ひだまりスケッチ×☆☆☆ 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[ひだまりスケッチ×☆☆☆]
ゆの、宮子、ヒロ、沙英の四人が暮らすひだまり荘。ゆのたちは二年生に、ヒロたちが三年生に進級し、ひだまり荘には遂に新しい住人として新一年生の乃莉となずなが入居することに。
大人しくてぽわぽわした感じのなずな
機械に強くハキハキとした乃莉
この二人が加わってひだまり荘はさらに楽しい空間になって―――
そんなひだまりスケッチ×☆☆☆の私の評価ですが...
A
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
ひだまりスケッチ×☆☆☆ 総評
放映日:2010年1月~2010年3月(全12話)
私が視聴した放映局:TBS
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:A
原作があるアニメの三期ともなれば、さすがに良くも悪くもこなれて来た感じが受けます。それが良いのか悪いのかは個人個人によって差があるんじゃないかな。
ただ、これまでとは違って乃莉となずなの存在がしっかりと効いていた。やや新キャラと言う都合上、メインを張ることが多く、その分他のメイン四人や魅力的なサブキャラ(夏目とか)の出番が減ってしまっているのは、往来の従来キャラのファンにはやや厳しいシナリオだったか。
個人としては新キャラとの新しい化学反応を良い意味で楽しめたのでA評価としています。
演出 評価:A
シャフトらしい(?)演出に魅せられた。
ある意味、二頭身デフォルメキャラ化がデフォで許される稀少なアニメなだけに、シャフトもそれを活かした演出をしっかりとしてきたな、と。
作画 評価:B
この評価に落ち着くのは、むしろ落ち付いたレベルだろう、と思う。個人的にはもっと崩れることや、もっと誤魔化されることも想定していた。それでも、割と崩れた回もないわけではなかったけれど。
シャフトだからね、仕方ないって言葉で済ませるのは他の製作会社に失礼だけど、相変わらずっていうか。もちろん、その分を差し引くつもりはないけれど。
CAST 評価:S
振り返ってみれば、解る。異様なほどサブキャラのキャストが豪華過ぎるwww サブキャラのキャストで十分にメイン張れるよ!って具合です。
後は、新キャラ乃莉(CV:原田ひとみ)、なずな(CV:小早川千明)がマッチしていたことかな。総合的に既存キャラ含め、良いキャスティングがされていたと思った。
OP/ED/BGM 評価:A
出来が良いのは本当に今更。OPは、二期のOPが秀逸だった為、当初は不安ありありだったが、今ではそんなこともすっかり無くなっている。突飛なものではないが、それでも作品の世界観に合った良いもの。
総合 評価:A
本当に良い意味で安定しているアニメ。
どうしても、アニメに関わらず作品にはテーマがある。それは当然のことで、このアニメにもある。ただし、問題はそのテーマが確実に視聴者に伝わるかと言えば、そうでないアニメも少なくないのだと思う。
例えば今季の『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』。あれを戦争モノと捉える人もいれば、戦後モノと捉える人もいるし、軍隊モノとして捉える人もいるだろう。ちなみに私は、『戦後の軍隊モノ』として捉えています。軍ないし兵士なんてものは戦争があるからこそ目立って活躍するが、戦う場がなければ訓練を積み重ね、時に物資や資金の調達だって自分たちでやらなければならない。守る責任はあるが、その責任を果たす機会がない。その中で、どう生きていくかと言う風に。でも、そう捉えない人も多い。
だが、このアニメはどうか?
基本的に、このアニメの捉え方で大きく個人個人で千差万別になることはまずないだろう。つまり、ほとんどの視聴者がほぼ同じ捉え方をして同じアニメを観る。もちろん、作品自体の質もあるが、似た価値観で同じアニメを観るのだから、仲間意識が高まり、いろいろ相乗効果でDVDやグッズが売れる、と。結果として今、三期を終えるに至るほどの人気を確実に得ているわけです。
人気が出た結果として作る後付けの続きモノほど、劣化しやすいものはない。ラノベでは高い人気を誇る某使い魔の物語だったり、灼眼の物語だったりするのは良い例だろう(後者は、自分はあまり観ていなかったので何とも言えないが)。そう言った意味で、二期、三期と時間を空けて製作されながら、その作品としての本質だったり、人気だったりが変質せず衰えないと言うのは、ある意味貴重であり、重要なところなのかなって。
私のこの作品に対する高い評価ってそういうところに由来しているのだと思います。
後は、個別キャラの高いキャラクター性。簡単に言ってしまえば、『悪いキャラのいないアニメ』です。勧善懲悪ではなく、ただの勧善なキャラしかいないアニメ。誰かを悪者にすることもなければ、誰かが誰かを貶めることもない。
みんながみんな、良い人たちで、その中で個人個人の個性が生きる。吉野家先生だって、本質はとても良い人です。ただネジが一本抜けちゃって、先生としてはよろしくないだけで(爆
そう言ったアニメって果たしてあるかなって思うと、あんまりないですよね。主役キャラがみんな良いキャラはいるけれど、サブキャラ・ゲストキャラ含めてみんな良いキャラっていないのに、それを達してしまったのがこの作品。
だから、それはある人からみたらきっと勧善一辺倒の起伏の少ないキャラクターたちに見えてしまうこともあるでしょう。だけど、それが良いのだ。みんな良いキャラで、みんなが愛すべきキャラ。だからこそ、この作品は良いのだと私は信じています。
そんなわけで四期も期待しています♪
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 乃莉
全てのキャラ好きだけど、良い意味で他にはいないタイプのキャラクターとなったのが乃莉かな、って。なずなは割とゆのに近いイメージがあるけど、乃莉はそう言った意味で近いイメージのキャラがひだまり荘の中にはいなかったから。敢えて言えばしっかりとした大家さん? 宮子+沙英÷2? でも、新キャラとしてどこまで馴染めるか不安だっただけに、完全にマッチした形ですね。
2位 沙英
なずなと乃莉の加入で、ややそちら+主役ゆのの描写が多かった三期の中で、輝きを放っていたのは沙英かなって。沙英らしい魅力もしっかりと描かれていたし良かったかな。
3位 宮子
ひだまり荘の核兵器w やっぱりこの子がいるからこそ、ひだまり荘は楽しい空間であると同時に面白い空間であり得るのだと思う。よく考えるとひだまり荘って彼女以外に強いボケキャラっていないから、そう思うと貴重www
- at 04:51
- [アニメ(放送終了):ひだまりスケッチ×☆☆☆]
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