アニメ版Fate/stay night 総括
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Fate/stay night]
Fate/stay night
つい先日、1月からの2クール(全24話)が終了したFateですが、私なりの私的批評をしたいと思います。
思えば、このブログが自己紹介を除いて最初に書いた記事はFateであり、100記事達成もFateであり、何かと節目の記事を飾ってきたモノだけに思い入れも一入(ひとしお)で、これから書く批評も「過大評価じゃない?」って思われる方もいると思いますが、あくまで「私的」批評であって、「客観的」批評ではないのでご勘弁下さい。
それでは、詳細は続きからどうぞ。
※2006年6月28日、ベストキャラTOP3追記
※批評の前に
批評はD・C・B・A・Sの5段階評価となっています。まぁ、5段階なので同じ「B」でも若干ニュアンスが違う場合もあるのですが、大まかな評価は以下の通りです。
S=最高
A=高レベル
B=平均的、普通
C=平均以下、微妙
D=……(もはや語ることすら)
アニメの批評のポイントとしては、「シナリオ構成」「演出」「作画」「CAST」「音楽」の5項目+「総評」の全6項目。それぞれについては以下の通り。
「シナリオ構成」=ストーリーはもちろん、全体的な物語の進行について。
「演出」=いわゆるエフェクト効果。戦闘ならスピーディさ・緊迫感などで、あとは個々のキャラクターの心情をどこまで演出したか、などについても。
「作画」=文字通り。作画のクオリティの高さについて。
「CAST」=つまり声優さん。採用した声優さん及び劇中での声質・演技力からそのCAST構成が適切だったかどうか。
「音楽」=劇中BGMを始め、OP・ED・挿入歌など使われた全ての音楽について。
「総評」=上記全て+主観的判断からの総評。
「ベストキャラTOP3」=最後のおまけ。私が個人的に気に入った3人のキャラクターをピックアップします。
念を押すようですが、あくまで「私の個人的批評」であって、「客観的批評」ではないので、注意願います。
では、改めて……
Fate/stay night(原作あり)
放映期間:2006年1月~6月 放映局(私が視聴した局):テレビ埼玉
シナリオ構成 評価:B
本編で多様なルートが存在するノベルス形式ゲームのアニメ化にとって最大の難問は、Fateにも。基本セイバールートだったため、アーチャーの正体や桜の存在意義などかなり描かれないまま終わってしまった部分が多数あり、原作プレイ者の方のブログを見ると、相応に不満が( ̄∇ ̄;) まぁ、私もある程度内容を知っているだけに、納得出来ない部分もあります。
加えて、序盤~前半と中盤以降のストーリー展開速度があまりに違い過ぎていて、そこにもちょっとがっかり。もう少し全体的に整えられれば、後半の急ぎ早な展開もどうにか出来たと。
それでも最後は上手く纏めたように見えたので、評価は平均的なB。
演出 評価:A
全体的に作画クオリティの高さと相まって演出も良かった。一部、ちょっとそれまでの作画のイメージを崩すような演出(CGの使用とか、最終話での青い背景、一部戦闘の質素さとか)がありましたが、全体的には良かったかな、と。ただ、キャラクターの心象描写が若干弱かったかなぁ、と思うのでA。
作画 評価:S
作画クオリティの高さは、年々クオリティが高まるアニメの中でも随一で、1話以降ずっとそのクオリティが保たれていたのを観た当初は「これが本当に週1ペースで放映されるアニメの作画クオリティか?」と思ってしまったほど。とは言え、週1ペースの放映だったため、中盤に若干作画崩れが見られた回もあったものの、終盤にかけて立て直してきたことや、崩れが突発的且つ短期的なものが多かったため、そこまで見苦しいものではなかった。
基本的に原作のキャラ原画に沿ったキャラクター作画だったため、ゲームをプレイした者・知っている者にとっても違和感は感じなかったはずで、その辺りの原作をしっかりとリスペクトした作画になっていたところも良かった。
CAST 評価:S
当初は疑念を持っていた川澄綾子'sセイバーだったものの、慣れとは恐ろしいかな。今ではすっかり違和感無く聞けている。それは慣れもあるけど、同じくらい川澄綾子さんの声とその演技力で表現されたセイバーは、ピッタリ合っていた、と言うことなのだろう。メインの士郎・凛も違和感無く、桜の声に関してはイメージ通りで驚いたほど。私を含め私の周りだとイリヤの声で意見の差が激しいものの、それ以外は特に話題にも上らないことから、客観的にもそこまで採用ミスなんて無く、むしろ最適な採用がほとんどだと思われるため、S評価。
あとは、ちょい役(特に1話限定とか)で桑島法子さんや能登麻美子さんを使うなど、かなり豪華なCAST布陣だったことに驚き。ちょい役だからこそ一言一言に高い演技力が要求されるので、ある意味当然な採用なのだけど、変な言い方になってしまうものの、ちょい役でこれだけの声優さんを使える辺り、Fateの偉大さをうかがい知れる(ぇ
音楽 評価:S
おそらくBGMに関しては原作ゲームのアレンジだと思うのですが……とりあえず、場面に合ったBGMが多く、特に戦闘シーンでの臨場感溢れるBGMの質は良かった。
あとは何と言ってもOPとEDの素晴らしさ。これは言うまでも無いでしょう。第1期・2期を問わずOPは素晴らしく、EDも通常EDの他、2種類の特殊EDも効果的に使われたこともあって、今でも頭に残るほどの印象深い楽曲たちばかり。ここでのS評価は、BGMと言うよりOP&EDの素晴らしさからですね。
総評 評価:S
これまで私が観てきたアニメの中で、間違いなくトップクラスのアニメ。まぁ、元々このブログを始めるまではそこまでアニメを多く視聴してきたわけではないのですが(ノ∀`*)アイター それでも作画クオリティ・CAST・OP&EDを含む音楽と週1放映のアニメとは思えない逸脱した質の高さには脱帽するばかり。原作をプレイした方の中には、明かされ切れていない謎が残ったこと、ストーリーの展開速度が前半と後半でかなり違ったため後半の重要部分が描き切れていないことを指摘する方も見受けられますけど、私はあまり気にならなかったのでスルーな方向でε( ̄0 ̄ε)およよ?
ただ「うたわれ」「ひぐらし」、あとこのブログでは感想をアップしてませんが「ハルヒ」と4月期アニメにクオリティの高い作品が多かったため、私もそうですが若干評価が個人差で散らばってしまったのは残念。もっと違う期間で放映されていれば、もっともっと盛り上がったかもしれない作品だと。
とにもかくにも私はかなり評価しているアニメです。今後はDVDの発売や、PS2での全年齢版ゲーム化が決まっているFate。これからも出来うる限り、このブログでも取り上げたいと思います(`・ω・´) シャキーン
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 セイバー
もう言うまでもなくこのキャラクターでしょう。士郎と言う半人前魔術師がマスターになったために存分に、本来の力を発揮出来ないままだったものの、それでも最後はその士郎との絆で聖杯戦争を戦い抜き、真の望みを見出した。そこに至るまでの経緯と、日常のほんわかムードなど……私はセイバーが1位です。
2位 遠坂凛
凛も好きなんですけどね。ただ、本編がセイバールートベースだったためか、やはりセイバーの方に注目が。それでも前半、特に衛宮邸で居候するようになった前後くらいの話では、セイバーよりも圧倒的に目立っていましたけどね。
3位 アーチャー
結局、本編ではその真名と正体が明かされぬまま終わってしまったキャラクター(´・ω・`)ショボーン まぁ、それを知りたかったら原作やるか、冬に出るPS2版をやれってことですかね。「男は背中で語る」。皮肉屋だけど、それを背中で士郎に体現して見せたカッコいいキャラクターです。
まぁ、この辺の順位は公式とほとんど同じなので王道な感じでしょうか?
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