生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録1
碧陽学園生徒会議事録1
<内容>
碧陽学園生徒会。
そこは生徒からの人気投票で選ばれる投票枠と、毎年学年末試験1位の人間が希望した場合だけ入れる優良枠で選抜される特殊な生徒会だった。
人気投票で選ばれた美女四人目当てに、「俺はハーレムを目指す!」と内心たくらむ……ことなどせず、公言して憚らない優良枠から唯一生徒会入会を希望した杉崎健のただ日常の垂れ流し!?
<感想>
とりあえず、アニメも始まり、コミックも手に取り、あまりに緩すぎる内容ながらどうしても気になったので原作も手にとって観ました。
結論から言うと面白いけれど、人を選ぶ面白さだな、というのが印象かな。
なぜ、人を選んでしまうのか。
理由は、メタなネタ(要はオタク的要素を多分に含む他作品ネタ)が多いので、それが解れば一層面白いから……だけではない。
世間一般的に現在の「ライトノベル」というジャンルで大きく認識される「バトル」やら「特殊な力」やらがないことはもちろん(?)、さらに言えば展開そのものに起承転結のメリハリがあるわけでもバリエーションがあるわけでもないのである。
ただ、お子様生徒会長の名言に始まり、そこから各々生徒会役員たちが喋って、脱線して、暴走して、でも生徒会室から基本的に一歩も外に出ずに、オチというオチがあるのは果たして何話くらいあったろうかと思い返しても思い返せないレベルの話をひたすらネタだけを変えて繰り返す、ただ喋って遊んで脱線した「記録」だからである。
改めて原作を読んで思う。うん、いくら売れているとはいえよくこれをアニメ化しようと思ったよ。スゲェよwww
そんなにラノベも大量に読んでいるわけではないので(似た系統の作品が既存かもしれないので)一概には言えないが、一種の新ジャンル開拓かもしれない。正直、ラノベ=バトルモノのイメージが(人によってそのイメージの大きさに差異があるとはいえ)強まりつつある昨今では、異色の作品といえるだろう。まぁ、この手の作品が大量に出回られてもそれはそれで今の日本のラノベを手に取る世代層が病んでいるんじゃないかと心配してしまうがw
そんなわけで人を選ぶ作品。本当にバトルも何も期待せず、ただ喋っている生徒会役員たちを読んでこっちも笑って、それだけでいいやと気軽な気持ちで観れるならオススメ。
私は素直に面白いと思いましたよ♪
ふっ、ようやく咲-Saki-が終わった時に出来た心の傷を癒せるアニメが来たようだな……