生徒会の火種 碧陽学園生徒会黙示録3
碧陽学園生徒会黙示録3
<内容>
様々な【火種】を抱えたまま、それでも進む杉崎たちの学園生活―――
と仰々しく語っておきながら、実際にはいつもと変わらない面白おかしい学園生活w 修学旅行に行ったり、原点回帰したり、そして生徒会、今の生徒会選挙の生い立ちを探ったり―――。
<感想>
タイトルは【火種】でした。前回予想した通り、【火】を冠したタイトルになりましたねぇ。でも、まさか火種でくるとは思いませんでしたね。
全体的に、インパクトはやや薄い? 表紙の描写に関する小説も巻末にありましたがwww まぁ、相手が真冬ちゃんですからね。今更、スクール水着で校内を徘徊する程度の腐って電波な行動にインパクトなんてないですよ(笑 ある意味、ここまでの小説での積み重ねが裏目に出ましたね。
一番長いのは、修学旅行編。この生徒会シリーズにしては極めて珍しい半長編と言うか中編くらいの規模で、小説の約1/3~半分くらいの容量を占めてます。寝台列車での移動話は結構楽しい。
個人的に好きなのは、杉崎&知弦がメインで進む、昔の生徒会と今の生徒会役員選出方法が成り立った経緯を語ったお話ですかね。実は割と舞台裏を明かすお話なので重要なはずなのですが、それもこのメンバーが語り出せば単なるコメディにwww まぁ、こう言った舞台裏を本編の小説ではなく、外伝で明かす辺りが生徒会らしいと言えばらしいのかな。
相変わらずスラスラ読めるなぁ、と思った。特に『デウス・レプリカ3巻』を割と低速で読んでいたこともあったので、同じ人間が読んでいるはずなのに全然読む速度が違うことに驚いたほどで。
それくらい、肩肘張らず、特に考えるまでもなく、生徒会メンバーの言動を楽しむだけで楽しめるってことなのかもしれませんね。
次巻があるとすれば、【水】ですよね。
『生徒会の水難』
【火種】のあとに【水難】とこれいかに!? でも、スクール水着の話は使っちゃいましたし、【水難】はないかな。同様の理由で【水泳】【水域】とか水に関わるタイトルはなさそう?
『生徒会の水際』
なんか窮地っぽいですね。まぁ、まっとうな人間からみれば生徒会メンバーは正直、いつでも人間として水際の攻防をしているような気もしますが(爆
『生徒会の水鏡』『生徒会の水晶』『生徒会の水面』
光り輝くもの、光った結果として反射するもの(鏡)として割と巧くまとめたタイトル? 次の発売は順調にいけばクライマックス間近のはずですしね。水を輝くもの、輝いて反射する鏡に例えるようなものがあっているんじゃないかな、と思ってみたり。
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