とある科学の超電磁砲 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[とある科学の超電磁砲]
特殊なカリキュラムを組むことで、かつて超能力と呼ばれていた【能力】を開発する学園都市。その学園都市でわずか七人しかいない、レベル5の一人【超電磁砲】の異名を持つ御坂美琴はルームメイトにして、学園都市における学生による取締機関【風紀委員】に属する白井黒子と何気ない生活をしていた。
そんな折、黒子の同僚である初春やその友人・佐天涙子を紹介される。四人はすぐに意気投合して打ち解ける。
その一方で、学園都市では学園都市ならではの問題がくすぶっていて―――
そんな【とある科学の超電磁砲】の私の評価ですが...
S
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
とある科学の超電磁砲 総評
放映日:2009年10月~2010年3月(全24話)
私が視聴した放映局:テレビ埼玉、東京MXテレビ
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:S
1クール目は、原作コミックを再現+αしたもの。2クール目は、完全アニメオリジナルストーリー。このバランスと組み合わせ方が、昨今のアニメの中では特に秀逸だったと言わざるを得ないだろう。
1クール目の黒幕である木山春子と、彼女が黒幕にならなくてはならかった理由を2クール目で巧く利用してストーリーを組み立てている。
さらに、1クール目ではどうしても『学園都市』『能力者』と言う舞台設定上活躍メインだった美琴・黒子に代わって2クール目では、しっかり主役の活躍をした初春・佐天の、メインキャラ4人の活躍の度合い・活躍の領域、領分がしっかりと明確にされていて良かった。
サービス回が1,2回ほどあったが、それ以外はしっかりと全て最終話までのストーリーに繋がる実に綿密なプロットを経て組み上げられたであろう脚本には、感服の一言である。
演出 評価:A
キャラクターの心理描写と言う意味合いでは、シナリオがしっかりとしている分、S評価に値するほど掘り下げられていたのかな、と思う。24話の感想記事でも書いたけれど、結局、どんなにレベルを上げようが、能力を磨こうが、『所詮は中学生の女の子』と言う部分を特に2クール目ではしっかりと描いていた部分は、やっぱり評価に値する部分なんだと思う。
戦闘力重視、見栄え重視、あるいはカッコいいセリフ重視でどうしても「それって年相応か?」と思うキャラクターも少なくないですからね、最近のアニメでは。そう言った意味で、リアリティはあったのかな。
逆に言えば、戦闘描写などに関して言えば、曖昧なところが多かったかな。能力って結局、科学の延長線上と言う捉え方(物語的には。原作のオリジナルである『とある魔術の~』では魔術sideの物語、そして本作および原作コミックはそのスピンオフ作品としての科学sideの物語のわけです)のはずなのですが、最終話のレールガンゴリ押しだったり、いろいろやや熱血とか、気合いでどうにかしろ、的な精神論が多かったのが残念かな。
作画 評価:A
基本的に最近のアニメは作画レベルが高いので、評価が難しいのですが、相対的な評価で言えば平均やや上程度になるのかな。
もちろん、力が入りまくっていた回も多かったので、その回数としては良い部類に入ると思う。
CAST 評価:B
超豪華声優を集めました! っていうよりは、本当の声質とキャラクターが本来持つイメージに適合しているかどうかって部分が大きいのかな、と思いました。
メイン二人含め、すでにアニメ化した大元の『とある魔術の~』からそのまま移行の方もいらっしゃいますが、まぁ適材適所の部類だったのではないかな、と。
OP/ED/BGM 評価:S
色んな意味で話題をかっさらったOPは、インパクト・曲そのもの・売上など色々な側面から見ても間違いなく今季No.1のOP曲の一つとなりえるでしょう。
印象で言えばED曲も印象が良く、総じて楽曲面において非常に恵まれた作品でもあったと言えるでしょうね。
総合 評価:S
個人的趣向も踏まえ、やや高めに評価しています。普通で言えばAレベル、辛口でいけば平均的アニメとしてBレベルを下す方もおそらくいらっしゃるんじゃないかな。
私が最大限評価したのは、上の項目でもあったようにシナリオ面です。全体を通して2クール24話としての統一感と言ったモノが本当に感じられた脚本だったように思えます。原作を忠実に再現していても、実は原作のプロットが詰め切れていなくて、実は再現しただけでは統一感がない、と言うケースもある中、しっかりと原作比重の高い1クール目と、アニメオリジナルの2クール目を巧く融合させたな、と言う印象。
キャラクターの心理描写もしっかりしていて、アニメ作品としての出来も十分過ぎるレベルかな、と思います。
さて、そろそろ『とある魔術の~』の二期も期待したいですね♪
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 固法美偉
原作ではほとんど絡まなかったキャラだけに、しっかりと見せ場があるのは嬉しいところ。高校生としての先輩らしい立ち位置と、高校生らしい未成熟な精神を持つ側面の両方を持ち合わせていた良いキャラ。
2位 木山春子
原作ではあのまま黒幕として終わったキャラですが、アニメオリジナルの2クール目でしっかりとその想いの強さと、ハッピーエンド的な救いがあったことがやっぱり嬉しいですね。
3位 佐天涙子
本当は主役の美琴と悩んだものですが、やっぱり成長度合いとラストでの活躍を考えると佐天さんの方が良いかな、と思った。こちらも原作では出番が控えめな分、アニメでしっかりと活躍してくれた感じ。
- at 01:28
- [アニメ(放送終了):とある科学の超電磁砲]
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