機動戦士ガンダムOO 2nd season 第23話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[機動戦士ガンダムOO]
『命の華』
遂に姿を現したリボンズの切り札であり母艦・ソレスタルビーイングとTRANS-AMを積んだ特攻部隊であるガガ部隊。それを前にしてトレミーは敵母艦への突貫を敢行する。
一方、ヴェーダの所在を得たマイスターたちは各個にそこを目指すが、それぞれの眼前には因縁とも言うべき相手が現れて―――。
<あらすじ>
A-LOWSに反抗する反A-LOWS派のカティたち、残存カタロン艦隊、そしてCB。そんな中、リボンズは裏切り者・リジェネを抹殺し、遂に表舞台へとその姿を見せる。
コロニー型外宇宙航行母艦・ソレスタルビーイングとともに戦場に出たリボンズは、疑似太陽炉の粒子残量を一気に消耗するほどの大型砲を用いて、A-LOWS艦隊ごと反A-LOWS勢力のせん滅を図る。
さらにビリーによってもたらされた疑似TRANS-AMを搭載したガガ部隊による、イノベーターの特攻にトレミーは晒される。
それでも敵の母艦とヴェーダの所在を把握したトレミーはガンダムと共にソレスタルビーイングへと突撃。各個に侵入しヴェーダを目指すマイスターたち。
トレミーも艦船着艦用ドックに突撃。ラッセがOガンダムで、アレルヤとマリーがアーチャーアリオスでトレミーを守る中、スメラギは独りオートマトンの迫るブリッジを後にするが―――。
一方、ヴェーダを目指していた刹那と沙慈はレグナントに乗るルイスと、ライルは兄の仇であるアルケーに乗るサーシェスと対峙する。
その頃、ティエリアのセラヴィーもヴェーダを目指すが、眼前にはリヴァイヴとヒリングが乗るTRANS-AM状態のガラッゾが迫る。重量級のセラヴィーはその攻撃をかわしきれず、ソレスタルビーイングの外壁にたたきつけられるのだが、それは全てティエリアの計算で―――。
感想・考察はOPENからどうぞ。
<感想・考察>
悪夢です。個人的にマスラオのTRANS-AMからずっと懸念していた、TRANS-AMのばらまき現象が遂に起きてしまいました。
実際、マスラオが出た時にすでに現在の可能性(他機へのTRANS-AMの転用)は考察していたので、やっぱりか、と言う印象が強い。
イメージとしては、ZZで大量の量産型キュベレイとNT兵が出た感覚に近いかもしれません。一気にその優位性が消えたことに対して、呆然としつつ失望を感じざるを得ない状況。
そもそもTRANS-AMとは何だったのか。私もうろ覚えなのですが、機体各部に貯蔵したGN粒子を解放しつつ、さらにTDブランケットによって出力が抑えられている太陽炉に対してそのリミッターを外すことによって通常の三倍のスペックを引き出すもの、だったと思います。第二期では、TRANS-AM前提で各ガンダムは製造されており、使用後のスペック低下を防ぎつつTRANS-AMの効力を各機の特性に合わせて引き出せるようにされています。
つまり、TDブランケットがTRANS-AMと言う存在にとって一種のリミッターだったわけで、そもそもそのリミッターがないために粒子生成量が有限の擬似でもオリジナルと変わらない出力を出していたはずの疑似太陽炉で、これ以上どのリミッターを解除するというのだろうか。
もしかしたら、機体各部にコンデンサーがあってそれを一斉解放することだけで疑似的にTRANS-AMを再現しているだけなのかもしれません。
そのあたりの公式見解が未だ出ないから余計、納得が出来ない。マスラオの時は、上記のような配慮をかろうじて感じられました。
短時間使用のTRANS-AMに対してMr.ブシドーは粒子残量が少ないと懸念した。それはつまり、ただでさえ有限の疑似太陽炉でTRANS-AMを使えば、短時間しか稼働できないと言う欠点。
また、TRANS-AM使用に対する体への反動もありました。
では、今回はどうだったのか。
短時間しか使えないから特攻機になったのかもしれませんが、それは別としてイノベーター機は普通に使用。粒子残量を気にする様子もなければ、特に反動も見られない。
おいおい、そりゃないって。
このTRANS-AMの一件だけで、OOの評価が近年もっとも評価が分かれたSEEDDestiny並に低くなりそうです。心情として、こうなってくるともうどうしようもないな、と。ガンダムと言う作品に対して何を期待し、何を求めているのかは人によって違うでしょうし、決して求めているものが一つとは限らない。
私の場合は、そのメカニックに惹かれている一人です。その観点から言えば、優位性や特異性を持つものがこうもあっさり量産されてあっさり普及してしまうこと自体が、設定として許せない。まぁ、当然この辺は個人差があって、TRANS-AM大量普及に大きくうなずいて賛同する人もいれば、私のように否定する人もいるでしょう。
それはどちらでもいいのです、正直。
発信されたモノに対してどう捉え、どう感じるかは人それぞれなのだから。ただ、私がたまたまこの展開に否定的だっただけ。
余談ですが、私が納得出来ないのはイオリアの想いが「こうだったんじゃないか」と推察して感じているからでもあります。リボンズ曰く「イオリアは計画を立てながら、その第一段階であるCBによる戦争根絶に執着していた」。イオリアは、来たるべき対話のためGNドライヴ、ヴェーダ、そしてイノベーターを用意したことは事実でしょう。そして、それに賛同するものたちによってCBは形作られた。イオリアはあくまで創設者の一人にすぎない。
だからこそ、イオリアはそんな中で来たるべき対話と同等かそれ以上に、戦争根絶に魅せられていた。そして望んでいた。だからこそのツインドライヴとTRANS-AMをその最前線で戦うマイスターにだけ与えたのだと思います。
TRANS-AMはいわばイオリアの戦争根絶とそれによる世界変革への想い。それをあっさりと量産して多用させてしまう設定やスタッフに一種の憤りを感じているのかもしれません。
他はティエリア以外、見せ場は皆無。スメラギの声名は正直何をしたかったのか不明です。希代のテロリストたるCBから、今さら感謝の意と戦死者への哀悼を示されたってそもそもの元凶がCBなんだから片腹痛い。それに、Aパートラストで「ラストミッション、スタート」って言ってたけど、結局突っ込んだだけでスメラギの戦術予報なんて欠片も見えなかったし。
そんな中でティエリアとセラヴィーだけが見せ場。なんか、ラスト数話でいきなり仲良くなったティエリアとライルの間に何があったのかもっとしっかり描いてほしいとかありますが、それはさておいて。被弾ダメージがセラヴィーにはしっかりあったし(アリオスにもありました)、相手の攻撃の隙をついて本来の目的を達成しようとする辺りは、ティエリアらしいと思いました。
……まぁ、あのままセラヴィーを強奪されたらどうするんだろう、とか思いますが(爆
次回『BEYOND』。こうなると1stシーズン同様全滅ENDも考えられるかもしれない(汗
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そもエイフマンがTRANS-AMを予見してた段階で既におかしいですしね、彼の存命中はGNドライヴ技術もCB(+アレハンドロ様(笑))側だけのモノですし。
もう一回ゼロから要点だけを取り出しフラグを丁寧に描写したら00は超傑作になると思いますが、このままでは『SEEDシリーズより少しだけマシだった』という評価になりそうなのがファンとしては辛い。
一期後半と二期前半だけは別格ですがね、んーやはり水島がガンダムを知らなすぎたのが悪かったのかな?
いや、知らないなら知らないで味の出るモノも有ると思いますがね、結果的にみたらやはり起用自体が間違っていたとしか……。
クール制じゃなくて自由制なら違ったろうに、00をやるには4クールでは短すぎた…………こういう事かな?
うん、てワケでハガレンリメイクが終わったら00リメイクして欲しいな(笑)