CANAAN 総評
鉄の闘争代行人カナンは五感全てがほかの感覚と連動する共感覚の持ち主にして、驚異の戦闘力を持つ少女。
その頃、テロ組織「蛇」の実質的なリーダー・アルファルドは、部下のリャンとカミングスに救出され、再び「蛇」のリーダーとして動き出す。
一方、カメラマンを目指し上海を訪れたのはカナンの友人・大沢マリア。上海で再会したカナンとマリアだったが、二人にはすでに「蛇」の魔の手が迫っていた。
致死性の高いUAウイルスを巡り、そしてそのUAウイルスの後遺症で驚異的な戦闘力を得たカナンを巡り、一つの物語が幕を開ける。
そんなCANAANの私の評価ですが...
SS
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
CANAAN
放映日:2009年06月~2009年09月(全13話)
私が視聴した放映局:テレビ埼玉、東京MXテレビ
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:S
原案があのTYPE-MOONの奈須氏なだけあって、序盤からしっかりと伏線が張られてそれが最終話までに回収されている。独特の描き方が、“らしい”と思わせる。
ただし、原作「428~封鎖された渋谷で~」を前提とした、いわば「二次創作」に近い存在なので、その辺りを理解した上で見ていないと「説明不足」「描写不足」「物語背景がわかりづらい」ということになるかも。
なので、その辺りを踏まえた上か原作をやった上だと高評価、一アニメ作品として原作云々ではなく1クールでの完成度を求めるのなら評価は低くなるかもしれない。
演出 評価:S
レベルの高い戦闘描写。そして、キャラクター描写。個々の描写がしっかりしているから、観ている側も十分楽しめる。
キャラクターの描写に関しては、いろいろ賛否両論もあるかもしれません。ただ、私は一から十まですべてを描くことが完璧な演出だとは思っていません。敢えて語らない・演出しないことで魅せる側面もきっとあるはずですから。
その辺りを含めてこの評価で。
作画 評価:S
作画のレベルは高い。キャラ原画武内氏の特徴をしっかりと捉えていると思うし、同様に武内氏が原画を務めたFateのアニメ版と同等かそれ以上にしっかりとしている。
CAST 評価:S
豪華。豪華ではあるけれど、名より実を取った感じの豪華さがステキ。特に田中理恵さんのキャスティングはこれ以上ない成功例だろう。うん、きっとリャンは彼女じゃないと出来ないねwww
冗談抜きで田中さんのキャスティング含め、全体的に本当に適材適所だと思った。
OP/ED/BGM 評価:S
OP・EDの出来は秀逸。個人的にはEDのほうが好きでしたけど。
総合 評価:SS
久々にオールSの評価を出した作品。不満がなかったわけじゃないけれど、それを打ち消すだけの良い点がたくさんあった。
1クール13話という尺は普段なら短く感じるのだが、この作品に関してはこの尺で正解だったのかもしれないと思った。1クールしかない分、毎回しっかりと進展があって、重要な場面があって、そういったものが混在しているからアニメ作品としては情報量が豊富。
DVDでボーナスシナリオを15~30分くらい期待したいけれど、それは求めすぎかなw とりあえずラスト2話は撮り逃した(視聴はリアルタイムでしましたが)ので、最終巻の購入は確定なのですが(ぉ
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 アルファルド
最終話で一気に崩れてしまったのが残念だったけれど、それまでは完璧なライバルキャラ。もう少し最終回前くらいから少しずつ信念が崩れ始めるとよかったのかもしれないですけどね。結局、揺らいだのはリャンに過去にとらわれているのを指摘されてそれを認めたくらいですから。
でも、それを差し引いてもラストの展開など良いキャラだった。
2位 カナン
強い主人公キャラ。でも、精神が脆いと、ありがちな展開ながらしっかりと最後の最後で答えを見出した辺りはやっぱり主人公だな、と。その辺の揺らぎと成長はこの作品の見どころの一つなのでしょう。
3位 ユンユン
まさかのキャラクターに成長w この作品では珍しいムードメーカーにして、男気溢れるキャラw
NoTitle
アルファルドのクールなカッコ良さに惚れました。
近年のアニメで最も魅力的な女性キャラですね。