生徒会の四散 碧陽学園生徒会議事録4
碧陽学園生徒会議事録4
<内容>
いつものように会長の名言(?)から始まる生徒会議事録。
おまじないをしてみたり、なりたいものを語ってみたり……。
でも、出逢いがあれば別れもある。
そう、それは唐突に―――。
<感想>
第四巻です。非常に優秀です。まぁ、その辺は一概な評価の難しい作品なので、賛否両論の振れ幅が激しそうですが、既存巻の中では特に秀逸な巻だと思っています。
というのも、公式紹介上では、生徒会は「杉崎鍵がハーレムを目指して宣言しているが、誰一人としてオチていない」という設定なのですが、さすがに四巻目にもなると多少、デレの様子が見え隠れするわけです。そこが良い訳です。
冒頭から知弦、二話目には深夏、その後くりむを挟んで、ラストのクライマックスでは真冬とメインヒロイン勢ぞろいで。個人的には冒頭の知弦とか、二話目の深夏とか最高ですよ? だって、深夏の将来の夢が「お嫁さん」ですよ? 萌え死ねと言っているのだろうか、筆者はwww
その一方で、プロローグとエピローグは物凄い展開に。単なる会話なだけの会議室でのやり取りとか学生の流行りまで連動しているのだから、どこまで計算していたのかと思えてしまう。凄いね、筆者も編集者も。
そして、四巻目はご存知の方も多いかとは思いますが、大きな転機が。以下ネタバレのため、自己責任で反転の閲覧はお願いしますm(_ _)m
四巻目では、椎名姉妹の来季転校が決まりました。しかも隣町とかそういったオチは確実にないようです(母親の再婚相手が内地=本州からの出向のため、内地への転校を匂わせている。生徒会シリーズの舞台は北海道と思われる)。
さらに本文中でも言及されているように、来季転校ということは、同時にくりむ・知弦の卒業も同時ということになるので、この生徒会メンバーは来期確実に総入れ替えになる(杉崎が残れば、総入れ替えにはならないだろうが、ヒロイン総入れ替えは確定)。
10巻での完結も匂わされているので、ヒロイン総入れ替えでの第二章ってことにはならないだろうw その展開になればスゲェとは思うけど、二番煎じに終わりそうだしね。
だからこそ、このシリーズがどう終わるのかがとても楽しみです。
四巻は楽しいところが多く、それでいて五巻への繋がりがとても気になる一巻。とても楽しめますよ。
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