ルパン三世 TV第21段『the Last Job』
≪あらすじ(日本テレビHPから引用)≫
ナチスドイツの保養所から、何故か日本の国宝級の文化財「地獄如来像」が発見される。このお宝を狙うルパン。ところが、謎の忍者強盗集団を組織するモルガーナ一味も狙っていた。その戦いの最中、命を落としてしまう銭形・・・。「地獄如来像」に潜む謎を巡り、ルパンの前に立ちはだかるモルガーナ。そして、その影にチラつく伝説の集団・風魔一族。銭形の死を胸に、世界中を股に掛けた壮絶な争奪戦が今始まる。果たして結末は…?
≪感想≫
今回のゲストヒロイン神楽坂飛鳥役は平野綾さんでした。桑島法子さんや能登麻美子さんの時は驚きましたけど、今回はまぁまぁですかね。旬な声優さん……と言うよりも、それを一つ抜けて名実共に熟し始めた頃の方が担当することが多いので、比較的納得の配役かな、と。
前々からこの手の2時間SPは、如何に2時間で面白いモノに仕上がっているか、を評価しています。たった2時間で1クールや2クールも使って伏線を張って回収して、と出来る今の主流アニメと同じ評価方法は間違っているとも思いますし。
その点において、今回の『the Last Job』は面白いと思った。ネタバレになるので、詳細は避けますけど、基本的にスペシャルらしく、ゲストキャラメインによるシナリオとなってます。その為、ルパン始め主要キャラである次元・五右衛門・不二子は完全にサブ的立ち回り、銭形のとっつぁんに関しては終盤まで出番なし。
最近では、どうしても『ルパン』の冠とキャラクター性で売り出すために、どうしてもゲストキャラがゲストでしかなく、出張ることが少なかった。その分、今回は飛鳥、モルガーナ両側のゲストキャラがメインで立ち回るのが良い。
ルパンがサブに回った最大のメリットは、お宝の謎を終盤まで引っ張れることでしょうか。そのおかげで、中盤ではすっかり秘密が解って、あとはラスト決戦と言う従来の流れを、ギリギリまで引っ張れた気がします。実際に、今回お宝として扱われた『風魔』の秘密が解ったのは、ラスト数分だったはず。
視聴者による謎解き要素は皆無ですが、もともとそう言った作品ではない為、この際お宝に辿り着くための過程を視聴者が推理する要素は評価からは外しています。
ヒロインは、忍者の末裔と言う話。末裔って便利な単語だよね、って思った。ラストの結末をどう評価するかはおそらく賛否両論ですが、まぁ最後くらいルパンが出張らないとね。ただ、どうしても飛鳥ととっつぁんの絆が不明確だから、最後に「ルパン逮捕」を選ぶのがねぇ、なんでだろと思った。その辺りはもう少し、しっかりとインターポールでの飛鳥の立ち位置を明確にしておくべきだったかな。
それが描けないなら、いっその事どうせならルパンと共に歩むくらいの展開があっても良かったんじゃないかな、と思った。
それらを総合的に加味として、評価はAとさせて頂きます。マイナス要素は、次元の知り合いが多過ぎるw なんか、毎回次元の敵は次元の旧敵で、さすがにそこはいよいよ飽き飽きしてきたかな、と。五右衛門はとにかく雑魚斬ってただけなので、さすがに幾らサブ的役割とは言え可愛そうだったかな、と。
逆にプラス要素は、不二子が絡まなかったことでしょうか。ある意味で、不二子は本来の立ち位置にいた気がします。一時的にないし最後はルパンの味方であることが多かった昨今のTVSPを考えると、最初から最後まで味方をしなかった今回の立ち位置は、一番らしい立ち位置なのかもしれません。
とっつぁんの死が詠われた(?)TVSPでありますが、その結末はどうぞご自分の目でw まぁ、ある意味何でもアリなルパンワールドだからこそ出来たオチだったと思います。
そもそも、猛吹雪の中、普段と変わらない格好で戦闘しているルパンたちとか、普通に考えたらあり得ないじゃんwww
まぁ、でも最終決戦でゲストヒロイン二人の服は破ける必要はなかったと思うんだ(ノ∀`*)アイター
Comment
Comment_form