CLANNAD AFTER STORY 第17話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[CLANNAD -AFTER STORY-]
『夏時間』
渚の死から五年の歳月が流れた。
しかし、最愛の妻の死に朋也の世界は凍りついたままだった。大変ながらも色鮮やかだった世界は惰性で白黒にしか映らないモノクロ世界へと変貌してしまう。
だが、古河夫妻の策略によって強引に背中を押され、朋也の時間は再び動き出す……。
<あらすじ>
汐の誕生と、そして渚の死から五年の歳月が経っていた。
渚の死に絶望した朋也は惰性した生活を送っていた。ただ生きるために仕事をし、ただ渚の死と言う現実とその哀しみを紛らわすためだけに酒やタバコを嗜む。そして、厭でも渚の死を連想させてしまう、渚の遺した汐は古河夫妻に預けたまま五年も会わない日々が続いた。
色褪せた世界は、モノクロな世界にしか見えなかった。ただ体が記憶していることを繰り返すだけの日々。朋也が、渚と出会ったことさえ間違いであったと絶望と憎悪に苛まれる中、早苗が訪れる。
早苗の訪問は決して珍しくはないが、普段は彼の子・汐もつれている場合がほとんどであったが、その日に限って早苗だけだった。早苗に強引に連れ出された朋也は、纏まった休み―――夏休みはとれるのか、と尋ねられる。
元々、哀しみを忘れるためだけに休日返上で仕事をしていた朋也は逆に休日を取るよう言われる始末。早苗の強引な押し切りもあって朋也は長期休暇を了承。「みんなで」旅行に行くことになった。
しかし、旅行当日。古河家に行っても早苗も秋生もいない。居たのは、五年もの間、育児放棄をしていた父を見つめる汐だけだった。
どうしていいか分からず、初日はのんびりと―――苦痛にさえ感じるほどゆるやかに進む日を過ごした朋也と汐。だが、その一日のふれあいで何かが変わる。
あれほど遠ざけていた汐に朋也は自ら切り出す。
―――旅行、行きたいか?
感想・考察はOPENからどうぞ。
<感想・考察>
言うまでもありませんが、朋也のしていたことは単なる育児放棄です。あしからず。
視聴者の場合、朋也の過去や渚と歩んできた道を知っているからこそ、朋也がああなってしまったことに対して、一種のあきらめ(仕方ないか)と言う感情を抱きがちですが、客観的に見れば単なる育児放棄ですからね。
図らずも、そして望まずも彼は自分の父親・直幸と同じ道をたどり始めてしまったわけです。朋也は渚の死をきっかけに、そして直幸は朋也の右肩の怪我をきっかけに、向き合うべき相手から逃げてしまった。それは似なくてもいい部分だったはずですが、似た道を辿っているところを見るとやっぱり親子なんだ、と思ってしまう。
ただ、後々明らかになると思いますが、実はこの時点だと直幸の時の方が強かったことを知ることにはなるかと思います。まぁ、それはおいおい。
そして朋也が逃げた一方で、朋也と渚に代わって育児をしていた古河夫妻。朋也が逃げることで渚を忘れようとしたように、きっと彼らは立ち向かうことで渚の死の哀しみを誤魔化そうとしていたのではないか、と思うのです。
朋也は仕事に没頭することで哀しみを忘れようとし、古河夫妻は育児に没頭することで哀しみを忘れようとした。ただその違いのような気がします。尤も、朋也の選んだ選択肢は褒められたモノでないことに代わりはないわけですが。
ただ、早苗は本当にわかるような解らないようなキャラです。春原ルートの時とか、ね。話をややこしくした張本人であったはずなのですが、まぁそれが早苗さんのいいところなのかもしれません。
朋也と汐。
汐の一つ一つの動作に京アニの拘りを感じる良いモーションの連続だったと思います。それでいて、ところどころにしっかりと汐の想いが込められている。
壁からこっそり父親を見る目、一つ一つの動作に対して「独りで出来る」と誇らしげる心、そしてカメの玩具に見出した父親との絆の欠片。
後の展開を知っているからこそ、原作ネタばれで汐の気持ちを知っているからこそ、こういったところの一つ一つが凄く切なくて暖かい気持ちになりました。
次回『大地の果て』。早苗たちが朋也と汐の旅行先に選んだ場所とそこに秘められた想いとは。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
赤字はTBが現在弾かれてしまっているBlog様です。
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