死なない男に恋した少女 第1巻
<あらすじ>
乃出 狗斗(ので くぎと)は平凡……とは程遠い、表向き不良な男子高校生。しかし、その実態は「死なない」肉体を持った不死身の男。
そんな折、たまたま夜中にコンビニに行った帰り、巷を賑わす「午前零時の殺人鬼」に襲われてしまう。不死身故に、なんとかやり過ごした狗斗だったが、翌日クラスに転校してきたのは、その「午前零時の殺人鬼」!?
午前零時の殺人鬼こと桐崎 恭子(きりさき きょうこ)は死なない狗斗の存在に、恐怖するどころかむしろ歓喜の瞳を向け、いきなり告白してきた!?
第1回ノベルジャパン奨励賞受賞作。ヒロインの持つ“サシデレ”属性は新たなジャンルを築けるのか!?
<感想>
中盤までは新しい展開かなぁ、とも思った作品だが、最終的には予想通りの展開に。
殺人鬼のヒロインと不死身の主人公の組み合わせなので、もう少し、予想の斜め上を行くような展開があってほしかったかも。
結局、ヒロインの殺人に対する罪と罰とか、死なない主人公の謎とかそういった部分にまるで関わらないままで1巻が終わってしまったのが残念でならない。
ただ、主人公とヒロインの間に芽生える愛が普通ではないのが良かったかな。だって、ヒロインの主人公に対する意識はある種の欲求だけに過ぎず、結局傷を受けるだけですからねぇ……。
素材がとても惹かれる設定だけに、もう一捻り、二捻りくらいあってあってくれるともっと面白かったのに。
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