機動戦士ガンダムUC『episode 1: ユニコーンの日』
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[機動戦士ガンダムUC]
≪あらすじ≫
ラグランジュ1にある建設中のコロニー【インダストリアル7】。そこで、父を知らずに育った少年【バナージ・リンクス】は、【インダストリアル7】にとある理由でやってきたネオジオン残党軍の艦艇に密航してきた謎の少女【オードリー・バーン】と出逢う。
オードリーに強く惹かれるバナージは、彼女が戦争を止める為にやってきたという言葉を信じ、協力を願い出るが、危険性が高い故にオードリーはそれを拒む。
一方、インダストリアル7コロニー内では、ネオジオンと連邦の戦闘が始まっていた。袖付きと呼ばれるネオジオンで【クシャトリヤ】を駆る【マリーダ・クルス】の手で次々と連邦のMSは落とされていく。
そんな中、バナージは可能性を秘めた獣【ユニコーン】と出逢う―――
≪感想≫
やっぱり面白い。原作未読ですが、それでも十分過ぎるほど楽しめる。
1時間余りの映像だが、それが短く感じるほど濃密な1時間。何度見返しても足りなく感じるような、キャラクター・メカニック・背景・楽曲含め、情報量が多い。
バナージとオードリー。
バナージに関して言えば、典型的なガンダムの主人公なのかな。民間人だけど、やたら能力が高く(マリーダの襲撃をやり過ごすなど)、そして導かれるようにガンダムの元へ行く辺りが。父親が実は物語の根幹にかかわっている、と言う点でもガンダム・ロボットモノらしい展開なのかな。
アムロの場合……と比較して良いのか解らないが、ウッソの場合に近いのかな。ウッソのV2は、『母の作ったガンダム』だったけれど、バナージのユニコーンは、『父の作ったガンダム』になるのだろうか。この親子像って結構見ていて、感情や思惑がぶつかり合っているけど魅力的だったんだけど、あっさり戦死ってorz
ユニコーンガンダムに関しては、その能力をほぼ発揮することなく1巻終了は残念かなぁ。最後の数秒は、【可能性の獣】の名に相応しい高性能っぷりを見せてくれましたけどね。
対するオードリーは、ガンダムのヒロイン像にはやや遠いのかな。従来ヒロインだと、ガンダムWの【リリーナ・ドーリアン】に近いのかもしれない。強い意志とそれを実行しようとする行動力とか、あるいは隠された家系の辺りとかもね。現代版リリーナ……に近そう。
CV藤村歩さんは、風のスティグマの【神凪綾乃】、聖剣の刀鍛冶【セシリー・キャンベル】、空の境界【黒桐鮮花】など活発で快活で元気な役どころが多かったので、心の奥底でしっかりと凛とした強さを持つ役は新鮮です。最初は藤村さんだと解らなかったくらいで。
今後は、隠された家系とバナージとの関係に期待、ですね。
ヒロインとしては、マリーダの方が近いような。敵軍パイロットヒロインタイプだと、アイナとか? このキャラもまだまだこれからですね。
ただし、やっぱり戦闘シーンの充実っぷりが良い。ユニコーンの戦闘シーンはほぼなかったものの、クシャトリヤの戦闘シーンが充実していましたからね。最新技術を使った描写と設定の組み方による各MSのコックピット内とディスプレイ描写がステキ過ぎる!
後はファンネルの描写かな。凄く良い。
気がつけば、近年はドラグーンシステムの影響か、長時間ビームを描写する無線遠隔兵器が多かったものですが、やっぱりファンネルはこうじゃないと、っと思えます。
ジェガンやリゼルの身軽さと、クシャトリヤのやや重みのある動きの差が、MSの差っていうところを見せてくれているなって。
このクオリティをぜひ2巻でも期待したいですね。
どうもこんにちは!
身体がきしむといった描写はここ最近だと
あまりというかほとんど見かけなくなっちゃいましたし。
だからこういう事をちゃんとしてくれるスタッフさんたちにはほんと頭が下がります。