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刹那的虹色世界

アニメ・ゲームのあらすじを主体とした感想や批評のブログ。時折、日記・声優・コミック・スポーツなど幅広くレビューしています。リンクフリー、相互リンク大歓迎♪

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デウス・レプリカ 第1巻

デウス・レプリカ 第1巻

<あらすじ>
四年前、突如として失踪した姉・このえの身を案じる神村悠。ある日、学校の屋上で目を覚ますと、そこにいたのはクラスメイトの少女・柊美鈴(ひいらぎ・みすず)。

何かを持っていないかと詰め寄る美鈴に、まったくの身に覚えがない悠。そのまま美鈴に連れて行かれたのは、古びたびるの一室「萬屋探偵事務所」。そこで悠に告げられたのは、純粋な願いをかなえてしまうという神器のレプリカ「リメイン・マター」が彼に融合している、というトンデモな事実だった。

ホビージャパンが主宰する「ノベルジャパン大賞」第3回佳作受賞作品。神に、護符、魔法、超能力などなどが入り乱れる正統派現代ファンタジー。



<感想>
あらすじで書いたように、非常に王道な正統派ファンタジーの一つ。正統派としての要素としては「主人公が突如、不思議な力に目覚める」「主人公を守る強いヒロイン」「何かしら不幸のあった身内がいる」とかですかね。

王道ファンタジーとしては非常によく纏まっている感じ。独自の設定と世界観が、魔法や超能力あるいは神と言った存在に対してされているので、そのあたりも楽しめる。
非常に全体も洗練されていて、全編を通して基本的に描写そのものに一片の無駄もない。ただの(?)姉との最後のやり取りにしか見えなかった冒頭の描写も最後でしっかりと伏線であることが明らかにされる逆転とか、伏線の配置と回収のプロットは素人目出見ても巧みだと思った。

残念だったのは、ヒロインの美鈴が主人公に向ける好意が唐突過ぎるので、もう少し過程があったりして欲しかったかなと思う。裏設定はたぶんあると思うし、そこに唐突過ぎる好意の意味も隠されてはいるのだと思う。不可解な彼女の過去や記憶を鑑みれば、何かしら過去があるのは目に見えているのだが、明らかにならなかった時は不自然さが消えない。

すでに2巻の発売が決定しているのでそこで少し明らかになれば良いのかな。

後は、いろいろな要素がごちゃ混ぜなのでインパクトが薄いことかも。神話や伝承に出てくる武器や道具のレプリカ「リメインシリーズ」に加え、魔法、護符、さらにはGIFTと称される超能力に科学技術まで絡む。良く言えば広く浅くで、割とこの手の話が好きな人なら一つくらいは自分の好きな要素が作中に登場する。悪く言えば、浅すぎてインパクトが足りない気もする。その辺は、個々人の持つ印象次第なんだと思いますが。


総評としては、良く纏まった王道ファンタジー。主人公の神村悠も巻き込まれ型主人公としては、良い意味で我が強くないので、ウザったく感じない。ヒロイン個々の魅力もしっかりしている。描写はやや少ないが。

私は好きな作品ですね。楽しいです。12月1日発売予定の2巻も購入予定です。

レンタルマギカと言った、不思議要素ごちゃ混ぜファンタジーが好きなら一度手に取ってみても損はないと思う。


以下、デウス・レプリカ1巻用語集。好きな人がいれば、ぜひ楽しんでいってください。ただし、ネタバレを含みますので、自己責任でお願いしますね。

※2009年12月06日更新(青字部分)

<人物>
-萬屋探偵事務所-
和導龍馬を所長とする探偵事務所。主な仕事内容は神話や伝承に登場する武器・道具などを模倣して造り出したレプリカ品「リメイン・シリーズ」の回収、およびその対処。かつては神村このえや柊美鈴の両親、高瀬映、星上静香なども所属していたようだ。

神村 悠(かみむら ゆう)
本編主人公。

公式ページ紹介は「面倒事はなるべく避けて生きていたいと思っている本編主人公。しかし美鈴に【萬屋探偵事務所】に連れてこられたことで、運命は一変してしまう」。

高校二年生。身長は170cm。彼の姉このえ曰く「弟は何事にも無頓着で欲が薄く、仮にあんな代物(リメイン・マター)を手に入れても、悪用するに出来ない平和ボケしている」と表現している。作中では美鈴に「場の雰囲気や流れに流される」と言われる。家族構成は父・母・姉(失踪中)で裕福な高級マンションに住む。父は母曰く「世界を飛び回るビジネスマン」。今は中南米にいるらしい。
その身に、神器のレプリカ品「リメインシリーズ」の中で仏教で虚空蔵菩薩が左手に携えている三昧耶形「如意宝珠」のレプリカ品「リメイン・マター」を取りこんでしまい、霊子レベルで融合してしまっているところを柊美鈴に発見され、萬屋探偵事務所に連れて行かれ、「リメイン・マター」を巡る騒動に巻き込まれることになる。以下重度ネタバレ
「リメイン・マター」は劇中四年前に、姉このえが失踪直前に作って悠に食べさせた「野菜炒め」の中に入っており、彼がリメイン・マターと融合を果たしたのはこの時だと言われる。理由は不明。
○保有技能「リメイン・マター」
仏教で虚空蔵菩薩が左手に携えている三昧耶形「如意宝珠」のレプリカ品。本物は意のままに願いを叶える霊験あらたかな宝の珠。天性の悠の素質か、彼がリメイン・マターを介して生み出すのは、自我を持つエネルギー体である神や悪魔が現世で物質化・現象化するための器となり得る「霊子エネルギー体」。その素質に龍馬が驚いたほど。
悠は1巻ラストで「神」と呼称した存在を生み出した。光のように粒子であり波動でもある複数の要素を兼ね備えたような、細長い剣のような武器を持った人型霊子エネルギー体。接触した物質はもちろん魔法やGIFTと言った異能の力を含めあらゆる存在を素粒子レベルまで分解・崩壊させそのエネルギーさえ吸収し、さらに力を増す特性を持つ。ただ、「神」であるため「神楽」といった神を鎮める行為(この場合は舞など)で鎮まる。
2巻以降では、人型霊子エネルギー体として生み出すのではなく、自分の体に纏わせる形で部分的に(主に腕に)発生させることで戦闘に対応している。ただし、意図的に出現させているのではなく、無意識に迷いや戸惑いが消えた際にのみ出現するようである。



柊 美鈴(ひいらぎ みすず)
本編ヒロインの一人。

公式ページ紹介は「多少強引な部分があるものの、面倒見がよく、明るく社交性のある少女。【萬屋探偵事務所】では主要武器の刻印護符を駆使してフォワードのバックアップを担当している」。

高校二年生。悠の同級生で明るい茶髪を肩にかかるかどうかというくらいで切り揃えている。悠曰く「(詩織と合わせて)美少女を否定しない」ほどの容姿、つまり美少女。
不慮の事故で両親は他界、親戚もいなかったため、龍馬の引き取られるが養子になったわけではなく戸籍上は他人のまま。そのあたりは本人も割り切っていて性格も明快で面倒見がよく、社交性もある。だが、零曰く「本当は寂しがり屋で甘えん坊」らしい。
記憶に対して実感を持てておらず、過去の記憶に対して知識以上の思い入れが出来ない。例えれば「海の水がしょっぱいことは知識として知っているが、実際に舐めて体験したことがない感じ」とのこと。そのため、悠や詩織と言った現在進行形での絆や関係に強く固執する傾向がある。
人手不足で、父親代わりの龍馬が営む「萬屋探偵事務所」で支援を主に担当するバックアップとして活動。リメインシリーズを追って、リメイン・マターと霊子結合した悠を見つける。悠のリメインマター切り離しのため、三日間護衛を買って出て、1巻時は悠の自宅で半ば居候として生活している。

刻印護符を用いた戦いをするが自ら造ることは出来ないようである。そのため、彼女の場合は護符を万能に使うことも、物量で押し切ることも出来ず、複数の護符をトラップ状に配置し一つの護符を連鎖的に使用することでしか戦闘力を上げられない。逆を言えば、瞬間的な護符の配置や使用の判断が出来る天性の素質があり、「萬屋の妙な護符を使うルーキー」として名前が知れ渡っている。
○保有技能「刻印護符」
点と線、それによって構成される面によって万象を記号化されたモノが描かれた護符を破ることで、その特性を発動させる一種の魔導具。霊木の若木の皮を剥いで紙にしているらしい。道具であるため、誰でも使える。
名称がハッキリしているものは「活性再生」。対象の細胞の治癒速度を高める効果がある。他には、レーザー光線のようなモノを発したり、灰皿を溶かしたり、壊れたモノを元に戻したり、稲妻を迸らせたり、火炎を防いだりしていた。
○保有技能「指輪」
対になっている指輪を装備した対象者を召喚することが出来る、空間転移を可能とする指輪。



太刀鞍 零(たちくら れい)
本編ヒロインの一人。

公式ページ紹介は「【萬屋探偵事務所】のフォワードを担当する、無自覚に甘えん坊なお姉さん。本来は荒神退治を生業とする巫女の家系で、宝刀【大蛇薙(おろちなぎ)】を武器としている」。

身長は悠と同じかそれ以上なので170cm以上。髪を膝まで伸ばしている。何かしらの理由で萬屋で雇っているが、本来は荒神退治を生業とする「太刀鞍家」の巫女。萬屋ではフォワードを担当する。その特性故に「破壊する者(終わり)」であるため、対となる「生み出せる者(始まり)」である悠を担い手(自分の力を使うか・使わないかの選択権)として委ねた。
荒神退治を生業としている巫女としての身体能力とエネルギーを吸収する太刀鞍としての能力、「大蛇薙」という武器の所有からその戦闘能力は極めて高い
○保有技能「エネルギー吸収」
太刀鞍としての能力。火力・風力・水力・電力・核と言った物理エネルギーを始め、生命エネルギー・GIFT・自我エネルギー・霊子エネルギーでさえ喰らい尽す、あらゆるエネルギーを吸収する特性を持つ。それゆえに、零の特性は「破壊する者(終わり)」なのである。その気になれば、地球全体の生命エネルギーや宇宙の法則さえ乱しかねないらしい、核よりも危険な兵器。
その能力だけで言えば、太刀鞍として類稀な資質を持っていた兄・幻十郎よりも上だと言われるが、力の制御や精密さが未熟であるため、響次からはある種見下されていた。

○保有技能「大太刀・宝刀【大蛇薙(おろちなぎ)】」
嘘か真か、八岐大蛇の鱗から精製された大太刀。劇中では使われていないが、キャラ紹介文から銘は宝刀【大蛇薙(おろちなぎ)】のようだ。



和導 龍馬(わどう りょうま)
萬屋探偵事務所所長。

公式ページ紹介は「【萬屋探偵事務所】の所長にして、年齢不詳の自称・科学者。はた迷惑な発明品を作ることを趣味で、普段は事務所地下のラボに引き籠っている」。

科学者を自称しているらしく、普段は地下の研究室(ラボ)に籠っている。古ビルに事務所を構えるが、そうとは思えないサラリーマン風の格好をしているが、リメイン・シリーズを始めその手のことに関する知識や技術に長ける。
失踪した悠の姉このえをかつて助手にしていたり、美鈴の両親が最初の仕事仲間だったりと、何かと雇っている面々との関係性が深い。
○保有技能「科学技術」
美鈴が使う「刻印護符」も彼の技術。他にGIFTのDJ(テレポート)を機械的に再現する装置を作ったり何かと様々な魔術や超能力を技術転用する。
1巻ラストでは、悠が生み出した「神」を鎮めるため、見様見真似の神楽(天照大神の岩戸隠れで神々を魅了したアメノウズメの舞を起源とするもの)を踊ったり、不死者症候群(ノスフェラトゥ・シンドローム)・GIFT保有者の解呪・延命治療を行っていた。



荻窪 美弥子(おぎくぼ みやこ)
萬屋探偵事務所に所属するもう一人のフォワード。通称“お京さん”。零曰く「ちょっと怖いけど、頼りになるお姉さん」。事務所内の人間関係の調停役ともいわれる。単独行動をしていることはもちろん、探し出すことなども卒なくこなせる器用なタイプの人間らしい。
1巻時は、出張中だった。出張内容は「リメイン・マターを狙うロクでもない組織を潰すこと」らしい。単独で仕事にあたっていることや零と同じフォワードであることから、戦力値としてはかなり高いと思われる。
2巻時でも出張中であり、そこでリメインシリーズの一つ「リメイン・タトゥ」を回収。ラストで日本へ帰って来たらしく、悠が空港まで迎えに行くことになっている。



神村 このえ(かみむら このえ)
四年前に突如失踪した悠の姉。悠曰く「頭が良くて面倒見が良い」、龍馬曰く「聡明で無駄を嫌う人」。失踪直前まで「萬屋探偵事務所」で助手として働いていた。事あるごとに事件や出来事の関係者として名前が出てくる、ある意味全ての元凶の姉。
失速直前に回収したリメン・マターを野菜炒めに混ぜて悠に食べさせて“処分”していた。また、この他にも高瀬映が恩義に感じるほどの手助けをしていたり、太刀鞍幻十郎の“担い手”だったり、その幻十郎を救うために魔法を使おうとしていた(失敗した可能性が高い)など、前述のように登場人物の多くに深くかかわっている。2巻描写から、魔法の使い手である可能性がある。



-武神三家-
荒ぶる神を人の手によって鎮めることを目的とした「荒神退治」を執り行う、武神の名を冠する三つの流派。
太刀鞍 総幻(たちくら そうげん)
武神三家の一つにして、一族の起源がスサノオノミコトと言われている太刀鞍家前当主。零、幻十郎の父。幻十郎10歳の時の暴走の際に、右腕を失っている。以後、明確な時期は不明だが、暴走事故の影響で心の大半を失い、太刀鞍として類稀な資質を得た幻十郎に当主の座を譲っている。
しかし、幻十郎の失踪後、当主代行のようなことはしているものと思われる。


太刀鞍 氷芙美(たちくら ひふみ)
太刀鞍総幻の妻にして、零、幻十郎の母。悠の感性だと「零に似た雰囲気」「零をもう少しシャキとさせて、上手く歳を重ねた感じ」とのこと。


太刀鞍 幻十郎(たちくら げんじゅうろう)
零の兄にして、神村このえを担い手に選んだ太刀鞍家現当主。10歳の時に、破刃カンナギの片鱗が建守家の封印を断ち切って幻十郎の類稀な資質と共鳴。建守家を、響次を除いて全滅させるほどの暴走事故を引き起こす。その際に、父・総幻の右腕を切断し人として大切な心の大半を、友を、許嫁を失いながらも響次を救った。人として大切な心の大半を失ったことから、総幻は幻十郎を龍馬に預けた。

事故の影響で完全に太刀鞍として類稀な資質を覚醒させるが、そのせいで心の一部が破刃カンナギと融合してしまう。幻十郎とカンナギを切り離すためにこのえが使用しようとした魔法の発動に失敗した際、カンナギを強引に行使。失敗によってこのえが“消し飛ぶ運命”を断ち切ることでこのえを救うが、逆に“消える瞬間”を断ち切ったことで世界の時間軸から固定されずズレてしまったことで、このえと共にこの世界に存在することを赦されなくなった。

死んではいないが、時間軸からズレてしまっているため、ほぼ視認することは不可能。龍馬曰く「偶然が重なれば一瞬だけ現れるかもしれない」とのこと。だが、龍馬はそれを存在しているとは言い難いとしている。



建守 響次(たてもり きょうじ)
武神三家の一つ「建守家」の現当主にして、最後の一人。この世界の時間軸からズレたことで存在を許されなくなった幻十郎と零の運命をリメイン・ノートを使って入れ替えることで失われた神器「破刃カンナギ」を奪還しようと試みた。
だが、その行動の裏には、かつての幻十郎の暴走で自分を除く建守一族が全て消えてしまったことに対する復讐心の入り混じった複雑なものであった。
○保有技能「エネルギー干渉」
あらゆるエネルギーに干渉し、その強さの強弱を自在に調節することが出来る能力。悠曰く「エネルギーをゼロにすることでダメージを無力化し、逆に些細な攻撃でもエネルギーを増幅することで山一つ吹き飛ばせるほどの力を発揮する」とのこと。美鈴の刻印護符のように、彼自身が未確認のエネルギーに対しては、調節するための「つまみ」を見つけ出して“しぼる”のに手間取るが、見つけ出せれば“しぼる”ことは可能。この能力は太刀鞍のエネルギー吸収の力にも作用することが出来る。
○保有技能「大剣」
銘は不明。響次が、2巻で用いていた鉄板のような大ぶりの剣。彼自身の筋力もあるが、エネルギー干渉によって力を増幅することで軽々と扱うことを可能としている。



星上 静香(ほしがみ しずか)
武神三家の一つ「星上家」の前当主。定期的に行わなければならない他家との会合をサボるなど、その言動はとでもではないが三家を取り仕切る星上家当主として相応しいものだったかは疑問でしかなく、龍馬にも500万ほどの借金をしており、その借金のかたに星上家宝刀を差し出すくらいである。
しかし、取り仕切る者として幻十郎とこのえが消失した際には誰よりも早く行動を移し、翌日には龍馬のもとを駆けつけ、二人を取り戻すよう半ば脅迫している。二人の消失に際し、他家に対して「放っておけ」と命じたのは、三家の汚名を一身に背負うためだったのではないかと龍馬は読んでいるが、実際のところは解らない。



星上 絹華(たてもり きぬか)
今年になって当主の座を譲り受けた星上家現当主。頭に大きなリボンをつけたおかっぱ髪の小柄な少女で、悠の見立てでは小学生にしか見えないらしい。実際にどうなのか不明。

会合をサボっていた母・静香とは裏腹に、当主就任と謝辞のため萬屋探偵事務所に足を伸ばすなどその行動はとても小学生とは思えないほど大人びているが、言葉はまだオドオドしている。とは言え、他家を統括する星上家の当主となっただけあって、2巻ラストでは響次を戒めるなどの言葉も残している。
○保有技能「強権」
星上家としての能力。他家のようにエネルギーの吸収や干渉は出来ないが、その能力を剥奪する権限を持つ。故に星上家は他家を取りまとめる立場にあるのである。




-その他-
坂崎 詩織(さかざき しおり)
ヘアバンドをつけたかわいらしい子。悠や美鈴のクラスメイトで、悠と同じグループ班。悠曰く「一番話をしている女子」。その正体は、数百年の間、何をしても死ぬことが出来ない不死者症候群(ノスフェラトゥ・シンドローム)患者。自分の体にかかった呪いを解くため、魔術を始め多くの事象に精通し、リメインシリーズにも一定以上の知識を有する。死ぬことが出来ないため、この数百年間ずっと自分の大切な者たちの死を見届け続け、絶望した。
数百年も続いた生に終止符を打つため、自分を殺せる存在か自分と同じように無限の時間を生き続ける存在を生み出す可能性を秘めたリメイン・マターに目を付け、四年前から探し続けていた。だが、そんな表向きの理由とは別に、裏では自分に協力してくれる茜の延命治療のためにリメイン・マターを利用しようとしていた。以下重度ネタバレ。
実は不死者症候群は治せないものではなく、1巻ラストでは面会謝絶だが龍馬の手によって不死者症候群の解呪治療が始まっていた。
○保有技能「不死者症候群(ノスフェラトゥ・シンドローム)」
何をしても死ぬことが出来ない呪い。龍馬からすれば解呪出来ないことはないらしいが、独学でしか調べていなかった詩織は解呪出来ないと思い込んでいた。
○保有技能「魔術」
神様の作った物理法則を無視するものであり、物理法則に干渉する術。作中では、優先順位の優劣から美鈴の刻印護符を圧倒し、さらに火炎や風の流れを操って電撃を発生させていた。


千草 茜(ちぐさ あかね)
詩織とコンビを組むフリーのGIFTキャリア。モデルのようなプロポーションで扇情的な格好も相まって、ものすごい美女らしい。
かつて存在していたGIFT養成施設で、特Sクラスを誇っていたPI能力者で、施設瓦解後に行方をくらませていた。理由は不明だが、詩織に対して深い絆を持っていて、その身が朽ちるまで詩織の傍にいることを誓っていた。遺伝子操作を繰り返したGIFTキャリアは寿命が短く、茜も例外ではなかった。詩織の真の狙いは、そんな茜の延命措置だった。以下ネタバレ。
1巻ラストでは、龍馬の手によって延命処置が施され始めていた。詩織同様、面会謝絶だが、良くなれば社会復帰させる予定らしい。
○保有技能「PI・GIFTキャリア」
GIFT(後述)の中で直接触らずに物を動かすことが出来るPIタイプのGIFTキャリア。PIタイプとしての能力は、奇跡の存在とさえ言われた高瀬映よりも上と言われるほどで、GIFT養成施設で特Sクラスに分類されるほどだった(分類基準は不明で特Sが一番上なのか、さらに上があるのかは不明)。
作中では、ビーズ大の小粒の鉄球を数十から数百という数を自在に操り、全方位からの攻撃が可能で、悠曰く「弾丸よりも速く、鳥よりも俊敏に軌道を変えることが出来る」。明言されていないが、作中では美鈴の脇腹をこれで貫通し穴をあけるほどの威力を放った。
さらに人形をまるで生きているかのように操ったり、人形に対して物理法則を無視して空を飛ばせたりし、さらには生きている人間(作中では悠)の体をPIの力を応用して極めて強固な金縛りに近い状態として動きを封じて見せた。
また、作中で風を操っていたように個を持たない存在も操れるようで、校舎の一角を削り取る衝撃波やそれによって生まれた砂塵を操って叩きつけるなどの利用法も見せており、威力・汎用性共に抜群だが、自身に力を使えない欠点も持つ。


高瀬 映(たかせ はえる)
「奇跡の存在」と言われたGIFTキャリアにして、旧萬屋探偵事務所バックアップ担当。当時の担当は、どうやら荻窪のバックアップだったようで、探索調査のエキスパートと呼ばれていた。口元と顎に髭を生やしている男性で作中では、1巻では名前だけの登場、2巻では念願の登場を果たしている。商店街に「Peaberry」という名の喫茶店を構えながら、世界各地で迫害を受けるGIFTキャリアのため自由に活動している。彼もGIFTキャリア特有の遺伝子異常による短命であったが、龍馬によって治療を受けたようである。過去の出来事から龍馬やこのえに多大な恩義を感じているらしい。
2巻では、零を探すため、悠がこのえの弟ということでかつてのこのえへの恩義から探索に協力。また、DJ能力で悠と美鈴を零たちがいる山へ瞬間移動させた。
○保有技能「GIFTキャリア・全能タイプ」
本来なら一人一タイプのGIFTの中で、全三タイプ全てのGIFTを扱うことが出来る。故に「奇跡の存在」「全能者」と言われる。
美鈴に探索のエキスパートと言われるほどの探索能力を持つが、どのGIFTタイプを応用したものなのかは不明。能力のランクやレベルも不明だが、人の心を見透かすMI能力で悠の知ることの大半を引き出したり、電車で三時間近くかかりそうな距離を瞬時に二人の人間をDJさせるなど、GIFT能力はずば抜けている。




<用語>
リメインシリーズ
世界各地の神話や伝承に登場する神や英雄が使う武器や道具。それが存在するかどうか別にして、神話や伝承によって伝えられている効果を本当に内蔵したものを、実際に造ってしまえ、という魂胆によって造られた神器のレプリカ品の総称。
劇中に登場したリメインシリーズは以下の通り。
「リメイン・マター」
仏教で虚空蔵菩薩が左手に携えている三昧耶形「如意宝珠」のレプリカ品。本物は意のままに願いを叶える霊験あらたかな宝の珠である。現在、神村悠と霊子的に融合・同化してしまっている。
「リメイン・ノート」
傍から見れば価値のなさそうな巻物の形状をしたリメインシリーズの一つで、大本は預言書の神器。中身は白紙だが、そこに名前でも地名でも書き込むことで、その始まりから終わりまでを記す能力を持つ。また、巻物に記された文章を書きかえることで運命操作を可能とする。ただし、あくまでレプリカ品であるため、あらゆる事象に対して運命の操作が可能なわけではなく、天寿のまっとうなど正真正銘の神秘的現象は操作できないらしい。
「リメイン・タトゥ」
荻窪が回収したリメインシリーズの一つ。詳細は不明だが、一人での持ち運びは難しいらしく、空港への迎えに悠が向かうことになった。


武神三家
荒ぶる神を人の手で鎮めるため、荒神退治を執り行う三つの流派の家系。家系と神器の詳細は以下の通り。
「太刀鞍武神流」
“断つ苦楽”というところから名字が来ていると言われる家系で、その起源はスサノオノミコトと言われる。万物一切を断ち切る『剣』の役割を持ちつことから三家で唯一カンナギを使うことが出来る家系で、エネルギー吸収能力を持つ。三家の中で唯一、“担い手”という形で他者を必要とする家系であるが、それは三家で唯一破刃カンナギを扱えることに由縁する。
神を討つためには人として何かが欠けていなければならず、それを埋めるためカンナギが扱えるとされ、平時はカンナギの代わりに“担い手”を必要とする。だが、カンナギを呼び寄せられた幻十郎もこのえという“担い手”がいたため、実際には資質に左右されるようだ。“担い手”の本来の意義は、万物一切を断ち切ってしまう太刀鞍の人間に代わって何を断ち切るべきか、断ち切らざるべきかを教え、人として大切なものを失ってしまい人在らざる者になりがちな太刀鞍家を現世に留めるための絆である。
現当主は幻十郎だが現在消失中。資質では劣りカンナギを扱えないと自称するが幻十郎の妹・零や、前当主総幻なども存命している。
「建守武神流」
『堅』を担う家系で、カンナギの管理と保管を担当している。その特性故、エネルギー干渉能力を持つ。しかしながら、旧世代の使命怠慢でカンナギを管理する封印がカンナギ自身に断ち切られ、幻十郎と共鳴・暴走を引き起こす事件を起こしてしまう。その代価かのように、一族は響次を除き全員が死滅してしまっている。
「星上武神流」
現世に出現する万物一切の力を察知するもの。各武神流を統括し、相対する敵を断ち切るべきか否かを判断する『賢』の役割を担うことからカンナギの使用許可を出す家系であり、他家が持つエネルギー吸収・干渉能力の剥奪権限である「強権能力」を持つ。
現当主は絹華。前当主静香なども生存している。
「神器・破刃カンナギ」
三家が共同管理をしている神器。リメインシリーズのようなレプリカ品ではなく、正真正銘の神器。荒ぶる神を討つために必須の神器で、本来巫女がなすべきことを道具として落としこんだもの、らしい。その姿を見たことがあるのは幻十郎と響次だけだと言われるが、その力は「万物の一切を斬り伏せ滅する一振りの剣で、神が鳴き、神を薙ぎ、神を亡きものにする者、其の名を破刃カンナギという」らしい。万物の一切を断ち切る剣であり、それは物質だけに限らず、主義や主張、信念や魂、心と言ったものまで断ち切るため、扱う者は逆にそういった心や信念と言ったものを完全に捨て去らないといけない。心の大半を失った幻十郎はそういった意味で、太刀鞍として資質は類稀と評価される。零が、自分はカンナギを扱えないと言ったのは、兄・幻十郎が帰ってくるという信念や心があるためと自己分析している。
斬り伏せるという特性から、破刃カンナギを扱えるのは太刀鞍家当主のみ。ただし、その特性故に扱い方を間違えると使用者さえ断ち切ってしまう。



魔法
この世の物理法則に新たな項目を書き加える、あるいは取り除くもの。魔術と違い、『法』の名の通り、法律や法則と言った揺るぎない仕組みの書き換え。
龍馬曰く、『水の中だろうが突然発生しようが火は熱いという性質が変らないのは魔術。魔法は、火で水を凍らせたり、水を撒いて木を枯らすなど法則そのものを書き換えて、火とか水とかそういった考え方そのものを変えなければならない事象』とのこと。
作中で使われたことはないが、かつてこのえが幻十郎とカンナギを切り離そうと使用を試みたが失敗している。



魔術
神様の作った物理法則を無視するものであり、物理法則に干渉する術。使い方を覚えれば誰でも使うことが出来る技術で、物理現象の上位と下位を入れ替える術。
全ての物事に優先順位があり、魔術は物理法則の上位に位置する存在で、自然界の掟。優劣は担い手の優劣で決定され、作中では大きなカテゴリーでは同様に物理法則を無視し干渉する美鈴の刻印護符との間では、美鈴が護符を媒介にした代理使用者に過ぎないため、詩織の干渉能力が優先されていた。


刻印護符
点と線、それによって構成される面によって万象を記号化されたモノが描かれた護符を破ることで、その特性を発動させる一種の魔導具。霊木の若木の皮を剥いで紙にしているらしく、坂崎詩織は観たことがないらしいため、龍馬オリジナルの魔導具の可能性もある。
道具であるため、誰でも使え、作中ではメインで使う美鈴はもちろん、開発者と思われる龍馬、さらに零は自分専用の護符を持っており、それをもらった悠が美鈴の治療に使ったこともある。


GIFT
正式には「Gene of Idiosyncrasy Factor having Trinity」。詳細に何を意味しているかは劇中で語られていないが英訳すると「三位一体を持っている特異性要素の遺伝子」となる。簡潔に纏めれば、「遺伝子の塩基配列の繰り返し回数を人工的に組み替えることで、俗に言う超能力みたいな力を先天的に発言させる」こと。能力は三つあり、そのうち一つしか発現しない。
触らずに物を動かせる「Physical Interference=物理的干渉(PI)」、空間を飛び越える「Dimension Jump=次元跳躍(DJ)」、相手の心に直接干渉する「Mental Interference=精神干渉(MI)」の三つに分類される。
その本質は、人類が退化させたコミュニケーション能力。PIならば重い物が持てないから必要だった能力であり、DJだったら遠い距離を移動できなかったから、MIは相手に気持ちを伝える手段が未熟だったから必要だった能力とされる。そのため、人類が進化し、重い物が持て、遠い距離を移動でき、コミュニケーション能力に長けると、これら超能力的コミュニケーション能力が低下・退化したわけである。1巻ではPI、2巻ではMI能力を美鈴はシャットダウンしており、どうやら防ぐ手段はあるようである。
遺伝子操作によって超能力としての力を発現させるが、逆に重度の遺伝子操作を受けているため、総じて短命。龍馬から「平均寿命30年、50年も生きれば僥倖」と言われるほどの短命だが、遺伝子異常の治療で延命も可能なようで、作中では高瀬映の他、1巻ラストで千草茜も治療を受けている。


不死者症候群(ノスフェラトゥ・シンドローム)
死ぬことが出来ない不死者と化す症状。解呪出来ることから呪いや術式の一種とされる。作中では、坂崎詩織が該当する。伝承される程度に知れ渡っているもので、坂崎詩織以外にも存在していたようである。龍馬の発言から察すると、様々なタイプが存在しているようで、坂崎詩織のものは「神経質なほど規則正しく組まれており、面倒くさいが解呪出来ないものではない古式ゆかしい術式」らしい。

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2016/05/04 12巻分の用語一部更新しました

《用語》
用語集
ア行
カ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行
マ行、ヤ行
ラ行、ワ行
英字行
登録キャラクター名一覧
キャラクター詳細
ア行
カ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行
マ行、ヤ行
ラ行、ワ行、英字行

メカニック図鑑
メカニック用語詳細
年表

《企画》
年代考察
勢力図まとめ
AC暦におけるMS史(コラム)

◆Gジェネクロスレイズ◆

GCR119.jpg

まとめページ

◆ガンダムモビルスーツバイブル◆

GMB001_20190322210057cc3.jpg

まとめページ

◆機動戦士ガンダム00◆

GUNDAM OOQ
用語集などは特にありませんが、劇場版の感想は全十回というボリュームでコラム風に書かせていただきました。よろしければどうぞ。
ガンダム00関連 まとめページ

◆鉄血のオルフェンズ◆

81TuctHvlZL__CR88,0,1536,1536_
各回の感想のまとめだけ。
鉄血のオルフェンズ まとめページ

米山シヲ 応援エリア

◆梅衣堂ひよと旦那様の野望◆

1-2-2

『梅衣堂ひよと旦那様の野望』待望第1巻発売中

月刊少年ガンガンで現在連載中『梅衣堂ひよと旦那様の野望』を応援中。『ブラクロ』と同じように独自用語集も製作中!

公式特設ページ

独自用語集
第1巻

◆ブラッディ・クロス◆

ブラクロサムネ

月刊少年ガンガンで完結した『ブラッディ・クロス』をプッシュしています♪ 独自用語集あります! 

公式特設ページ

独自用語集
キャラ紹介-混血勢力-
キャラ紹介-天使勢力-
キャラ紹介-堕天使勢力-
キャラ紹介-アルカナ-
キャラ紹介-神葬-
キャラ紹介-その他-


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管理人から一言

お知らせ

管理人からのお知らせです。

PS4ゲーム『JUDGE EYES:死神の遺言』プレイ中。

『ガンダムW FT』コンテンツは不定期更新です。現在は11巻分までの感想と用語の更新を完了しました。

『ブラッディクロス』全12巻発売中! 用語集更新は全て無事終了致しました。

文庫・単行本(キャラクターノベル含む、ライトノベル含まず)の著者名別リストに移行しました。さすがに増え過ぎた(笑


今期の週間感想予定
日曜日:-
月曜日:-
火曜日:-
水曜日:-
木曜日:-
金曜日:-
土曜日:-
不定期:ピックアップ感想、ゲーム感想、模型関連など


場合によっては急遽順序等の変更もありますが、ご理解いただけますようよろしくお願いします。

管理人プロフィール

月詠

Author:月詠
埼玉県某所在住の34歳社会人。性別♂。名前は「つくよみ」と読む。

世知辛い世の中で嬉しいことも泣きたいこともサブカルチャーたちに救われています
詳細な自己紹介はこちら(2019版)。それ以前のものはこちら

コメント・TB、相互リンク受付中。下記の運営方針に詳細を記載しております。無条件に大歓迎と言うわけではありませんが、大部分の方は歓迎出来るかと思いますw

以下、ショートカット。
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 文庫・単行本(キャラノベ含む、ラノベ含まず)は上気の著者名別になっています。

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アニプレッション!!とは

アニプレッション!!は、アニメブロガー達の合同ブログです。アニメについての問題意識・感想・考察・批評等の諸言説を発表し、アニメを語る事の面白さを伝える事が目標です。自分も末席に加えさせていただいております。
現在活動停止です

以下、アニプレッション!!メンバーのBlogです。

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残念ながら一年以上の更新がない相互リンク先の方々です。サイト消滅の場合は消させていただきます。いずれまた復活し、交流が持てることを期待しています……