言いようがない。

言葉として書き出してみて改めて感じるが、やっぱり人と人との物語は『信頼』と言う名の絆が軸なんだな、と思ったり。


またこれは『破』だからこその展開だろう。

『序』ではTVシリーズをなぞった部分がほとんどの為、こうした展開は少ない。また次回作『Q』においては、シンジとレイは開始当初は初号機内で凍結、アスカは精神汚染を懸念されて隔離処理&治療中で、その登場はおそらく物語の中盤以降となるはず。
そうなると、『Q』ではマリやカヲルと言った新キャラ・既存キャラでも出番の少なかったキャラが、あの世界や人類補完計画、使徒などに対する見解や意見を述べたり、確認したりする話になると想っている。

だから、ある意味で主要三人のチルドレンに集中的にスポットを浴びせることが出来た『破』だからこそ出来た単純且つ明快な心理描写だったのではないだろうか。



■各キャラへの感想+次回作での展望予想■
主要キャラに関しては、劇場感想でも書いていますが、まぁそれを踏まえつつ行きます。

▼碇シンジ▼
TV版との差異が見えにくいけどしっかりあるキャラクター。見えやすいのはきっと、第九使徒(新劇場版換算)以降だろう。

簡単に言えば、自分の意思がハッキリしているシンジ。これはTV版を通してほとんど見られなかった姿だろう。一時期某動画サイトのコメントで「パネェッす、シンジさん」なる言葉が流行ったとか流行らなかったとか。

TV版では、新劇第九使徒に当たる第十三使徒戦後にネルフを一時離れるわけだが、その際にも印象として「もうEVAには乗りたくない」「戦いたくない」など『~~したくない』と言う願望を表現する口調が目立った。
だが、新劇場版では明確に「EVAには乗らない」「誰とも笑えない」と『~~しない』と断言する口調となっている。ちょっとした違いに見えるが、言葉に隠れた願望か断定かと言う意思の違いは結構大きい。

その後、再度EVA初号機に乗って出撃、戦闘、覚醒、レイ奪還と戦う目的を(一時的でも)得たシンジの心の強さ、決意の固さを示した。これもまたTV版、旧劇場版通してここまで強い意志を持ったシンジなどほとんど観たことがなかったわけだから大きな違いなのだろう。

『Q』では、おそらくレイと一緒に初号機内にいるまま凍結からスタート。プラグ深度が汚染域を突破して、リツコ曰く「ヒトに戻れなくなる」らしい領域。それはシンジのヒトとしての進化を意味するのか、退化を意味するのか。神となるのか、使徒となるのか。
どの道、カヲルは色々な意味でシンジに固執しそうだから、何かしらの展開がこの二人の間でもあるのだろう。

初号機に関して言えば、凍結方法が槍でぶっ刺すやり方なので、ゲンドウなどの独断での解除は不可能だろう。最悪、凍結解除と同時に再度覚醒する可能性もあるので、EVA初号機の出番がラストまでない、という展開もゼロではない。コアに眠るであろう碇ユイが今回はどういった形で物語に干渉してくるのか。同化したレイはどうなっているのか、と言う疑問もある。

ちなみにDVD付属のブックレットをみると、どうやらクライマックスでの初号機覚醒は第一覚醒と言うらしい。つまり、第二覚醒や最終覚醒がある、ということである……おそらくだが。

そう言えば、予告でシンジの姿は一度も出てこなかったな、とか思ってます。最悪『Q』だと姿形は未登場と言うことも。TV版通りならサルベージ計画が発動するはずですが……。



▼綾波レイ▼
『序』を経ているということもあって、シンジへのデレが超速化したレイ。その存在はおそらく『ハルヒ』の長門からなのだろうが、その源流を辿った結果としてレイ=クーデレと言う認識がされているとか、いないとか。

でも、その認識の正否は別としても、現代風に言えば綾波レイは良い意味でTV版よりも軟化して、正しくクーデレと呼ぶにふさわしい展望を、『破』の中だけで見せてくれたわけだ。

序盤の綾波らしい態度から、社会科見学や学校でのシンジの手料理を堪能し(シンジの為に←ここ重要)シンジとゲンドウを和解させようと奮闘し、シンジがEVAを降りた後もその戦う理由はかつてのゲンドウとの絆ではなく『シンジが二度とEVAに乗らなくても良いように』と言うシンジへのデレであり、ラストではヒトの領域を突破して迎えに来たシンジに完全にデレると言う……もう何だよ、この可愛過ぎる生物ッ!! と言う具合である。

劇中セリフ『ぽかぽか』にヤられたファンはきっと無数にいるはず。これをわずか二時間の劇場作品に詰め込むのだから、クールからデレまでの展開が速くて余計にインパクトが強い。TV版は尺があったので良くも悪くもクールな期間が長かったから。


『Q』ではシンジ同様、冒頭は初号機内で凍結だろう。ただし、シンジとの違いは、彼女には器のスペックがあること。予告で、学園ヱヴァのような制服を着た中学生らしき綾波とまだ小学生低学年くらいの綾波×3がいることを考えると、ゲンドウが己の計画の為に、レイを本当の意味で量産している可能性もある。つまり、TV版での三番目のレイ登場の契機が、TV版のようなレイの自爆ではなく、レイが取り込まれたこと・レイがゲンドウよりもシンジを選んだことを契機としているわけである。

もちろん、ゲンドウの計画がTV版と新劇場版で違いを見せているので一概には言えないが、両作品通してゲンドウのレイへの固執は変わらないのだから、やっぱりどちらの場合でもゲンドウの計画の最終段階に綾波レイと言う器は欠かせないのだろう、と思う(詳細は後述)。

あと、レイとしての物語は実は『破』で完結したとも思っている。だって、彼女の想いはある意味決まったも同然であり、TV版で言う二人目のレイの最終精神状態+αくらいの勢いなのだから。もうゲンドウに縛られずに、彼女はシンジの為にEVAに乗るはずなのだ(乗るEVAがあれば)。

零号機は残念ながら再登場はないだろう。本当に残念であるが、TV版でも零号機は最初の戦線離脱をした機体なので、そういう役回りなのだろう。



▼式波・アスカ・ラングレー▼
TV版と劇場版でその人格設定が最も異なる人物。プライドの高さはそのままに、周囲への調和や協調性が決定的に欠けているのが明確な違いだろう。劇中(と言うかDVD版の特典の中だが)で十年間EVAの操縦訓練を受けていた、とかユーロ軍の大尉だとかそういった肩書の大きさは、そうしたアスカの孤立した部分、実績や力により拘る部分に反映されている気がする。

レイとは対照的に、ツンデレ源流の一つとされ、現代風に言えばやっぱり劇場版でもツンデレなアスカ。同居と第八使徒殲滅戦を経てシンジに心を開き、距離を縮める様は、これ以上なくツンデレの典型例だろう。新劇場版だとアスカ転向当初が一人で携帯ゲーム(訓練か?)をしていたのに、その後はクラスメイトから良い争いを茶化されるくらいにまで距離が縮まっていたことを他者が認めているのだから、そう言った心の移り変わりはより明確に見えた気がする。

そして、お弁当のシーンでシンジがレイにも同じものを作ってきたと知ると嫉妬して食べるのを辞めたり、レイの気持ちを知ると敢えてその恋心(?)を後押ししたりと、シンジへの想いとレイへの嫉妬と、でもそう言った部分を超越したヒトとしての二人の存在を少しだけ認めたりと、心の成長幅はシンジ並みに大きい。TV版では精神崩壊などもあって『プライドだけが高い女の子』とも捉えられがちだったアスカだが、新劇場版では完全にシンジやレイよりもちょっと大人な、プライドとその責務と多少の余裕を兼ね備えた魅力的な女の子になった気がする。

まぁ、アスカ派の人からするとアスカがシンジ争奪戦から身を引いたことは残念なのか?

『Q』では、やっぱり『破』での精神汚染危惧と治療のための隔離から始まるはずなので、冒頭~序盤の登場はおそらくまずないだろう。出てきて中盤以降。予想だとクライマックス前の終盤前後じゃないかとも思っているが。
左眼は眼帯あり。包帯による痛々しいけが人少女描写はレイの十八番だと思ったが、アスカにも? 

実際予告映像を純粋に信じるなら、彼女は彼女のまま戦線復帰してくれそうだ。アスカファンにとってはそれだけが最後の救いとなった『破』だっただろうか。

2号機の登場はやや怪しいか。損壊は激しいが、零号機喪失・初号機凍結・3号機殲滅ではネルフとしては2号機を直すしか戦力立て直しはないわけだから、修理して再登場の可能性もある。まして、アスカが再登場するなら劇中序盤で修理開始→クライマックスでアスカと共に再出撃、の展開もあり得そうだ。仮説5号機のような、何やら義体パーツを使った、全く違った2号機像になる可能性もある。



▼真希波・マリ・イラストリアス▼
新キャラ。坂本真綾さんのCVがとてつもなく心地よく感じるキャラ(笑 ヱヴァと言う世界観にはやっぱり新キャラらしく今まで居なかったタイプのキャラクターだろう。

何だかんだで登場した新キャラだが、印象はやっぱり『底が見えないキャラ』だ。ある意味、腹黒さ・底の不透明さで言えば加持リョウジにさえ匹敵するのかもしれない。
それはやっぱり、彼女の言う『子供の事情に大人を巻き込んでいる』と言う物言いだろう。
彼女には彼女の計画があるようにしか思えない。もちろん、その計画は人類補完計画ではなくて、それに多少なりとも関わりを持ちながらも、それとは別種の計画だと思うが。

『破』では、ある意味『お披露目』としての立ち回りだったと想う。

仮説5号機を操縦し、意味深なセリフを残しながら、日本への密入国を図り、そしてEVAの裏コードを知る人物。

怪しい。
この上なく怪しいキャラクターだが、それが可愛い女の子だとそのギャップに参ってしまうのだろう。裏コードのザ・ビーストとか観ると、意外と現代風に言えばヤンデレ化しそうな気がするのは私だけか?

さりげなくシンジと初接触を済ませている。ここからレイを巻き込んで恋愛劇にはさすがに発展しないだろうが、新キャラとしての意味合いが与えられるとすれば、必ずシンジと重要な出来事やシーンでの絡みがあるはずである。 

『破』では『お披露目』と表現したマリだが、『Q』では逆にそこから掘り下げが始まるのだろう。
彼女の目的、彼女の出生、彼女の正体。
そう言った部分が、『Q』の中で一つのテーマになることはおそらくほぼ間違いないだろう。何せシンジ・レイに関して言えば、あの『破』でそのままサードインパクトが起きても十分最終回になり得る展開だったのだから、ある意味彼らの物語は一つの区切りと完結を迎えている。アスカが当面隔離処理となると、スポットライトが当たるのは必然的にマリとなるだろうからだ。

仮説5号機、2号機を失ったマリ。Mk.6に帯同する8号機のパイロットが彼女となる可能性はありそうだ。ユーロ所属と言う扱いになっているが、そのあたりはどうなるのかと言うのも最初の注目なのかもしれない。



▼渚カヲル▼
『序』では一瞬、『破』では登場のたびに意味深なセリフを残す、相変わらず『エヴァンゲリオン』と言う作品において、登場カット数の少なさの割には最大の謎でありキーパーソンであることは変わらないらしい。

登場カットが少ない分、実は考察し易いはずなのに、発言が謎めいていて考察し辛いキャラw

ゲンドウたちに向けてはなった『お父さん』の言葉の真相はマジで掴み辛い。

ただ、カヲルが言う『今度こそ、君だけは幸せにしてみせるよ』と言う発言は意味深だが、視聴者にも考察出来る隙間を与えてくれたのだと想う。『今度こそ』と言う言葉があると言うことは、『前回がある』と言うことだ。その前回が意味するのは、現時点でやっぱり旧劇場版でありTV版なのだと想う。あるいは、それに類似した幾つモノ未来の結果をカヲルは知っているのだろう。

そうでなければ『今度こそ』なんて言葉は使わないはずだ。

一見すれば単にシンジの味方であり、多くのファンがカヲルはシンジの味方であって欲しいと願うのだろうが、それでも不安要素はある。
カヲルの言う「幸せ」とは何なのか、という部分だ。カヲルの表情が、TVで多くみた余裕のある微笑みではなくて、何か冷たさがある決意の表情なのか、それとも冷酷な結果も厭わないのか、そんな表情に見えるから不気味なのだ。その「幸せ」が必ずしもシンジが望む形での「幸せ」とならない可能性も否定出来ないのではないだろうか。

『Q』ではおそらく序盤から登場。Mk.6でターミナルドグマを降りるとなると、やっぱりオリジナルのロンギヌスの槍の入手が目的か。そう言えば、『破』ラストで使った槍は、改めてみるとロンギヌスの槍に酷似していますね。レプリカ?
また、キールたちが言う『完成されたヱヴァンゲリヲン』が本当にMk.6を指すならば、ターミナルドグマを降りる意味は大きくなる。

もちろんそれでサードインパクトを起こすことはおそらくないだろう。サードインパクトは、劇中リツコがクライマックスで語ったように新生命の誕生であり、それまでその世界にいた旧生命の消滅を意味する。カヲルが新劇場版でどのような存在なのかは不明だが、TV版同様タブリスならば彼によって引き起こされるサードインパクトは新種として使徒が残り、人類が旧種として消滅することだ。さすがにそれは幾らなんでも『シンジの幸せ』にはならんだろう。

ただ、Mk.6は初号機第一覚醒時と同じエンジェル・ハイロゥ(天使の輪。天使の一般的なモチーフとしてイメージされる頭上に浮かぶ光の輪のこと)が浮かんでいた点を考えれば、ゲンドウも『製造方式が他とは違う』と断言したように、他のEVAとは一線を画すのだろう(呼称の仕方も違うし)。
それにカヲルが乗ると言うのも意味が大きい。

マリと並んで彼の立ち回り次第でおそらく物語はどうにでも変質する、キーパーソンで有り続けることは間違いないだろう。



▼碇ゲンドウ▼
劇場公開時の感想でも書いたことだが、TV版と比較して人間味が増している。第十使徒襲来の際に、初号機ケージまで走ってきたシンジの「父さん!」の言葉に、思わず後ずさったり、ユイの姿を投影したとはいえ、彼からすれば気にすることでもない食事会を了解したり。

ちなみに後者は、シンジの精神状態を崩壊させて心を欠けさせることで補完計画の依代とするのであれば、断ることは実は得策ではないので策謀ともとれるのだが。ただTV版とはややゲンドウの計画も、到着点は同じでも過程が違いそうなので断言はできない。

『Q』では、おそらく更なる策謀に走るだろう。『破』のラストが彼の望む計画の一部だとしたら、Mk.6の登場でその計画は中断され、計画の要であろう初号機は物理的に凍結されてしまった。TV版での凍結は物理的と言うよりも、S2機関を得て不慮の展開で初号機を失いたくないと言う精神的な凍結の意義が大きかったから、その違いは明確であり、ゲンドウにとっても大きな意味を持つ。

また、彼にとってはレイが自分の手を離れてシンジに着いたことも大きな意味を持つのかもしれない。TV版ではレイの存在は彼の計画にとって必要不可欠で、最終段階のさらにぎりぎりラストまで喪うわけにはいかないものだった。新劇場版でも同様の存在意義が綾波レイにあるのならば、予告にあったように第三・第四の自分に従順な綾波レイを作っていてもおかしくない(まぁ、あの予告が必ずしも現実世界とは限らない。マリも同様の空間にいること、空間背景がちょっと現実離れしていたこと、綾波の制服が違うことなどからヱヴァ恒例の『電車内での自分自身の内面との邂逅』のような内面的なシーンの一つとも取れるし)。

予告では何やら旅に出た模様? 過去の回想ではないならば、日本などの国家軍や国連によってネルフが接収される際に冬月と共に逃亡した、とも捉えられるか。



▼ネルフ▼
関係者が監禁されることが予告で明らかになっている以上、おそらくネルフそのものに外部の手が加わる可能性がほぼ確実だろう。直接キールなどが乗り出してくるか、彼らの息がかかった国連の人間などが赴くか。

ネルフの接収を試みる展開は、旧劇場版に近い。

今回は特に抵抗などはしないようだ。抵抗するにもしてもそれだけの設備も装備もないか。
第三新東京市は陸上、ジオフロント共にほぼ壊滅。本部施設も地表施設は消滅で、地下施設がかろうじて残っているだけだ。司令部はTV版同様、第十使徒の侵入で破棄されるだろうし。
これで投降を促されれば、そりゃあ抵抗もしない。

ミサトはまたしても真実に近づいて独自行動開始か。加持は、誰かに対して珍しく『喜』以外の感情を露わにして銃を向けていた。相手はミサトかマリか、あるいはカオル、それともゲンドウらか?

仮にネルフが接収されてしまい、ネルフ職員(ミサト・リツコ・マヤ・日向・青葉など)がその役目を失ったとしたら?

そうしたら、今度はTV版では描かれることがなかったネルフ職員による使命感での再起や本部奪還と言う、旧劇場版の戦略自衛隊とはちょうど真逆の立場で描かれることもあるのではないか? アスカは隔離されていたわけだが、隔離施設からのアスカの消失、そして復活と言う予告があるところを見れば、ネルフ職員が本部奪還の際に救出した、とも考えられる。

立場が真逆になる、と言う手法は『破』でも用いられている。例えば、第十使徒ゼルエルとEVAの捕食と被捕食の立場の逆転だ。TV版では初号機に捕食されたゼルエルだが、新劇場版では逆に零号機を捕食する側に回った。
ならば、旧劇場版では本部に攻められる側だったネルフが、新劇場版では本部を攻める側に回ってもおかしくはないだろう。むしろ、そんな展開になれば燃える(ぉ

どちらにせよネルフに関して言えば、ここから先はTV版・旧劇場版との比較が出来ない展開になる。ネルフが他組織に接収される前例がないからだ(もちろん接収されると決まったわけではないが)。だからこそ、旧劇場版では語られなかったIFとしての要素がより強くなる組織となると想っている。

そう言えば予告にあった『運命を仕組まれた四人の子供たち』って二つの意味で取れる。子供たちと言う単語からEVA操縦者のチルドレンであることは間違いないでしょう。そうなると、その四人ってどうとでも捉えられる。

だって

4th(カオル?)、5th(マリ?)、6th、7th(新キャラか? あるいはトウジなど既存キャラのチルドレン化か?)と言う新キャラ構成による四人と捉えられがちだが、四人だったら

1st(レイ)、2nd(アスカ)、3rd(シンジ)、マリorカヲルで四人のチルドレンにもなるのだ。むしろ運命を操られて仕組まれた子供たちと言う意味では、こちらの方がしっくりくるくらいだし。

ぶっちゃけこれ以上新キャラが出ると、心理描写がキツくなりそうだから、個人的には後者を希望したいですがw



■最後に■
新劇場版として新しい伝説をスタートさせたヱヴァ。『序』では敢えて旧シリーズと同じ構図を辿るリメイク要素を強めながら、『破』ではその道筋を少しずつ旧シリーズから変えてきている。

碇シンジと言う主人公キャラクターを中心に見れば、さほど旧シリーズと大まかな展開は変わらない。

だが、そこから少し離れると新キャラが居たり、この時期には登場しないキャラがいたり。新しい道を選んだヱヴァ。

誰もが気になるのは、やっぱりその物語の着地点だろう。

旧シリーズの終わり方には、本当に賛否両論が巻き起こったモノだ。おそらく今回の終わり方もそうなるような気もしているが、予想の斜め上を行ってくれると信じているので、もしかしたらヱヴァでは絶対にないと想っていたハッピーエンドもあり得るのか?とか(個人的には期待したいなぁ、と。ヱヴァと言う作品の物語として面白いかどうかはやや厳しいが)。

まぁ、それでも今はとにかく、『破』を見つめなおして、『Q』を待ちたい。

Comment

NoTitle 

わー!
めちゃくちゃ買いたくなりました★
でもまだ学生やってる歳なんで
お金が・・・・
  • posted by ran 
  • URL 
  • 2010.05/27 18:00分 
  • [Edit]
  • [Res]

 

自分はBDを買いましたよ、流石の映像美……なんでしょう、ブラウン管だけど(挨拶)

ラストのシンジさんに燃えなきゃ男じゃあないですよね、まあそれ以外にも見所が在りまくりですが。
ところでフィルムはどうでしたか? 自分はアイキャッチでした、いわゆる文字シリーズです。
  • posted by ユT・Lキ 
  • URL 
  • 2010.05/27 23:43分 
  • [Edit]
  • [Res]

>ranさん 

>めちゃくちゃ買いたくなりました★
買っちゃえYO♪

とまぁ、無責任な発言はさて置いて、劇場版はご覧になられましたか?
ご覧になられていないのなら、ちょっとお金を貯めて購入してみるのはいかがでしょうか。定価で5000円前後と、確かに学生の身分からすると値の張る一品ですが、それに見合うだけの内容だと自分は思っています。

ranさんもご覧になれることをお祈りしています★ 観れたら、またranさんの感想も聴かせてくれると嬉しいです!
  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2010.05/28 13:19分 
  • [Edit]
  • [Res]

>ユT・Lキさん 

>自分はBDを買いましたよ、流石の映像美……なんでしょう、ブラウン管だけど(挨拶)
この場合、最新鋭AQUOS+DVDとブラウン管+BDだとどっちが良いんだ? 正直、各誌のコメントとか読むとマジでこの為だけにBDプレイヤーを買おうか否か真剣に悩みました。

>ラストのシンジさんに燃えなきゃ男じゃあないですよね
決定的なTV版との差、でもありますからね。自らの意思で覚醒し、そして全てを捨てででもレイだけは助けようとするその意思……うん、シンジさん、あんた漢だよ(ぉ

>ところでフィルムはどうでしたか?
自分は、三号機テスト前のアスカとミサトの会話シーンの一部でした。
ちょうど、アスカから電話がかかってきて、ミサトが外に出て三号機がいる付近を観ながら電話の応対をしているところです。
  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2010.05/28 13:24分 
  • [Edit]
  • [Res]

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半導体がエヴァンゲリオンを実現させる日は近い!?

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