地獄少女 三鼎 第18話
『スペシャルレイディオ』
ラジオ番組「ド深夜のしじま」のDJ四十万丈太郎の大ファン、浜野知里子。「ちーちゃん」と言う名前でリスナーとしてはがきが頻繁に読まれる知里子は、とある日周囲の学友たちにそのことがバレてしまう。
その一件以来、一躍人気者となった知里子。さらには、同じ番組で自分と同じくらいハガキが読まれる「カエル姫」が同じ学校にいる女生徒だと知り、その人とも仲良くなって全ては順調に進んでいた。
しかし、知里子はラジオ放送の裏側を知ってしまって……。
<感想・考察>
まさに現代人と言った具合の一話。送られてきた情報がすべて真実だと思っている、と言うのは良くも悪くも今の特徴のような感じです。
情報は自分の目で見ない限りは、少なからず複数の人の手が加わっている可能性が高いわけです。ラジオ、新聞、テレビと言ったジャーナリズムに関わってきそうな分野に携わっている人間でさえ、今では視聴率・部数優先でロクに裏付けも取れず、あたかも真実のように報道してしまうことも少なくない。
ひと昔前に多かった、製作会社によるテレビで使用するデータや資料、最悪裏付けの捏造が問題になったのは、そう遠くない昔のことです。
まぁ、そんな現実はともかくとして、知里子からすれば出会ってしまった友人が悪かった。夢を夢のままとしていたかった知里子と、その夢を作りだす構成作家と言う仕事の方に夢を抱く友人とでは、相性は最悪。夢見がちな知里子は友人からすれば(あまり描写されていなかったけど)「どうしてそこまでハマれるのか」と思うだろうし、構成作家による完全台本と言う聴いている人間の夢を剥奪しそうな事実にもウットリしてしまう友人は知里子からすれば自分の夢をズタズタにした人間。
ニュースなど実際の物事を取り扱わない限り、それはフィクションなわけで、アイドルや人気歌手がパーソナリティを務めるラジオもその一種なのかもしれません。知里子はそれがフィクションであることを理解すべきだったし、流されてしまった友人はフィクションは夢を売ることだと言うことを忘れてはいけなかった(少なくとも、知里子がのめりこんでいることは明白で、知里子にそれが伝わるようなことは避けるべきだった)。
そう思った一話です。お話としては面白い流れだったと思いますね。
次回『雪月花』。
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