ダブルオーガンダム セブンソード / G改めGNセイバー設定
改め
GNセイバー設定


解説
リボンズ率いるイノベイド軍との決戦後、プトレマイオス2を旗艦とするソレスタルビーイング(以下CB)では、ヴェーダや王留美と言った主要パトロンを喪った為、完全に資金・資材難に陥っていた。そんなCBは3つのプロジェクトを決戦後に進行させていた。
1つはイノベイターに覚醒したマイスター刹那・F・セイエイ(以下、刹那)にとっても、組織にとっても重要な位置づけの木星でのプロジェクト、もう1つはイノベイド軍との決戦後に大破した全ガンダムに代わる新型ガンダム開発プロジェクト。そしてそれらと並行して行われた3つ目のプロジェクトが、資金・資材難に対応する為の既存パーツを流用するリサイクルプロジェクトである。
決戦直後イノベイターである刹那は、リボンズ・アルマークが駆るリボーンズガンダムとの戦いで大破した愛機ダブルオーガンダムを回収・修理し、失ったGNドライヴに代わって大型GNコンデンサーを搭載した上でのセブンソード並びに新装備GNソードⅡブラスターを搭載したダブルオーガンダム セブンソード/Gを主戦力に用いていた。
その後、刹那専用機としてダブルオークァンタが開発・製造された為、ダブルオーセブンソード/Gはお蔵入りとなる予定だった。しかしながら、資材難に陥っているCBとしては稼働する自軍MSは極めて希有な存在であった為、その流用の一案として実行されたのが、ダブルオーセブンソード/GのGNコンデンサー機化であった。
元々ツインドライヴでの運用が前提であったダブルオーガンダムは、最終決戦後、リボンズとの戦いで片方のGNドライヴを失っていた為、失ったドライヴ搭載部分に大型GNコンデンサーを搭載して運用していた。しかしながら、ツインドライヴ前提の機体である為、起動は安定せず、粒子量が限定され、結果としてTRANS-AMシステムも使用不能であった。それでも本機の流用案が出たのは、それだけCBの資材難は極めていると言うことだが、それと同時に消費GN粒子量が少ない武装が比較的多かったため、GNコンデンサー機化し易かったと言う見方もある。
本機は、片側のGNドライヴもダブルオークァンタに用いる為取り出され、GNコンデンサーに換装された。また、セブンソード各部に内蔵されたツインドライヴ安定用システムも不要となった為に取り外され、空いたスペースにも大型GNコンデンサーが組み込まれた。加えて見た目では分からないが機体そのもののシステムや内部もツインドライヴ前提ではない為、粒子供給システムも大幅に制限をかけている他、パイロットがイノベイターではなくなる為、システムはGNアーチャーのものが流用されている。
本機はそう言った経緯を経て、新世代ガンダム4機を裏で支える支援機として蘇ったが、その機体カラーや役割から新世代ガンダムと共に戦闘を行うことはなく、戦闘前の偵察や表向きに活動出来ない夜襲や強襲作戦で用いられていると言われているが、噂の域は出ていない。ちなみに名称はGNアーチャーに由来しており、GNコンデンサー使用機+剣を扱うもの(セイバー)と言う安直なネーミングである。
各種備考
Eカーボン+耐ビームコーティング塗料
基本はダブルオーガンダムの流用の為、装甲材はガンダムに用いられる高精度のEカーボン装甲である。しかしながら、動力機関が半永久機関としてGN粒子を生み出すGNドライヴではなく、GN粒子を高圧縮状態で貯蔵するGNコンデンサーであった。ガンダム各機の耐弾性が高いのは、Eカーボン装甲表面にGN粒子を纏うことによる耐弾性向上があるからであるのだが、本機では粒子量が上記理由によって大幅に制限を受けている為、そのシステムはオミットされた。
その代わり、かつてユニオンのオーバーフラッグに用いられた耐ビームコーティング塗料を用いることで、ビーム兵器が主流となった戦場での防御性能を補っている。本機の装甲色が黒いのは主にその為である(別途、元々新世代ガンダムの支援機の立ち位置であった為、目立ち辛い色合いにしたいと言う意味合いもあったが)。
大型GNコンデンサー
GNドライヴは当然ながら新世代ガンダムで運用されることになる為、本機ではオーライザーやGNアーチャー、最終決戦で投入されたOガンダムなどで培われたGNコンデンサーによる稼働システムが組み込まれた。主にドライヴ搭載部分であるバックパックから伸びるコーンスラスター部や機体各部、さらにセブンソード内部に大型のGNコンデンサーを内蔵している。
本機の戦闘スタイルが主に近接格闘戦である為、少ない粒子量で高いレベルの戦闘が可能であったこともあり、通常状態ではその稼働時間はGNアーチャー以上の戦闘継続を可能とした。
TRANS-AMシステム
GNドライヴ搭載機限定の高濃度圧縮粒子解放による強化システム。その後、一部A-LOWSやイノベイド軍では疑似GNドライヴでも発動を可能とし、CBでもGNドライヴを積まずGNコンデンサーで稼働する母艦プトレマイオス2単艦でもTRANS-AMが発動可能となった。
本機では元々がGNドライヴ搭載機であったこととプトレマイオス2の技術転用をしたことで、GNコンデンサーでもTRANS-AMが可能なようになっている。しかしながら、疑似GNドライヴによるTRANS-AM同様、本機でも使用後の粒子補給が出来ない為、使用後は戦闘が不可能な状態となる。加えて、疑似GNドライヴよりもさらに粒子量が限定される本機では、事実上ほとんど用いることがない、ないし用いることが出来ないシステムである。ただし、第四世代ガンダムで培ったTRANS-AMのON/OFF切り替えシステムとTRANS-AM使用後の粒子残留技術によって、粒子残量次第では最終決戦でケルディムガンダムが見せたワンセコンドTRANS-AMのような切り札的な使い方も出来ると言われている。
各種兵装
GNソードⅡブラスター
イノベイド軍との決戦後に開発された新武装。本機の「/G」はこのブラスター(銃=GUN)の意味である。七本の剣型兵器に数えられていないように、主に剣戟よりも銃撃を用いている為の武装。元々は、イノベイターとして覚醒した刹那に合わせて開発・調整された武器であった為、本機での使用に合わせて再調整が施されている。しかしながら、それでも粒子使用量が最も大きな武装で、試験運用では最大出力射撃において、数度の射撃でコンデンサーのGN粒子を使い切ってしまう程であった為、戦闘ではあまり用いられない(逆に言えば、一度の射撃でGNバズーカ以上の出力が得られたとも言われる)。主に対艦戦・対要塞戦など高度に火力が求められる時のみ使用する。ちなみに、「GNソード」の名称通り、「剣」としても使うことが可能で、現在ではむしろこちらでの運用が多い。
GNバスターソードⅡ
左肩に搭載されている最も巨大な武器。本来は前方限定ながら高濃度GNフィールドを展開出来るGNシールドモードと、接近戦においてトップクラスの破壊力を発揮するGNソードモードがあったが、粒子使用量が限定される為、シールドモードはオミットされている。ただし、元々耐弾性が高い装備の上、上記のように耐ビームコーティング塗料処理が施してある為、普通のシールドとして十分過ぎる性能を持って用いることが出来る。また、GNソードモードは原型武装通りの使い方が出来、破壊力もほぼそのままである。
GNソードⅡロング
ロングタイプのGNソードⅡ。射撃重視の装備で、射程や威力が向上しているが、粒子量が限定される本機では多大な粒子使用は稼働時間の短縮を招く為、そのスペックは大幅に低下した状態で設定し直されている。その為、射撃性能は総じて通常のGNソードⅡ程度と言われる。また、GNソードⅡブラスター同様、ソードとしての運用が主な目的となっている。
GNソードⅡショット
ショートタイプのGNソードⅡ。格闘用であることや、ワイヤーで繋がれた刀身射出システムを用いていることで、ほとんど粒子を用いない武器の為、本機で多用される武器の一つである。小型での取り回しの良さもあり、原型機よりも存在が大きくなった武装である。
GNカタール
両膝部に装備された小型武装。GNコンデンサーに用いられている素材を流用した素材を刀身部に用いており、GN粒子を熱変換し、接触した装甲に一瞬にして高熱を送り込み、溶断することが出来る試作武装。その刀身は後に、ダブルオーライザーのGNソードⅢやエクシアR2のGNソード改、本機のGNソードⅡブラスター刀身部にも用いられている。こちらも元々の粒子使用量が少なかった為、オリジナルと変わらぬ威力を維持している武器である。
GNビームサーベル
腰の後ろに装備された剣。抜き放つと、GN粒子による刃が現れる。実剣ではなく純粋なビームによる剣であり、高い威力を持つ一方、大気の状態やビーム拡散策により威力が減退する弱点もある。出力を調整することで、GNビームダガーにもなり、離れた敵に対し投げつける攻撃も出来る。常時使用の武器ではないこともあって、こちらもオリジナルと変わらぬ威力・刀身を維持している。
そして……こんなものも
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